混雑する上野公園の東照宮ぼたん苑を行く(その188)
1月20日、その日の11時頃、JR山の手線の上野駅を降りた。...
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1月20日、その日の11時頃、JR山の手線の上野駅を降りた。
上野公園出口の改札は列が出来るほど、混雑していた。
駅前から東京文化会館辺りまでは、文字通り、人、人、人の状態であった。
動物園前の交番辺りまで、反対側から歩いてくる人々と交差し、歩き難さは倍加していた。
空は晴れ、素手は少し寒さを感じた。
上野東照宮への道を選んで、歩を進めると、直ぐにぼたん苑の入り口に差し掛かった。
「ぼたん綺麗に咲いています」との黒板につられて、中に入ってみると、麦わらで作られた囲いにしっかり覆われた、色鮮やかな牡丹の花が出迎えてくれた。
鮮やかな白、艶やかな紫、色っぽいピンク、透明感ある黄色の牡丹。すべての花が良く手入れされていた。
当然のごとく、その花々の前には、スマホやミラーレスカメラの焦点が狙っていた。
最初は、動画でその光景を一舐めし、戻りながらスマホで写真を一枚一枚撮って歩いた。
ころっとした大きな牡丹の花は、大胆にも見えるし、優雅にも見えた。
周りの知識豊富な方々のささやくような説明が、耳に入ってくると、各牡丹の成り立ちも分かり、「なるほど」とうなづいてしまうものであった。
牡丹が咲く季節は、この冬の中でも、2~3回あるようで、これから咲き誇る牡丹がまだ蕾のものもあった。
徳川家康公と牡丹の組み合わせは、いかにもぴったりくると内心感じた。
その「ぼたん苑」を出ると、金ぴかの東照宮の門が目に入ってきた。
後ろを向くと、五重塔がそびえ、その隣には赤い楓のような木が寄り添って、そのコンビネーションが見事なものだった。
更に目線には、ずらっと並んで灯篭が立っていた。足元には夜のライトアップに用いるものと見られる四角い提灯灯篭が並んでいた。
雑踏の中、その日は、「大胆な王の花」のイメージを抱いて、再び上野駅から帰路に就いた。
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水仙の花道を訪ねて「江月」に行く(その187)
1月13日、朝8時15分頃、JR総武快速線で隣の船橋駅まで行き、そこで特急「新宿さざなみ1号」に乗り換え、南房総の「保田」駅まで行った。...
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1月13日、朝8時15分頃、JR総武快速線で隣の船橋駅まで行き、そこで特急「新宿さざなみ1号」に乗り換え、南房総の「保田」駅まで行った。
約1時間40分ほどの旅であった。
その駅から案内図に従って、10分ほど歩くと「江月水仙ロード」という案内板が目についた。
10時を少し過ぎたその時間にしては、寒さをさして感じない陽気であった。
真っ青とは言えないが、少し雲がかかった晴天であった。
思ったほどの群生ではなかったが、水仙の花が方々に咲いていた。
その道は少し坂道になっていて、その両側に、白く可憐なその花は咲いていた。
山里の中に、水仙の花が群生し、南房総らしく、既に菜の花も咲いていて、収穫をする農家の人々の姿もあった。
道端には「岡山」ナンバーの車が止まっており、その傍らには絵描きの老人が、全国各地の写生画を自慢している姿があった。
少し勾配がきつい山道に差し掛かかったが、その辺りになると一体に「水仙」の花が咲き誇っていた。
白い花弁に、真ん中の黄色い花芯が鮮やかな、その花が見渡す限り、一体に咲いていた。
更にきつい山道に差し掛かり、木々に囲まれた鬱蒼とした雰囲気の中を、ひたすら歩くと又、水仙の群生地が見えてきた。
時折、梅の木に花が咲いている光景にも出っくわした。
やはり、この辺の気温が高いのか、どの草花も咲き始めるのが少し早いような気がした。
頂上まで歩くと、富士山が見えると、地元の人に教えてもらったが、次の山道に入る辺りで、その日は折っ返した。
道端では、100円で水仙の花束が売られており、結構な人々が、その花を求めていた。
古城を忍ばせる石垣を見ながら、保田の駅前まで戻ってくると、サバや秋刀魚などの日干しを売っている店が目につき、そこで数枚の魚の日干しを購入した。
店先に並ぶ、サバの大きさには目を見張ったほどのものであった。
その日は、欲張って隣の「金谷」駅で下車し、鋸山にロープウェーで上り、東京湾を展望した。
1時間ほどの滞在で、金谷駅に戻り、運良く千葉行きの電車に乗り込めた。
暖かい天候の中、南房総を旅し、その恵みを胸にしながら、その日は帰路に就いた。
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亀戸から東武亀戸線に乗って「中央公園」「旧中川」へ(その186)
1月6日、その日の朝、10時頃にJR市川駅から総武緩行線で、亀戸駅まで行った。...
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1月6日、その日の朝、10時頃にJR市川駅から総武緩行線で、亀戸駅まで行った。
そこで、東武亀戸線に乗り換え、亀戸水神駅まで、1駅の間、4Kカメラで下町情緒溢れる車外景色を撮影した。
たまたま、その電車に乗り、1番前から前方が見える場所までたどり着くと、偶然にも電車が動き出した。動き出すと、急なカーブに差し掛かり、少し揺れたが、車両の先頭から見る情景は、ダイナミックで興味深いものだった。
空は、どんよりして、雲の多い日であり、時間が経つにつれて、気温が下がってゆく寒い日でもあった。
亀戸水神駅を降りると、すぐに「丸八通り」に交差し、信号を渡ると亀戸中央公園に到着した。
スポーツセンター前を左折し、公園の中を通ると、「サザンカ」の木々が目に入ってきた。
既に、満開の時期は過ぎていたが、それでも鮮やかな赤や白の花が咲いていた。
一通り、サザンカの林を堪能し、隣に流れている旧中川に目をやると、10人ほどのクルーが櫂を漕いでいるボートを発見した。
最初の1艘は、ゆったりとしたペースで進んでいたが、後から来たクルーの艇は、全員がフルペースでオールを櫂ていた。
暫らく、走るとその2艇は、同じ辺りで止まって休憩をしていた。川面にはカモメと思しき水鳥が滑空していた。
川には橋が架かり、総武線の電車が速いスピードで通り過ぎていった。
土手では、ランニングをする人や散歩をする人たちが、時折視界に入ってきた。
その向こうには、東京スカイツリーの頭の部分が見えていた。
もう一度、中央公園に戻り、テニスコートや野球場の間を抜けて、歩いてみると、小さな花壇があり、そこには菊を初めとした、この季節の草花が植えられていた。
そのまま公園の外に出て、「亀七通り」を歩いてみると、亀戸餃子などと書かれた看板などが懐かしい下町風の雰囲気を醸し出していた。
その日は、そのままJR亀戸駅東口まで歩き、市川駅までの帰路に就いた。
市川駅で、時計を見ると12時頃であった。
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