【スポーツの神様】
信州生まれの“プレミアムゴールド“小平奈緒(3月1日)
カナダ・カルガリーで行われたスピードスケートの「世界スプリント選手権」。短距離の世界一を決めるこの大会は500mと1000mのレースを2日間行い、4レースの合計獲得ポイントで争われる。この大会で26日、日本のエース・小平奈緒が総合優勝を決めた。日本人の総合優勝は1987年の黒岩彰以来実に30年ぶり。日本人女子としては初めての快挙だ。
今季絶好調の小平。21日には北海道・帯広で行われていたアジア冬季大会で二冠を獲得したばかりだが、カルガリーでもその力強い滑りは健在。...
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カナダ・カルガリーで行われたスピードスケートの「世界スプリント選手権」。短距離の世界一を決めるこの大会は500mと1000mのレースを2日間行い、4レースの合計獲得ポイントで争われる。この大会で26日、日本のエース・小平奈緒が総合優勝を決めた。日本人の総合優勝は1987年の黒岩彰以来実に30年ぶり。日本人女子としては初めての快挙だ。
今季絶好調の小平。21日には北海道・帯広で行われていたアジア冬季大会で二冠を獲得したばかりだが、カルガリーでもその力強い滑りは健在。初日の500m、1000mではいずれも日本記録を更新するタイムで1位を獲得。500mでは日本女子選手初の36秒台をマークした。「女子で36秒台ということは、陸上で例えると100mで9秒台を出すという感じ」と、長野五輪銅メダリストの岡崎朋美もTV局の取材で舌を巻く。2日目の500mでも再び36秒80で優勝し、二日間の合計ポイントは世界新記録となる146.390に。今季の500mレースでは未だ無敗の圧巻の強さを証明した。
ソチ五輪後には単身オランダに渡り、長野五輪金のマリアンヌ・ティメルから教えを乞うた(12月12日記事参照)。そこで「怒った猫(BOZE KAT)のポーズ」と評される背中を丸めながらも、頭は上げる新フォームを身に着けることに成功。重心は低く、かつスケートの刃の抵抗が減ったことで好タイムが生まれたのだ。
「ようやく実がなり始めたところ。熟すにはまだ時間がかかる」試合後、自らをリンゴの木に例えた小平は現在30歳。信州生まれの最高級リンゴが五輪で立派な実を生らす日はもう近い。
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四半世紀の歴史・Jリーグの新たな戦いが開幕(2月28日)
今年25年目を迎えるサッカーJリーグが開幕した。J1第1節全9試合の総入場者数は20万人を超え、各地のスタジアムでサポーターが声援を送った。優勝賞金総額22億円を18チームが争う今年のJ1。注目チームの初戦を振り返ってみよう。
昨年世界2位に輝いた鹿島アントラーズと対戦したのはFC東京。このオフは両チームとも大型補強を行っているが、特にFC東京には2013~15得点王の大久保嘉人をはじめ永井謙佑、太田宏介、高萩洋次郎ら多くの日本代表経験者が加わった。...
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今年25年目を迎えるサッカーJリーグが開幕した。J1第1節全9試合の総入場者数は20万人を超え、各地のスタジアムでサポーターが声援を送った。優勝賞金総額22億円を18チームが争う今年のJ1。注目チームの初戦を振り返ってみよう。
昨年世界2位に輝いた鹿島アントラーズと対戦したのはFC東京。このオフは両チームとも大型補強を行っているが、特にFC東京には2013~15得点王の大久保嘉人をはじめ永井謙佑、太田宏介、高萩洋次郎ら多くの日本代表経験者が加わった。試合は後半37分にU-23代表・中島翔哉のシュートが鹿島DFのオウンゴールを誘い1-0でFC東京が勝利。ベテランと若手の戦力がうまくかみ合ったFC東京は今シーズンの台風の目となりそうだ。
最多39,284人の大観衆を集めた横浜Fマリノスと浦和レッズの一戦は激しい点の奪い合いに。先制されたレッズが後半ラファエル・シルバの連続弾で逆転するも、アディショナルタイムにマリノスが再逆転という劇的な結末で決着。マリノス新キャプテンに就任した齋藤学の2アシストの活躍が光った。レッズは5年ぶりの開幕戦黒星。先季のJ1王者と最多勝ち点の両チームがともに敗れる波乱の開幕戦となった。
26日にはJ2も開幕。11試合中最も多い観客数18,918人を集めたのは名古屋グランパスのホームゲーム。先季Jリーグ発足後、初の降格を味わった名古屋が、J1復帰を祈る大声援に応え2-0の快勝で白星発進を果たした。四半世紀の歴史を重ねるJリーグ。今季も多くのドラマが私たちの胸を熱くさせることだろう。
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都心の春を駆け抜ける“超ビッグイベント”(2月27日)
今年で11回目となる東京マラソンが26日行われた。参加人数3万6000人を誇る日本最大の市民マラソン。東京都庁をスタートし、東京ビッグサイトのゴールまで、大勢のランナーたちが駆け抜ける光景は春の風物詩になったが、今年からコースが一部変更となった。蔵前や両国、深川、門前仲町など下町の街並みを折り返し、そこから東京駅前にゴールインする形だ。
歌舞伎町、神田、日本橋、銀座、芝といった観光名所を網羅するうえ、東京を象徴する数多くのシンボルを景色に盛り込んだコース設定。...
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今年で11回目となる東京マラソンが26日行われた。参加人数3万6000人を誇る日本最大の市民マラソン。東京都庁をスタートし、東京ビッグサイトのゴールまで、大勢のランナーたちが駆け抜ける光景は春の風物詩になったが、今年からコースが一部変更となった。蔵前や両国、深川、門前仲町など下町の街並みを折り返し、そこから東京駅前にゴールインする形だ。
歌舞伎町、神田、日本橋、銀座、芝といった観光名所を網羅するうえ、東京を象徴する数多くのシンボルを景色に盛り込んだコース設定。また、風の影響を受ける臨海部の区間を無くし、アップダウンも減らしたことで好タイムを出やすくする狙いもある。(ちなみにこのコース変更は舛添前都知事時代に決定されたもの)
狙い通りレースはハイスピード展開となり、優勝は元世界記録保持者のウィルソン・キプサング(ケニア)。国内大会では初めて2時間4分を切る新記録で、2011年のびわ湖毎日マラソンに続く日本国内レース2勝目を挙げた。キプサングはレース後「天候など条件が整えば十分世界記録は出せるコースだと思う」と評した。
今大会には32万人もの応募者が殺到し、倍率は過去最高12.2倍に。都心の幹線道路を封鎖して行われるため、警備体制も非常に大掛かりなものだ。コース変更に伴い警備予算も増え、総事業費はおよそ32億円にも達するという。東京五輪パラリンピックを見据え、カメラを装着したランニングポリスや自転車部隊の初投入など、テロ対策も一段と強化された。今年も無事終了したビッグイベント。この貴重な経験則は2020東京の成功へ向け蓄積されていく。
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WBC合宿スタート・侍たちの雪辱の時、迫る(2月25日)
野球日本代表「侍ジャパン」には全部で7つのカテゴリー(年代別・大学・女子)が存在する。そのうち5つの代表が昨年の国際大会で優勝を遂げている。そしていよいよ3月開幕の第4回ワールド・ベースボール・クラシックに向け、トップチームの侍たちに出番が回ってきた。
23日に宮崎・宮崎市で始まった合宿には各チームから27人の侍たちが集結。アメリカで合宿中のMLB・アストロズ所属の青木宣親も3月8日に合流予定だ。...
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野球日本代表「侍ジャパン」には全部で7つのカテゴリー(年代別・大学・女子)が存在する。そのうち5つの代表が昨年の国際大会で優勝を遂げている。そしていよいよ3月開幕の第4回ワールド・ベースボール・クラシックに向け、トップチームの侍たちに出番が回ってきた。
23日に宮崎・宮崎市で始まった合宿には各チームから27人の侍たちが集結。アメリカで合宿中のMLB・アストロズ所属の青木宣親も3月8日に合流予定だ。キャンプ初日、サンマリンスタジアム宮崎には150人を超える報道陣に加え、雄姿を一目見ようと訪れたファンは5400人を数えた。「我々の力で世界一を取りに行く。ここにいるメンバーで取りに行くことを強く皆で心に誓って共に戦いましょう」小久保裕紀監督はミーティングで選手らに呼びかけた。
侍ジャパンの開幕戦の相手は強豪キューバ。第3回WBCの予選で唯一黒星を喫した相手だ。二大会連続で侍ジャパンに選出されている選手は全部で5人(牧田和久、松田宣浩、坂本勇人、中田翔、内川聖一※内川は三大会連続)。その一人、ファイターズの中田翔は「前回本当に悔しい経験をさせてもらっているので、是非ともやり返したいと思っている」と強い決意を述べた。
初出場の第3回WBCでは若き4番候補として大きな期待をかけられたが、思うような結果は残せなかった。その後プレミア12では攻撃の要として得点源となり、大会ベストナインにも輝いた。侍ジャパンにはなくてはならない存在に成長したいまこそ雪辱を果たす絶好の機会である。セ・リーグ二冠王の筒香嘉智と4番を争う男の豪快なバッティングに期待が止まらない。
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全世界30万1000クラブの頂点へ向けて…(2月24日)
サッカーのAFCチャンピオンズリーグ2017(アジアチャンピオンズリーグ)が開幕した。ACLはアジア各国の強豪クラブが争う最も権威のある大会だ。優勝チームはアジア代表として12月のクラブW杯への出場権が与えられる。昨年のクラブW杯では鹿島アントラーズが決勝まで勝ち進み、欧州王者レアル・マドリードと激闘を繰り広げたことから、ACLへの注目度も俄然高まったように感じる。
しかし、日本のチームは2008年のガンバ大阪を最後に優勝から遠ざかっている。...
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サッカーのAFCチャンピオンズリーグ2017(アジアチャンピオンズリーグ)が開幕した。ACLはアジア各国の強豪クラブが争う最も権威のある大会だ。優勝チームはアジア代表として12月のクラブW杯への出場権が与えられる。昨年のクラブW杯では鹿島アントラーズが決勝まで勝ち進み、欧州王者レアル・マドリードと激闘を繰り広げたことから、ACLへの注目度も俄然高まったように感じる。
しかし、日本のチームは2008年のガンバ大阪を最後に優勝から遠ざかっている。09年以降は決勝にすら進めておらず、韓国・中国や中東勢の後塵を拝しているのが現状である。「アジアで勝てない状況が続くとJリーグそのものがガラパゴスになってしまう」Jリーグ村井満チェアマンは今月行われたキックオフカンファレンスでそう警鐘を鳴らした。ところが、その2日後、ハプニングが起きる。ACL出場4クラブの合同ミーティングにガンバ大阪の社長が所要で欠席。村井チェアマンは「これより大事な用事があるのか?」と怒りを露わにした。
国内リーグ戦と並行で、長距離遠征を伴うアジアでの戦いは大変な消耗を強いられる。判定等でアウェーの洗礼もあり、国内では醒めたムードもなかったとは言えない。そんな負けることに慣れてしまう風潮にJリーグの上層部は危機感を抱いたのだ。そして迎えたJリーグ勢の初戦。鹿島、浦和はそれぞれ韓国と豪州のチーム相手に完勝。昨年のACLでは未勝利のガンバ大阪も敵地で3-0の大勝を収めた。Jチームの連勝スタートは8年ぶり。ドローの川崎フロンタ-レも含め、4チーム負けなしの好発進だ。今年のACLはJ旋風が吹き荒れる予感がする。
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