【スポーツの神様】
逆境のナインを奮い立たせた岸孝之と筒香嘉智(10月18日)
両リーグとも第3戦までもつれたプロ野球CS1stステージ。セ・パともに3位チームがファイナルに進出という“下剋上”を達成した。しかも第1戦で敗れたチームが、第3戦で引き分けでも敗退という不利な状況での逆転劇だ。
パ・リーグは16日、楽天イーグルスが、ウィーラーらの一発攻勢でライオンズを降し、4年ぶりのファイナルステージへの切符を手にした。ポイントとなったのは第2戦の先発・岸孝之の登板だった。...
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両リーグとも第3戦までもつれたプロ野球CS1stステージ。セ・パともに3位チームがファイナルに進出という“下剋上”を達成した。しかも第1戦で敗れたチームが、第3戦で引き分けでも敗退という不利な状況での逆転劇だ。
パ・リーグは16日、楽天イーグルスが、ウィーラーらの一発攻勢でライオンズを降し、4年ぶりのファイナルステージへの切符を手にした。ポイントとなったのは第2戦の先発・岸孝之の登板だった。第1戦をエース・則本の乱調で落としたイーグルス。重圧のなか去年までの古巣、西武ドームのマウンドに登った岸は、「初回から全力でいって、交代を言われるまで全力で行こうと思った」という3安打無失点の好投でチームに流れを引き寄せた。ペナントでは7月中旬以降勝ち星を挙げられていなかったが、大一番で気迫のピッチングを見せ、ホークスとの決戦に向け一躍、頼もしい存在に浮上した。
一方、セ・リーグは第3戦が雨で順延。仕切り直しとなった最終戦でベイスターズの打線がタイガース先発・能見を攻略。土壇場からの連勝で2年連続のファイナル行きを決めた。ターニングポイントはやはり激しい雨の中行われた第2戦だろう。5回には投球を避けた4番・筒香嘉智がぬかるみで足を滑らせ転倒。直後に泥まみれになった主砲が放ったヒットを足掛かりに横浜打線が奮起。波に乗った。通常ならば間違いなく雨天中止になる悪コンディション。日程の関係で試合が強行されたが、ホームのタイガース側は集中力を削がれた感も否めない。開き直って臨んだベイスターズとは気持ちの上で差が出てしまったのだろうか。NPB機構には来季以降の課題が残された1stステージだった。
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空のF1で日本人が快挙達成・翔べ!室屋義秀(10月17日)
最高時速370キロを超える空の戦い。数あるモータースポーツの中でも世界最速を誇るのが、小型プロペラ機によるエアレース世界選手権である。この競技はコース上に設置された高さ25mの風船型障害物(パイロン)の間を超高速で通過してタイムを競う。パイロットには最大10Gもの負荷がかかるといわれるこの過酷な戦いで、44歳の日本人が世界王者に輝いた。
アジア人で唯一のパイロット・室屋義秀。今年は日本で開催された第3戦・千葉大会でも優勝。...
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最高時速370キロを超える空の戦い。数あるモータースポーツの中でも世界最速を誇るのが、小型プロペラ機によるエアレース世界選手権である。この競技はコース上に設置された高さ25mの風船型障害物(パイロン)の間を超高速で通過してタイムを競う。パイロットには最大10Gもの負荷がかかるといわれるこの過酷な戦いで、44歳の日本人が世界王者に輝いた。
アジア人で唯一のパイロット・室屋義秀。今年は日本で開催された第3戦・千葉大会でも優勝。総合順位2位につけて、16日の最終第8戦・米インディアナポリス大会に臨んだ。雨と強風の悪天候のなか、室屋は抜群の操縦テクニックを披露。ノーミスの完璧なフライトで4勝目を獲得した室屋は年間ポイントで逆転し、遂にアジア人初のワールドチャンピオンに輝いた。
「25年以上続けてきたので、それが叶ったのは嬉しい(室屋)」会場には今年5月、アジア人初となるオートレース・インディ500を制覇した佐藤琢磨も応援に駆け付けて祝福を送った。オートレースの聖地であるアメリカで、同じ年に日本人選手が2人も世界王者になったことは実に意義深い。
室屋が現在住んでいる福島県では県民栄誉賞の授与を発表。この快挙は復興に励む県民を力強く勇気付けてくれたことだろう。室屋の原点は子供の頃に見たアニメ「機動戦士ガンダム」だという。主人公に憧れ20歳でライセンスを取り、少年の憧れをそのまま実現させたのだ。NHKでは22日18時からBS1で、この大会の速報版の放送を決定した。ぜひ夢をかなえた男の雄姿をご覧になっていただきたい。
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日本オープンゴルフ・池田の執念・金谷の輝き(10月16日)
様々な注目を集めた2017年度日本オープンゴルフ選手権。2日目は雨の悪天候のなか、今季国内初参戦の石川遼が97位で予選落ち(+9)。宮里優作と賞金王を争う小平智も初日トップに立ったが、スコアメイクに苦しみ後退してしまう。そんななか優勝戦線に躍り出たのは昨年の賞金王・池田勇太と、19歳の新星・東北福祉大学1年の金谷拓実だった。
池田は2位に5打差で2日目をフィニッシュ。「調子はちょっとずつ上がってきている。...
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様々な注目を集めた2017年度日本オープンゴルフ選手権。2日目は雨の悪天候のなか、今季国内初参戦の石川遼が97位で予選落ち(+9)。宮里優作と賞金王を争う小平智も初日トップに立ったが、スコアメイクに苦しみ後退してしまう。そんななか優勝戦線に躍り出たのは昨年の賞金王・池田勇太と、19歳の新星・東北福祉大学1年の金谷拓実だった。
池田は2位に5打差で2日目をフィニッシュ。「調子はちょっとずつ上がってきている。明日も自分のゴルフができればいい」と臨んだ最終日。序盤ではショットに苦しみ3番ではダブルボギーとしてしまうが、6番でバーディーを奪うとパッティングがさえまくり、-8で逃げ切って見事3年ぶり2度目の優勝を決めた。この2年連続で日本オープン2位の池田。「本当に感無量。苦労したが勝って終われたというのが最高だと思う」という言葉に万感の思いが込められていた。この優勝で賞金ランキングは一気に3位に浮上。世界ランキングも上昇が見込まれ、来シーズンのマスターズへの出場が見えてきた。
最終日に大きな輝きを放ったのが金谷だった。大学の先輩に当たる池田に最終Hまで1打差に食らいつき、90年ぶりのアマチュア優勝へ目前に迫る驚異のゴルフを展開。惜しくも敗れたものの自身2度目のローアマチュアを獲得した。タイトルが頭にちらついたという金谷は「悔いが残る」と反省していたが、小柄な体から繰り出すスーパーショットは、訪れたギャラリーの心を掴んだことだろう。女子オープンでは1日、昨年アマとして初めて大会制覇した畑岡奈紗が40年ぶりとなる連覇を達成した。男子にも新しい時代の足音が近付いてきているようだ。
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“男・村田”戦力外へ・ストーブリーグ始まる(10月14日)
14日からクライマックスシリーズ1stステージ(阪神vsDeNA、西武vs楽天)が開幕するプロ野球。海の向こうメジャーリーグでもリーグ優勝決定シリーズが始まり、日本人メジャーの活躍が期待されている。その一方で、NPB各球団は自由契約や戦力外通告を発表。13日には思わぬ名前も飛び出し、波紋を呼んでいる。ジャイアンツ・村田修一だ。
現在36歳の村田。今季は20打席ほど規定打席には満たなかったが、118試合に出場して打率.262で100安打・14本塁打の成績を残した。...
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14日からクライマックスシリーズ1stステージ(阪神vsDeNA、西武vs楽天)が開幕するプロ野球。海の向こうメジャーリーグでもリーグ優勝決定シリーズが始まり、日本人メジャーの活躍が期待されている。その一方で、NPB各球団は自由契約や戦力外通告を発表。13日には思わぬ名前も飛び出し、波紋を呼んでいる。ジャイアンツ・村田修一だ。
現在36歳の村田。今季は20打席ほど規定打席には満たなかったが、118試合に出場して打率.262で100安打・14本塁打の成績を残した。ジャイアンツには今シーズン、楽天イーグルスからマギーが新加入。リーグ2位の.315のアベレージをマークし、チーム1位の77打点の活躍を見せた。マギーをはじめ外国人4選手との更新契約は濃厚で、村田はこの頼れる新主砲に押し出された格好といえる。
とはいえ、村田放出にはファンからも惜しむ声が多いようだ。通算2000本安打まで残り135本に迫っていることもあり、本人は現役続行の方針。三塁の定位置が空きそうな球団はいくつかあるが、セ・リーグだとスワローズ、ドラゴンズなどにとっては魅力的な存在だろう。新監督・井口資仁を迎える千葉ロッテマリーンズからは早速、ラブコールが送られている。
そのほかにもカープ12年目のベテラン・梵英心や、イーグルスなど3球団を渡り歩いた苦労人・渡辺直人。投手ではベイスターズの久保康友、ドラゴンズの八木智哉といった二人のかつてのパリーグ新人王も自由契約となった。現役続行を望む者、球界を去る者様々だが、悔いのない選択で選手生命を終えることを願いたい。
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宮里・小平、賞金王をかけた争い・石川遼は…(10月13日)
第82回日本オープンゴルフ選手権が開幕した。最大の焦点は賞金王争いの行方だ。現在ランキングトップを走るのは宮里優作。8日にはツアーワールドカップで、男子ツアー初となる4日間ボギーなしでの優勝の快挙を成し遂げた。追いかける2位の小平智との差は、およそ2000万円。日本オープンの優勝賞金は4000万で十分逆転圏内にある。
今大会連続ノーボギー記録の更新もかかる宮里。妹・宮里藍の引退もあった今シーズンは、選手会長を努めながら自身初のタイトルを目指している。...
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第82回日本オープンゴルフ選手権が開幕した。最大の焦点は賞金王争いの行方だ。現在ランキングトップを走るのは宮里優作。8日にはツアーワールドカップで、男子ツアー初となる4日間ボギーなしでの優勝の快挙を成し遂げた。追いかける2位の小平智との差は、およそ2000万円。日本オープンの優勝賞金は4000万で十分逆転圏内にある。
今大会連続ノーボギー記録の更新もかかる宮里。妹・宮里藍の引退もあった今シーズンは、選手会長を努めながら自身初のタイトルを目指している。小平は2年前の日本オープン覇者。今年も数々の海外ツアーで予選突破するなど好調だ。
今大会大きな注目を集めていたのが今季国内初参戦の石川遼だ。今年石川は20戦で12度の予選落ち。ついに5年間保持していた米国ツアー出場権を失った。「自分にできる最高のプレーをしたい」との決意で初優勝に挑む。
様々な思いが交錯する初日。4300人ものギャラリーが詰めかけた岐阜関CC。宮里はスタートの10番ホールでボギーを叩いてしまう。記録は73Hでストップし、イーブンパーの27位で第1ラウンドを終えた。対する小平はショットが好調。8つのバーディーを奪い、初日トップにつける好発進だ。「ゼロからのスタートと思って頑張りたい」と気を引き締める。
一方、小平と同組の石川は1番ホールでバーディーを奪う幸先の良いスタート。しかし、その後は乱調で+2の61位と大きく出遅れてしまった。「非常に悔しい」と唇を噛んだ石川。2日目以降、意地を見せることはできるか?
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