コロナ禍の中、ぎっくり腰に見舞われる(その256)
5月17日、その日数回にわたり、住まいの3階にあるプロムナードで杖をついて、200メートルほど、腰を曲げ『とぼとぼ』とリハビリの為歩いた。...
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5月17日、その日数回にわたり、住まいの3階にあるプロムナードで杖をついて、200メートルほど、腰を曲げ『とぼとぼ』とリハビリの為歩いた。
そこには、疎らに数組の家族が、フィジカルデスタンスを採って、小さな子供を中心に憩いの場を作っていた。
国や自治体は、「ステイホーム」と言うが、日曜日のひと時、部屋から出て、太陽の日に当たりたいという人々である。
コロナの襲来により、突如、日常生活を奪われた人々は、外の風に当たり、気分転換を何とかしようと模索している様であった。
私と言えば、そんな状況下で、突然「ぎっくり腰」に襲われ、2重の災難に見舞われていた。
とにかく、普通に立って歩けない状態にあった。
特に、右足のくるぶしや腰に強烈な痛みが走り、自然に腰が曲がってしまっていた。
杖を頼りに、腰を曲げて歩くしか方法がない状態であった。
プロムナードの脇には、100メートル程の間ツツジの赤紫の花が綺麗に咲いていた。
コロナの日本への第一波の攻撃は、日本人の日頃の清潔好きな習性のおかげで、奇跡的に事なきを得たが、秋から冬にかけての「第二波」の襲撃に備えて、様々な対策を講じておかなければならない状況にある。
南半球では、日本の夏の季節が冬の季節であり、コロナの蔓延期になる。秋から冬にかけて、コロナウイルスは、インフルエンザと一群となり、再び日本列島を襲う可能性が高い。
ここ1か月ほど、花園で安らぎを得ることが出来なかったが、今年はこのまま陰鬱とした日々がずっと続くのだろうか。
我々人間は、やはり自然と戯れたいと心の底から願っている。
更に、人間同士の触れ合いや戯れも楽しみたいと欲している。
ワクチンの早期実現を期待し、その日はプロムナードを後にした。
西の空には夕闇が迫っていた。
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つつじが咲き始めた市川の空中プロムナード(その255)
4月19日、その日の朝9時頃、自宅のベランダから東京方面を眺望すると、真っ青な空が広がり、東京スカイツリーがその中にくっきりと屹立していた。...
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4月19日、その日の朝9時頃、自宅のベランダから東京方面を眺望すると、真っ青な空が広がり、東京スカイツリーがその中にくっきりと屹立していた。
富士山の方角に目をやると、頂上は見えるのだが、その下は雲に隠れて見えることがなかった。
絶好のビデオ撮りのチャンスであったが、富士山付近だけが雲に邪魔され、今一つ絵にならなかった。
「残念」だなと思い、スカイツリーを中心にビデオを回していると、光に満ちた江戸川をモーターボートが数隻走っていた。
その動きを追ってゆくと、江戸川から東京湾にかけての眺望が拡がっていった。
東京湾には、貨物船と思われる何隻もの船が、浮かんでいた。
その向こうには、房総半島が広がって見えた。
前日は、土砂降りの雨だったが、その日はガラッと変わって、真っ青な快晴に変わっていた。
自然の変化は、驚くほど速く豹変するものだなと、思わず感嘆してしまった。
もう一度、富士山付近を凝視してみても、やはり白い雲がかかり、優麗なその姿ははっきりとは見えなかった。
「何で、富士山のところだけに雲がかかっているのだろうか」と自然の意地悪を恨みながら、来週に備えるためのショッピングに出かけた。
ショッピングセンターには、多くの買い物客が集まり、コロナ禍を忘れさせるほどであった。
一度、家に戻り、昼食を取り、もう一度富士山を仰いでみたが、更に雲が広がって、その姿は崩れる一方であった。
それではと思い、3Fのプロムナードに出て、駅のホームから見えるつつじの花列を覗いてみた。
まだ、咲き始めであったが、疎らに赤紫の花びらが開いていた。
そこから、ホームを覗き込むと、15両編成の総武快速線ホームに電車が止まっており、その中を覗くとほとんど人影が見えないほど『ガラガラ』であった。
黄色い車体の総武緩行線がホームに滑り込んできたが、それも目を疑うほど、『ガラガラ』であった。
そのプロムナードでは、飲み物を手にした男女が楽しそうに、語らっていた。
そこから見る空の色は、どこまでも青く、その中に真っ白な雲が2つ、3つぽっかりと浮かんでいた。
季節は4月の中旬、1年の中でも一番すごしやすく、自然も華やぐ頃であった。
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緊急事態宣言下での生活(その254)
4月12日、この季節、毎年牡丹やつつじ等、様々な花々がその美しさを競う季節であるが、鑑賞する立場の我々は今「コロナウイルス」との戦いの現場にいる。...
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4月12日、この季節、毎年牡丹やつつじ等、様々な花々がその美しさを競う季節であるが、鑑賞する立場の我々は今「コロナウイルス」との戦いの現場にいる。
テレビを点け、報道番組を一通り見終わると、10時半頃になっており、先週クリーニング屋に預けた冬物を受け取りに出かけた。頭の上の空はどんよりした曇りだった。
表に出ると、駅前の人通りは全くと言って良い程、人影は見えなかった。
両手で冬物が入った大きな紙のバックをブラ下げ、一度自宅に戻ってから、駅のショッピングセンターに足を運ぶと、そこには別世界が広がり、多くの買い物客で賑わっていた。
先週は、ショピングセンターの営業時間が、平日は18時頃と早じまいであり、日曜に買いだめをしておかないと、次週の夕食のおかずに事欠くことになりかねない。
ショッピンセンターの中で、用を済ませると、もう一度自宅に帰り、冬物をハンガーラックに入れ、春から夏への衣服をタンスに入れた。
一連の作業が終わると、ふと江戸川を散歩してみたくなり、外に出て川への道を歩き始めた。その通りには結構人が出ていた。
木々は、青々として、春の装いが感じられた。
江戸川に出ると、ジョギングをしている人々の姿が目に入ってきた。
土手は、現在大きな工事をしている様子だったので、土手から河原に出てみた。
鉄橋には、しっ切りなしにやってくるJ電車の轟音が聞こえ、川には早くもモーターボートが爆音を立てて快走していた。
手前の川の中では、鴨が泳ぎ、河原では雀が数羽遊んでいた。
暫く、そんな景色を楽しんでから、紫色の花が咲く道を歩き、路傍の草花を楽しんで自宅への帰途に就いた。
時計を見ると、12時半頃であった。
その後、15時半ごろ、所要がありショピングセンターを抜けようとすると、食品売り場以外の店舗のシャッターは閉まっていた。
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