トリプル大関獲り・最初に昇進するのは誰だ?(3月11日)
大阪で初日を迎えた大相撲春場所。大関獲りを目指す3人の力士は揃って白星と好発進を決めたが、取組後の表情は三者三様だ。
「もっとバッという感じで出ていかないと」反省の弁が口をついたのは先場所優勝の玉鷲。先場所初優勝を果たし注目された初日の相撲は、元気者の錦木を寄せつけず押し出した。しかし、「足が出ていない」と相撲内容には満足がいかなかったようだ。この日は優勝賜杯の返還式があったが、うっかり忘れていて慌てて準備する一幕も。...
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大阪で初日を迎えた大相撲春場所。大関獲りを目指す3人の力士は揃って白星と好発進を決めたが、取組後の表情は三者三様だ。
「もっとバッという感じで出ていかないと」反省の弁が口をついたのは先場所優勝の玉鷲。先場所初優勝を果たし注目された初日の相撲は、元気者の錦木を寄せつけず押し出した。しかし、「足が出ていない」と相撲内容には満足がいかなかったようだ。この日は優勝賜杯の返還式があったが、うっかり忘れていて慌てて準備する一幕も。優勝後は十分な稽古時間を確保できないものだが、「一回全部ゼロにしてやっていこうと思う」と新たな気持ちで土俵に臨んでいる。
「持っているものを出し切ろうと思った」もう一人の関脇・貴景勝も押し相撲で快勝。うるさい妙義龍を一蹴し、自分の相撲を取り切った。先場所は優勝次点となる11勝をあげ大関昇進も期待されたが持ち越しに。千秋楽の一番で豪栄道相手に「らしくない」安易な引きを見せて敗れたのは印象が悪かったか。それ以外は内容もよく堂々たる成績だ。今場所は二桁勝利で文句のつけようのない大関推挙を受けてほしい。玉鷲がもし連覇となればW昇進も十分ある。
一方、先場所殊勲賞の御嶽海。今場所で3場所連続の三役で、もし勝ち越せば来場所は元大関・魁皇、琴光喜らに並ぶ歴代4位となる。左膝の故障は「良くも悪くもない」とのことで、思ったほど回復が進んでいないことを明かしていたが、この日はテーピング無し。横綱・鶴竜を圧倒し、先場所からの対横綱戦連勝を伸ばした。大関候補では先輩格の存在感を見せた格好だ。三役が活躍する場所は面白い。注目したい。
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デストロイヤーとライガー・日米覆面レスラー(3月10日)
「白覆面の魔王」の異名で知られ、力道山との名勝負で空前のプロレスブームを巻き起こしたプロレスラー、ザ・デストロイヤー(本名リチャード・ベイヤー)が88歳で亡くなった。
白地に赤い縁取りの覆面姿。デストロイヤーこそ日本で覆面レスラーという存在を最初に知らしめた功績者である。1963年に初来日を果たし、国民的英雄だった力道山と対戦。その試合のテレビ視聴率は63%を記録している。まだ日本には存在しなかったマスクマンというギミックが大きなブームを巻き起こしただけでなく、相手の両足を極める「足四の字固め」はその後プロレスの固め技の源流とも呼べるものとなった。...
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「白覆面の魔王」の異名で知られ、力道山との名勝負で空前のプロレスブームを巻き起こしたプロレスラー、ザ・デストロイヤー(本名リチャード・ベイヤー)が88歳で亡くなった。
白地に赤い縁取りの覆面姿。デストロイヤーこそ日本で覆面レスラーという存在を最初に知らしめた功績者である。1963年に初来日を果たし、国民的英雄だった力道山と対戦。その試合のテレビ視聴率は63%を記録している。まだ日本には存在しなかったマスクマンというギミックが大きなブームを巻き起こしただけでなく、相手の両足を極める「足四の字固め」はその後プロレスの固め技の源流とも呼べるものとなった。70年代に入るとバラエティ番組にも進出。日本のタレントと軽妙なやり取りを繰り広げ、恐怖の悪役レスラーからお茶の間の人気者へと転身を遂げた。番組で共演した和田アキ子らとは家族ぐるみの親交があったという。日本で行われた引退興行では、彼女の大ヒット曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」で見送られながらリングを去った。また、大変な親日家でも知られ、引退後は日米のスポーツ交流や、東日本大震災のチャリティー活動に参加。その功績を称え2017年には旭日双光章を授与されている。まさに昭和を代表する偉大なレスラーと言えよう。
一方、全くの偶然だが彼の訃報が明らかになった同日、日本のレジェンド覆面レスラーが現役引退を表明している。新日本プロレスで30年にわたりジュニアヘビーの第一戦で戦い続けた獣神サンダーライガーは来年の東京ドーム大会でレスラー人生に幕を下ろす。平成元年のデビュー以来、華麗な空中殺法に古武術を取り入れた打撃技など全く新しいファイトスタイルを築き上げてきた。平成最高&最強の覆面レスラー・ライガー。その引退ロードを見届けたい。
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なでしこジャパンW杯前最後の大会の収穫は?(3月8日)
今年6月に行われるワールドカップ前最後の国際大会シービリーブスカップに初参戦していたサッカー女子日本代表・なでしこジャパンが帰国した。世界ランク1位のアメリカを含む4カ国との総当たり戦は1勝1分け1敗の3位という結果。「点を取れるチームになっているなというのは感じますし、その辺は収穫だったかなと思います」高倉麻子監督は手応えを感じていた。
現在FIFAランキング8位の日本。初戦の相手は過去35試合戦って2011W杯の1度だけしか勝っていない最強の相手アメリカだった。...
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今年6月に行われるワールドカップ前最後の国際大会シービリーブスカップに初参戦していたサッカー女子日本代表・なでしこジャパンが帰国した。世界ランク1位のアメリカを含む4カ国との総当たり戦は1勝1分け1敗の3位という結果。「点を取れるチームになっているなというのは感じますし、その辺は収穫だったかなと思います」高倉麻子監督は手応えを感じていた。
現在FIFAランキング8位の日本。初戦の相手は過去35試合戦って2011W杯の1度だけしか勝っていない最強の相手アメリカだった。先制され追いかける苦しい試合展開だったが、アディショナルタイムに22歳・籾木結花のゴールで追いつき2対2の引き分けに持ち込んだ。
続くランキング10位のブラジル戦では再び籾木が先制弾を決める。後半に追いつかれたものの途中交代で入った小林里歌子と長谷川唯がゴールで起用に応え3得点で完勝した。だが、最終のイングランド戦では前半3失点で零封負け。シュート数では上回ったものの得点には結びつけられなかった。イングランドはFIFAランク4位。W杯フランス大会では同じグループで争う強敵だけに大きな課題が残ったと言える。
W杯まで残り100日を切った。一躍次期エースの座に近づいた籾木は「日本を背負う仲間の一人として一緒に頑張っていけたらなと思っています」と意気込みを語る。今大会ではともに21歳の小林と長谷川という収穫もあった。「優勝は狙えます」帰国会見で断言した高倉監督。来月にはヨーロッパ遠征でドイツ、フランスとの強化試合を行い、大会本番へ挑むこととなる。8年ぶりの栄冠を手にすることは出来るか?
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ACL第1節・J4クラブと日本人選手に注目(3月7日)
グループステージの第1節が行われたAFCチャンピオンズリーグ。日本から参戦する4クラブのアジアでの闘いがいよいよスタートした。
プレーオフから勝ち上がってきた昨年のアジア王者・鹿島アントラーズはホームでジョホール(マレーシア)を迎え撃った。アントラーズは開幕直前、FWの鈴木優磨がハムストリング損傷で全治2か月の診断を受け離脱。まだJ開幕後2試合で未勝利だ。何とか初勝利が欲しいアントラーズは前半終了間際に平戸太貴のゴールで先制。...
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グループステージの第1節が行われたAFCチャンピオンズリーグ。日本から参戦する4クラブのアジアでの闘いがいよいよスタートした。
プレーオフから勝ち上がってきた昨年のアジア王者・鹿島アントラーズはホームでジョホール(マレーシア)を迎え撃った。アントラーズは開幕直前、FWの鈴木優磨がハムストリング損傷で全治2か月の診断を受け離脱。まだJ開幕後2試合で未勝利だ。何とか初勝利が欲しいアントラーズは前半終了間際に平戸太貴のゴールで先制。後半11分にもセルジーニョのミドルシュートで追加点をあげ、その後1点差に迫られたものの逃げ切り、マレーシアリーグ5連覇中の相手を下しAFC白星発進を果たした。
2年ぶりのアジア制覇を目指す天皇杯王者・浦和レッズはタイの強豪ブリーラム・ユナイテッドと対戦。レッズも今季公式戦3試合で得点なしと苦しい闘いが続いていたが、この日はうっ憤を晴らすようにゴールを量産。19歳の橋岡大樹の2ゴールなどで3-0と快勝した。
一方、J2連覇中の川崎フロンターレは上海上港(中国)とアウェイで対戦。終了間際に川崎でもプレーしたフッキにPKを決められ惜敗した。同じく敵地に乗り込んだ広島サンフレッチェも中国の広州恒大に敗れ初戦を落としている。
今年のACLにはJクラブだけではなく、オーストラリア・メルボルンVの本田圭佑やUAE・アルアインの塩谷司ら日本人選手が所属するクラブが参戦する。カタール1部のアルドゥハイルに日本人最高額となる44億円で移籍した中島翔哉もAFC初戦に先発出場。この試合のマンオブザマッチに選出され、ACLでの鮮烈デビューを飾った。今後の活躍が楽しみだ。
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清宮幸太郎、手術成功・鮮烈デビュー小園海斗(3月6日)
札幌ドームでのオープン戦で右手を痛め、右手有鈎(ゆうこう)骨骨折と診断されたファイターズの清宮幸太郎。5日に都内の病院で行われた骨片除去手術は無事に終了し、来週からリハビリに入ることとなった。完治には3か月を要し、復帰は交流戦ごろになる見込みだという。
有鈎骨というあまり馴染みのない名称だが、この手首付近にある短骨を痛めたプロ野球選手は意外と多いのだ。現役時代の原辰徳、石井浩郎をはじめとして、近年ではホークスの松田宣浩、スワローズの杉谷拳士らも有鈎骨の骨折を経験。...
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札幌ドームでのオープン戦で右手を痛め、右手有鈎(ゆうこう)骨骨折と診断されたファイターズの清宮幸太郎。5日に都内の病院で行われた骨片除去手術は無事に終了し、来週からリハビリに入ることとなった。完治には3か月を要し、復帰は交流戦ごろになる見込みだという。
有鈎骨というあまり馴染みのない名称だが、この手首付近にある短骨を痛めたプロ野球選手は意外と多いのだ。現役時代の原辰徳、石井浩郎をはじめとして、近年ではホークスの松田宣浩、スワローズの杉谷拳士らも有鈎骨の骨折を経験。清宮のチームメイト、中田翔もプロ1年目に同様に左手首を痛めて手術している。パワフルなスイングが持ち味の強打者にとって、故障しやすい個所と言えるかもしれない。
清宮はこの負傷により初選出で注目を集めていた侍ジャパンの親善試合を辞退。東京2020に向け、稲葉監督が「若手選手を試せる最後のチャンス」と語っていた場での経験を積めなかったのは残念だが、まだまだ機会はあると思う。いまは治療に専念し、焦らずしっかりと療養してもらいたい。
今年の新人たちもいま、一軍デビューをかけOP戦で経験を重ねている。注目を集める高卒ルーキーのなかでも一歩抜け出しているのがカープのドラ1・小園海斗だ。5日行われたマツダスタジアムでのジャイアンツとのゲームでも途中出場し、ショートの守備で併殺を成功。打っても4試合連続安打と新人離れした活躍を見せた。地元ファンの前で最高の初顔見せとなった小園が今季いかなる活躍をみせるか楽しみだ。
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