【隅田川シーズンズ】
六本木ヒルズの森美術館で「未来と芸術展」鑑賞した(その238)
12月29日、その日の朝、総武快速線市川駅9時28分発の電車に乗り、東京駅まで行き、地下鉄丸ノ内線で銀座で乗り換え、日比谷線の六本木駅で下車した。
所要時間約40分で、六本木ヒルズに到着し、エレベーターで53階まで昇り、周囲の景色を楽しんだ。
空は雲が目立ったが、晴れていた。
お目当ての「未来と芸術展」に入場すると、未来にやってくると思われるアート、デザイン、建築などの100点ほどの展示物が展開されていた。
どれも、未来予測で見たような気がするものであり、それほど想像に難いものではなかった。
しかし、映像は未来を感じさせるというより、現代のモダングラフィックを意識させるものであった。
造形は、どれも3次元プリンターで作り上げたもののような感じだった。
「タラ・マダニ」の作品もあり、未来感覚の都市空間を造形した作品が多いように感じられた。
子供用の展示物もあり、小さな子供も結構楽しそうにしていた。
大人になった頃、その日の記憶が頭の中に残っていて、あるイメージが未来と符合してゆくのだろうと思った。
子供にとって、未来とはやがて来る現実であり、一つの想定であるので、大人よりも影響が強いのではないかと感じた。
来るべき未来の姿が、どんなものなのか、こうして一つの提言やチャレンジがあると、それをきっかけにイメージが形成されていくのではないかと推測した。
そういう意味では、未来の世界を考える一つの刺激として、面白い空間であった。
当然、人間の肉体に関する代替機能等の展示もいくつかあった。
EUなどでは、AIの開発や利用について「倫理的なガイドライン」というのを設け始めていると聞くが、テクノロジーの進歩に従って、法規制も考えられてゆくのだろうと感じた。
技術の進歩と、法規制が両輪で上手く機能すれば、人間の未来は明るいものになるのだろうと考えた。
その未来の館を後にし、再び日比谷線に乗り、同じ経路で市川駅までの経路で帰宅の途に就いた。
館の中では、少し汗ばみ、ダウンコートの前のファスナーを開けていたが、外に出ると、早速ファスナーを閉めた。
市川駅で時計を見ると12時半ごろであった。
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