江戸川、旧江戸川、新川、中川、荒川、荒川河口橋、若洲公園を経てゲートブリッジへ(その76)
12月11日、その日は朝から快晴で、いろんな箇所から富士山が顔を見せていた。...
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12月11日、その日は朝から快晴で、いろんな箇所から富士山が顔を見せていた。
9時少し過ぎに江戸川に出ると、すぐに南下して、行徳橋に向かった。
その日は、珍しく土手の上から富士山とスカイツリーがツーショットで綺麗に見えた。
行徳橋から、旧江戸川を走り、新川から中川、そして荒川に辿り着き、整理された荒川の土手を河口橋に向かって走った。
やや分かりづらい橋の入り口から、かなり勾配がきつい河口橋を上り、そして下った。
下ると、すぐにだだっ広い357号線を横切り、若洲公園に向かった。
若洲大橋辺りからは、もう既に冬だと言うのに、セーリング中のヨットが何隻も水の上を滑っていた様子が見えた。
ゲートブリッジに辿り着くと、エレベーターを8階まで登り、橋の歩道を歩いた。
空は、真っ青に晴れ渡り、一面海に囲まれたその景色は例えようのないほどであった。
歩き始めた頃は、そこから富士山が眺望できたが、10分もすると、雲で囲われてしまった。一瞬の出来事であった。
遥か彼方には、アクアブリッジも視界に入り、若洲公園周辺のセーリングヨットの姿も青い海に白い帆が優雅に映っていた。
そこからは、都心に林立する超高層のビル群が、綺麗なシルエットとなって見えた。ずっと立ち続けるには、寒気を含む強い風が手に当たり、厳しすぎた。
橋を降りて、帰路に着いたが、その日は海沿いの道を使うことにした。とは言っても初めての道だったので、その道がどこへ抜けるか、はたまたどこと繋がっているかは、見当がついている訳ではなかった。ただその道の景色が綺麗であったので、誘われてしまった。
右手に貨物船が浮かぶ海、左手はゴルフコースと思われる広いグリーンが続き、やがて岐路に差し掛かり、海沿いを選んで進んだ。
すると、若洲公園の地球儀のような大きなオブジェが見えてきて、ヨットのハーバーに到着した。
若洲大橋を渡ると、橋の下に道が見えたので、そこを走ってみようと思った。
行き止まりかも知れないと思ったが、とにかくその道に降りた。最初は海っぷちの道が頼りなく続いたが、階段が見えたので、自転車を抱えて上ってみると、ずっと先まで整備された道が続いていた。海と林に囲まれたその走路は、結局夢の島まで、続いていた。357号線に直結していたのだった。
サイクリングをしていると、新たな道や景色に巡り合うが、途中で行き止まりにならない新たな道を見つけるのは、稀なのだが、その日は大成功した。
しかも景色が良く、信号はないし、道も整備されていた。大収穫であった。その日はそのまま気分が高揚しながら、往路と同じ道を通って帰宅した。午後2時頃になっていた。
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(その76)MAP
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<3D 360°Video/3次元360度映像(KeyMission360で撮影)>(画像をクリックするとYouTubeに移動します)
京葉線高架下
<最近のまとめ>
晩秋を求めて・荒川下流、仙台堀川公園、夢の島公園、新木場駅周辺、葛西臨海公園を行く(その75)
12月4日、その日もさほど寒くはなく、薄雲りの空模様であった。...
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12月4日、その日もさほど寒くはなく、薄雲りの空模様であった。早速支度を整え、江戸川を渡り、蔵前橋通りを荒川まで行き、河原の広い専用道を河口方面に走った。
河原は、野球する人々やロードバイカーなどで、にぎやかであった。
2週間前にも、ここを走ったが、桜の木が多いこの辺りの紅葉は、更に晩秋へとその色を濃いものにしていた。
大島小松川公園のもみじ橋とさくら橋を一周して、旧小松川閘門のある芝生の丘の飛び地の坂を上り下りした。2週間前と変りはなく、味わいのある深い紅葉の世界を味合わせてくれた。そこからほど近い仙台堀川公園に着くと、ここは少し紅葉が進んで、色の深さが濃くなっていた。池には白い鳥が一羽だけ水に浮かび、その影が綺麗に映っていた。
細長いその公園を後にし、丸八通りと明治通りを使い、砂町運河に面した夢の島マリーナを通った。少し寒くはなったが、そこ用意されたいくつかのテーブルでは、人々が楽し気にコミュニケートしていた。
夢の島公園の多目的運動場に行くと、その日は「競歩」の練習風景が見られた。「なるほどこの辺りで練習しているのか」と頷いた。競歩の練習風景は、初めて見たので、難しい足の運びで、スピードを出そうとしているその姿は印象的であった。そこから明治通りを跨ぐ橋を途中まで渡り、都心の方を見ると高層ビルが林立している姿が見えた。
そこから、「新木場駅」に向かった。夢の島公園から国道357号線、首都高速、JR京葉線などの高架の下は、初めて体験する200メートルほどのアングラな空間が広がり、異様な場所であった。その駅は、予想に反し見かけはこじんまりしていた。東京オリンピックでは、ここが一つのキーステーションになるような気がした。
もう馴染みになった荒川河口橋を渡り、葛西臨海公園の野球場の裏の東京五輪の「カヌー・スラローム会場候補地」辺りを走った。観覧車の近くで、現在は広大な駐車場になっていた。
しかもその日そこには、1台の車も止まっていなかったが、走ってみると、うっそうとした実に素晴らしい晩秋の森林を味わうことができた。なるほど、もう一つのこの公園の顔を見たような気がした。少し時間かけて、更に新たな発見を期待して、走ってみた。改めてこの公園の良さが分かったような気がした。
その日は、そこから旧江戸川沿いに、少しスピードを上げて帰途に就いた。晩秋の自然の恩恵を体中に吸収し、多少体に汗を感じて、午後1時ごろ自宅に戻った。
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