霧雨の中、小岩菖蒲園と堀切菖蒲園に行く(その105)
6月25日、その日は朝から小粒ながら雨が降っていた。...
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埼玉県幸手の権現堂公園に紫陽花を見に(その104)
6月18日、8時ごろJR市川駅を出発し、錦糸町で半蔵門線に乗り換え、東武鉄道の「幸手」駅を目指した。...
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6月18日、8時ごろJR市川駅を出発し、錦糸町で半蔵門線に乗り換え、東武鉄道の「幸手」駅を目指した。
朝の内は、気温が低く、薄ら寒い陽気であったが、雨はまだ降っていなかった。
東武鉄道に乗ったのは、久しぶりであった。
「東武動物公園」で、日光方面と伊勢崎方面の2つに分かれることも忘れていた。
幸手駅に着くと、「権現堂公園」に急いだ。この公園は、桜の名所でもあるらしい。
その日は、紫陽花を見に行った。
なるほど、遠目からも紫陽花が綺麗に咲いているのが見えた。
手前に白い花の群が構えていた。花の下をよく見ると30センチ平方ほどの竹の区割りが施され、養生させれているのがうかがえた。
高台に上ってみると、色とりどりの紫陽花が広い範囲に咲き誇っていた。
10時頃であったが、大勢の見物客が、その花々を楽しんでいた。
それにしても、スマホや一眼レンズを向けて、写真を撮っている人々が大半であった。
紫陽花は不思議な花であると、その時思った。
なぜならば、他の花に比べると、一本一本では、それほど美しいと感じられるものは多くはない。
形そのものは、花野菜の様に、それほど美しいと感激するほどではない。
だが、それが群生し、様々な色や形のものが混ざってくると、全体的に魅力的に見えてくる。
しかも6月、7月の過ごしにくい季節に、うっすらとした色を表現してくれて、心が和むものなのかもしれない。
中には、紫の鮮やかなものもあるが、総じて中間色的な、あっさりした色のものが多く、それでいて群生すると華やかさが伝わってくるという不思議な魅力がある。
その日は、広い紫陽花畑で、目の保養をし、この季節を楽しみ、6月の空気と感触を目の中に閉じ込め、その公園を後にした。
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水郷潮来のあやめまつりに行く(その103)
6月11日、その日JR市川駅から総武快速線の7時35分発に乗り込んで、茨城県潮来市を目指した。...
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6月11日、その日JR市川駅から総武快速線の7時35分発に乗り込んで、茨城県潮来市を目指した。
前日に潮来の「あやめ」と「嫁入り舟」を見に行こうと決めたからだった。
だがその電車旅は、乗り換えと、待ち時間との戦いであった。
7時55分に千葉駅に着いたが、成田行き電車に乗れたのが8時21分だった。成田に着くと、今度は9時41分発に乗り、香取駅に着いた。
更に、そこで10時32分の電車に乗り換えて、潮来に着いたのは10時42分であった。
潮来駅では、SUICAも使えず、帰りの電車は2時間に1本しかなく、やもなく13時33分発の上り電車に乗ることになった。
普段の電車に対する感覚では、考えられないことの連続で、面食らってしまった。
それはともかく、千葉県側から茨城県に利根川と北利根川などの広大な川の鉄橋を渡り、潮来の駅に着いた。
潮来駅から、わずか5分ぐらい歩くと、その祭りが行われている「水郷潮来あやめ園」に着いた。
中央に瀟洒な背の高い橋があり、そこに多くの人々が連なっていた。その下の広大な地形に「あやめ」が散らばるように咲き誇っていた。
正確に言うと、「あやめ」科の植物は、アヤメ・カキツバタ・花菖蒲など多岐にわたっているようで、紫、黄、白などの色の鮮やかな花が競うように咲いていた。
6月の季節は、アヤメを見ると、何か心がすっきりする。
到着すると丁度、11時から嫁入り舟が披露されるということだったので、その一部始終をスマホに納めることができた。
その後、すぐに「ろ舟」に乗って河を一周した。
その時、船の最後部に乗ったので、運良く舟の漕ぎ手である娘船頭さんの解説を良く聞くことができた。
その日は、観光客が多く、午前中に5回も舟を漕いだのだと話してくれた。
すれ違いの舟の客から、「今朝の新聞に写真が載っていたね」と声をかけられ、「昨日、水戸に行き、新聞社にPRをしてきた」のだと照れくさそうに、逸話のいくつかを話してくれた。
行きかう舟の中からは、手を振り合う光景も見られた。船外機を付けた舟も走っていた。
嫁入り舟の主人公は、抽選で決めるという事だった。費用はほとんど市が負担してくれるという意外な情報も貰った。
6月独特の陰った空模様の中、素足で櫓を漕ぐその娘船頭の快活なお喋りを波の揺れに任せて聞いていると、何かしっとりとした良い気分になっていた。
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