特別編「ポピーの花のそれから」(その153)
5月20日に葛西臨海公園で手折ったポピーの花と矢車草のその後の経過を特別編で、お知らせしたい。
20日、自宅に持ち帰った華麗なその花は、水をたっぷり入れた花瓶に移しても、すっかり下を向き項垂れていた。
21日の夜、自宅に戻ってから、その花瓶を見ると、不思議に感じるほど、花びらに生気が戻っていた。
22日朝、どうなっているか、花びらを覗くと、色艶を含めて、綺麗にピンと咲いていた。
23日夜、帰ってみると、花びらがすっかり項垂れていて、見ている前で、大きな花びらが一輪「ぽっ」と落ちた。
花瓶の水を新たにして、様子を見ることにした。
24日夜、帰宅して、花瓶辺りの様子を見ると、ポピーの花は全て落ちていた。
矢車草は相変わらず、まだ花を咲かせていた。
堀切の菖蒲はまだちらほら、葛西臨海公園のポピーに足を伸ばす(その152)
5月20日、その日の午前中は、微風が吹き空は快晴であったが少し肌寒さを感じた。...
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5月20日、その日の午前中は、微風が吹き空は快晴であったが少し肌寒さを感じた。
9時ごろ、自宅を出て、京成線の市川真間駅から堀切菖蒲園に向かった。
各駅停車で、その駅に着くと7分ぐらい歩き、その園に着いた。
それほど広くない園の中に、もう既に30人ほどの人の影が見えた。
危惧したように、「菖蒲」の見ごろには少し、早かったようで、2分から3分咲きというところであった。
1年ぶりの来園であったが、園内は整備され、昨年は工事中であった奥の部分にも、綺麗な池が出来、日本庭園風な瀟洒な空間が出来上がっていた。
ここの「菖蒲の花」は、優雅さと言い、色の種類と言い、大きさと言い、兎に角、格違いの品格がある。
既に、咲いている紫や白の菖蒲の花を、スマホに収め、駅へと急ぎ引き返した。
京成電車に乗り、堀切菖蒲園の駅から日暮里まで行き、JR山の手線に乗り換え、東京駅まで行き、そこで京葉線に乗り換え、今度は「葛西臨海公園」駅で下車した。
手元の時計を見ると、まだ11時少し前だった。
その公園に着くと、大きな観覧車の付近で「ポピー」の花が咲いているという情報を基に、歩いてみた。
すると、赤にピンク、黄色、白といったポピーの花畑が見えてきた。その中に紫やピンクの矢車草をアレンジして、全体を美しい色彩に作り上げていた。
可憐な花が風に揺れ、童話的風景が続いていた。
スマホで、その姿を撮っていると、「花を切って持ち帰って下さい」とのポスターに出会った。「へえー、良いんだ」と思わず呟き、撮影が終わると数本手折り、持ち帰ることにした。
空には、青空が広がり、白い雲が浮かび、何か心が弾んだ。
その日は、手にポピーと矢車草を数本持ち、葛西臨海公園駅から、今度はJR武蔵野線に乗り、西船橋に出て、総武緩行線で市川駅まで戻った。改札を出たのは12時半ごろだった。
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古河庭園の洋館と薔薇のコントラストが絶妙(その151)
5月13日、その日午前9時半頃、市川駅からJR緩行線に乗って、秋葉原駅まで行き、山手線の駒込駅で下車し、「旧古河庭園」にバラの花の観賞に行った。...
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5月13日、その日午前9時半頃、市川駅からJR緩行線に乗って、秋葉原駅まで行き、山手線の駒込駅で下車し、「旧古河庭園」にバラの花の観賞に行った。
バラの花巡りは、これで3週間続いた。
空を見上げると、今にも雨の雫が降りてくるような気配であった。
ジョサイア・コンドル最晩年の作であるその大きな洋館の前庭に広がるバラ園の美しさは、それまでの庭園では味わえないものであった。
だが、薔薇の花は少し峠を超えて、花弁の色が変わってきたものもあった。
それでも、まだまだ盛りの薔薇もあり、特に黄色や白、赤など咲き誇っているものもあった。
それにしても、前庭に集まる人の数は、相当なものがあり、なかなかバラの花がスマホに収まらない。
確かに、バラの花だけでは、量的に負けるが、洋館の佇まいとのコントラストは何とも言えない風情があった。
そこに多くの人が引き付けれれるのではないかと感じた。
そこで、バラ単体の写真ではなく、「洋館と薔薇」に焦点を合わせ、スマホを向けていった。
それに加えて、人の多さが、どうしても印象的であった。比較的狭いバラ園に、魅せられた多くの人が、思い思いにバラを鑑賞していた。
いや鑑賞している人よりも、スマホで写真を撮っている人の方が多いのではないかと思った。
今はやりの自撮りをしている人やパートナーを入れて、バラの花を撮っている人も多く見かけた。
これは、今の流行と言えるのではないかと思った。
高台となっているバラ園から、少し新緑が薫る庭園の方に下って行った。
大きな池があり、傍に灯篭などが配置してあり、日本庭園の美しさが胸に染みた。
紅葉もこの季節は、青々と勢いがあり、秋の季節の景色も想像させた。
出口辺りに、菖蒲に似た「ジャーマンアイリス」の花が、風に揺れ、洋館の窓下に植えられていた。
出口を出ると、今度は京浜東北線の「上中里」駅に向かいそこから帰途に就いた。
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