【隅田川シーズンズ】
(その322)紅染の富士山麓に広がる東京の街並み
11月21日、その日の夕方、4時20分頃、西の空を見ると、富士山を中心に夕焼けがとても奇麗だった。
東京市街が、まさに富士山麓の城下町であるような情景だった。
丁度、その時間の頃、国際宇宙ステーション(ISS)が南西方角の空を通過するという情報を得て、ビデオカメラで追っかけてみたが、果たして捉えることができたのか残念ながら確信がない。
それにしても、上空にはひっきりなしに光を点滅させた航空機が飛んでいた。
富士山とスカイツリーを覆う空がオレンジから茜色に移ってゆくその瞬間(その321)
11月15日、その日の夕方、4時半ごろ東京方向の空を仰ぐと、富士山の上空を横にオレンジ色の帯がかかっていた。
ほんの5分ほどの間に、その色が茜色に変わっていった。
しかもその変化が絶妙な美しさだった。
「皇居東御苑」に迫る秋の深まり(その320)
11月15日、その朝の8時50分ごろ、JR市川駅から総武快速線に乗ると、20分ほどで東京駅に着いた。...
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11月15日、その朝の8時50分ごろ、JR市川駅から総武快速線に乗ると、20分ほどで東京駅に着いた。総武快速線のホームからエスカレーターに乗って、地下1階に出てから行幸通りに出ると、紅葉した銀杏の並木道が華やかに迎えてくれた。
足早に和田倉門に歩くと、皇居の周りをジョッキングする多くの人に出会った。お濠を見ながら大手門まで5分ほど歩き、そこから東御苑に入っていった。
御苑内に入ると、木々の色が紅葉したところを探し、三脚を立ててビデオカメラを回し始めた。時計を見ると9時半を回っていたが、人の影はまだ疎らであった。今がチャンスとばかり、紅葉した辺りを中心に、カメラを回した。
思ったほど秋の深まりは進まず、時折紅葉した木々が紅く目につく程度だった。それにしても苑内は広く、変化に富んでいた。見晴らしがが良い場所があるかと思えば、大きな石垣に彩どられるヵ所もあった。更に鬱蒼とした林もあり、中には菖蒲田も見られた。
広いその空間の中から、秋を見つけ、その度にカメラを向けた。
何しろ300年を超える江戸城の一部に身を置いているわけで、非日常の空間にいるのだったが、秋の訪れはここにも同じようにきていた。
深い秋の、あの紅葉には出会えなかったが、それでも秋の深まりは、充分感じることができた。
その御苑から外に出ると、皇居の周りはサイクリング車の天国になっていた。見るとサイクリング専用線が敷かれ、多くの自転車が所狭しと走っていた。
再び、行幸通りに戻ってくると、銀杏並木に沢山の人々が寛いでいた。東京駅が近くに臨めるその並木道には、様々な人々が、思い思いに行動していた。ウェデイングドレスを纏っている新婦さんに、隣のお婿さん。様々なシチュエーションだった。
そろそろ帰ろうと思い、時計を見ると12時近くになっていた。着ていたキルデングベストの前のボタンをはずし、東京駅から市川駅へと向かった。
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