【隅田川シーズンズ】
神代植物公園に秋の訪れを感じた(その174) 10月14日、その日の出発は、10時ごろと遅くなった。やっと雨の上がった様子で、JR市川駅から新宿駅、そこで京王線に乗り換え、調布駅で降りた。駅前のロータリーでバスに乗り、神代植物公園まで行った。
優雅な花弁が見事な曲線を描き、甘い香りが周辺を囲んでいた。その周りをミツバチが飛び交っていた。 周囲では、薔薇の知識が豊富な人々が、薔薇の名前や特徴、それに香りなど、事細かく周囲の仲間に説明をしていた。 薔薇の名称については、プラカードを見てもその難解さは、さして変わらなかった。 それにしても、その美しさと、優雅さについては、薔薇の花、そのものが教えてくれた。 そうした薔薇の花の姿と、聞こえてくるフルートの演奏が、ぴったりと合って、その場に何とも言えない、安らぎを醸し出してくれた。 空を見ると、曇天ではあったが、むしろ薔薇の妖艶な美しさを引き出しているようにも感じた。 帰りがけに、大温室に寄ると、南国の色鮮やかな植物などが、少し蒸し暑い室内に咲いていた。 帰りのバスに乗りながら、よく見ると「深大寺」と「神代植物公園」呼称の「じんだい」の部分が違う漢字であることに驚いてしまった。 その理由は、定かではないが、何か意味深な経緯がある様に感じた。 その日は、JR三鷹駅からそのまま中央線に乗り、お茶の水駅で総武線に乗り換えて、帰宅した。 季節は、急に秋らしくなり、20度程度の気温の中、ポツンポツンと雨の滴りがあったが、その一瞬だけで、何とか天気には恵まれた。 戻る |