挑戦し続ける元日本代表キャプテン・長谷部誠(6月9日)
あの元日本代表キャプテンがヨーロッパサッカーの歴史にその名を刻んだ。ドイツ・ブンデスリーガ、フランクフルトに所属する長谷部誠が現地時間6日にリーグ通算309試合の出場を達成。これにより長谷部はブンデスリーガにおけるアジア人選手最多出場記録を31年ぶりに更新した。
長谷部がドイツに渡ったのは2008年。浦和レッズから1部リーグ・ヴォルフスブルクに移籍して以降、12シーズンにわたりブンデスリーガ1部を主戦場としてきた。...
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あの元日本代表キャプテンがヨーロッパサッカーの歴史にその名を刻んだ。ドイツ・ブンデスリーガ、フランクフルトに所属する長谷部誠が現地時間6日にリーグ通算309試合の出場を達成。これにより長谷部はブンデスリーガにおけるアジア人選手最多出場記録を31年ぶりに更新した。
長谷部がドイツに渡ったのは2008年。浦和レッズから1部リーグ・ヴォルフスブルクに移籍して以降、12シーズンにわたりブンデスリーガ1部を主戦場としてきた。2シーズン目には奥寺康彦以来となるリーグ優勝も経験。また、日本人選手としてはブレーメンなどで19年間プレーした奥寺のブンデス通算234試合出場を、すでに3シーズン前に上回っている。
これまで、ブンデスリーガでのアジア人最多出場数を記録していたのは70年代から80年代にかけてフランクフルトなどで活躍した元韓国代表FW車範根(チャ・ボムグン)。その偉大な記録が塗り替えられたことに韓国では驚きをもって伝えられているようだ。
長谷部は来季もフランクフルトとの1年契約を更新済み。これまでほとんどのシーズンで20試合以上の出場をしており、さらに記録を上澄みするのは確実だろう。
2016年から日本ユニセフ協会大使も務めるなど社会貢献活動にも精力的に取り組んでいる長谷部。昨年は訪問した難民キャンプの支援をはじめ、新型コロナウイルス対策への支援を呼びかけた。現在36歳。これからもピッチの内外で大きな影響力を与え続けてくれるだろう。
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プロ野球・PCR検査・練習試合では異変も?(6月8日)
6月19日の開幕に向けてプロ野球の各球団は無観客での練習試合を継続している。3日に新型コロナウイルスに感染していることが公表された坂本勇人と大城卓三の両名は、再検査の結果2回連続で陰性の判定。ジャイアンツは4日に改めて行われたPCR検査で、1軍選手および球団スタッフなど96人全員が陰性と確認されたと発表した。坂本・大城両選手は現在チームを離れているが、今後は経過を観察したうえで早期復帰を目指すこととなった。...
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6月19日の開幕に向けてプロ野球の各球団は無観客での練習試合を継続している。3日に新型コロナウイルスに感染していることが公表された坂本勇人と大城卓三の両名は、再検査の結果2回連続で陰性の判定。ジャイアンツは4日に改めて行われたPCR検査で、1軍選手および球団スタッフなど96人全員が陰性と確認されたと発表した。坂本・大城両選手は現在チームを離れているが、今後は経過を観察したうえで早期復帰を目指すこととなった。
一方、発熱とのどの痛みを訴えていたスワローズの村上宗隆とスアレスはPCR検査の結果、新型コロナウイルスへの感染は認められなかった。医師の診断ではスアレスは急性咽頭炎という診断結果で7日から練習に復帰。村上も慢性扁桃炎による発熱とのことで、全体練習に合流した。9日にも試合に出場可能となる見込みだ。球団関係者は胸をなでおろしたことだろう。
現時点はPCR検査や抗体検査についての実施は各球団の対応に委ねられている。NPBでは新型コロナウイルス対策のガイドラインを設け、PCR検査で陽性となった選手は陰性の確認後も14日間の自宅待機をすると規定された。もしも、再び感染者が出た場合も
さて、練習試合の中身にも目を転じてみよう。リーグ戦さながらのプレーが展開されているが、注目すべきは本塁打の多さだろう。7日には10本のアーチが飛び出したが、この28試合で実に77本のホームランが記録されている。長期のブランクを感じさせない量産ぶりだが、裏を返せば投手陣の調整不足という見方もできる。若干気になるところだ。
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女子サッカー・国内初のプロリーグ開幕が発表(6月5日)
Jリーグに続き女子サッカー・なでしこリーグも7月18日の開幕が決定した(1部・2部同時)。それと同時に、かねてより計画されていた国内初のプロリーグを2021年9月にスタートさせることも正式に発表された。
新リーグは「WEリーグ(ウィリーグ)」。正式名称はWomen Empowerment League。「女性が力を付ける」という意味で、「女子サッカー選手という職業を確立したい」という願いが込められたものだ。...
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Jリーグに続き女子サッカー・なでしこリーグも7月18日の開幕が決定した(1部・2部同時)。それと同時に、かねてより計画されていた国内初のプロリーグを2021年9月にスタートさせることも正式に発表された。
新リーグは「WEリーグ(ウィリーグ)」。正式名称はWomen Empowerment League。「女性が力を付ける」という意味で、「女子サッカー選手という職業を確立したい」という願いが込められたものだ。当初リーグには最大10チームの参加を予定しているという。一方、既存のなでしこリーグはその愛称を残し、アマチュアリーグとして下部組織で存続させる。
かつて女子サッカーリーグはLリーグという名称を冠していた。「なでしこ」はブランドとして国民の間にもかなり定着していたが、新しい名称で始動することとなる。現在数多くの競技団体がアルファベットを冠したリーグ名を名乗っているが、一般の人がすぐに何の競技か理解できるのはJリーグが唯一無二の存在だろう(ブランド戦略に成功したプロバスケのBリーグが次点ぐらいか)。バレーのV.LEAGUEや卓球のTリーグなどもメディアへの露出が極端に少ないため、いまひとつ浸透しているとは言い難い。新名称の定着は、新リーグが多くの観客を集め商業的に成功するかどうかにかかっている。
プロ化には多くの課題も残る。リーグ設立準備室では、3年以内にクラブの役職員の半数以上を女性とすることを明言するなど非常に素晴らしい理念を掲げている。だが、リーグを成功させるには、何より多くの人に女子サッカーの魅力を伝えることが出来なければならない。なでしこフィーバーに沸いたW杯直後のなでしこリーグの一試合当たりの観客動員は3000人に迫ったが、その後減少傾向が続き、いまでは半減しているのが実情だ。観客に足を運んでもらうための戦略ビジョンは一体どういうものなのだろうか。今後の発表を待ちたいところだ。
WEリーグは東京五輪後に女子サッカー熱が高まった状態での開幕を目指しているが、依然新型コロナの問題も不透明。新しい女子プロリーグは厳しい荒波のなか出航することになるかもしれない。
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プロ野球巨人で新型コロナ感染者を初めて確認(6月4日)
6月19日の開幕に向け動き始めた野球界に大きな衝撃が走った。3日、読売ジャイアンツは球団で実施したPCR検査でキャプテンの坂本勇人と3年目の捕手・大城卓三から新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを発表。当日東京ドームで予定されていた埼玉西武ライオンズの練習試合は急きょ中止された。
発表されたここまでの経緯を確認しよう。ジャイアンツでは先月29日から31日にかけてチームの希望者218人に対して抗体検査を実施。...
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6月19日の開幕に向け動き始めた野球界に大きな衝撃が走った。3日、読売ジャイアンツは球団で実施したPCR検査でキャプテンの坂本勇人と3年目の捕手・大城卓三から新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを発表。当日東京ドームで予定されていた埼玉西武ライオンズの練習試合は急きょ中止された。
発表されたここまでの経緯を確認しよう。ジャイアンツでは先月29日から31日にかけてチームの希望者218人に対して抗体検査を実施。その際、過去に新型コロナに感染したことを示す抗体が選手と球団職員4人から検出されていた。念のためその4人にPCR検査を行ったところ、坂本・大城両選手から陽性反応が出たという。球団の調査によれば検出されたウイルス量が微量であることから、感染から回復後、かなり時間が経っているのではないかとみられる。2人は直近2週間で一度外食をしたほかに外出は球場への移動のみとのことだが、おそらく感染した時期はもっと早い時期だったのではないかと思われる。ちなみに阪神の藤浪投手らに見られた、味覚や嗅覚異常などの自覚症状はなかったという。ちなみに坂本は今年1月と2月にもインフルエンザB型とA型に罹患している。
両名は2日に行われた練習試合にはともに先発出場していることから、東京ドーム内での消毒作業が行われる予定。一方で、対策連絡会議の専門家チーム・賀来満夫座長は、「他人に感染させるリスクは高くないと推察される」とする見解を示した。NPB・日本野球機構の井原敦事務局長は、今月19日としている開幕について「現時点で開幕に影響はない」とし、現時点で変更はない考えを示している。
先日はサッカーJ1の名古屋グランパスでも、元日本代表FW・金崎夢生が、新型コロナウイルスに感染していたことが判明している。メジャースポーツの主力選手の感染だけに、他競技のリーグ戦再開に与える影響も大きいと言える。今後の事態の推移に注視していきたい。
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バレー全日本主将・柳田将洋3年ぶり国内復帰(6月3日)
バレーボールの貴公子が帰って来る。男子日本代表・龍神NIPPONのキャプテン柳田将洋が古巣のサントリーサンバーズに復帰が決定。2日、チームの公式インスタグラムで入団会見を行った。
柳田は慶応大学卒業後、サントリーに入団。2014/15シーズンにVリーグデビューを果たした。大学時代から圧倒的な存在感を放っていた柳田にファンは熱狂。会場は多くの若い女性客で埋め尽くされた。その後、プロ選手として海外リーグに挑戦。...
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バレーボールの貴公子が帰って来る。男子日本代表・龍神NIPPONのキャプテン柳田将洋が古巣のサントリーサンバーズに復帰が決定。2日、チームの公式インスタグラムで入団会見を行った。
柳田は慶応大学卒業後、サントリーに入団。2014/15シーズンにVリーグデビューを果たした。大学時代から圧倒的な存在感を放っていた柳田にファンは熱狂。会場は多くの若い女性客で埋め尽くされた。その後、プロ選手として海外リーグに挑戦。2017年からドイツ・ブンデスリーガに移籍し、ポーランドでもプレーを続けていた。「戻ってくることが出来てとても幸せですし、こういった状況なので日本でファンにパワーを送るチャンスをもらえてすごくうれしく思っています」インスタライブでの入団会見は3500人のファンが視聴。改めて人気の高さを示した。
海外3シーズン目はリーグ戦が3月途中で打ち切りとなったため、ドイツに残ったまま自宅でトレーニングを続けていたという。ベンチプレスやダンベルのウェートトレーニングのみで、ボールを使った本格的な練習はこれからということになるが、故障個所のケアは万全のようだ。「チーム関係者やファンのみなさんに感謝しながらプレーしたい」13年以上優勝から遠ざかっているサントリーだが、昨シーズンはここ5年で最高の4位に食い込んでいる。頼れるアタッカーの加入で名門復活にかけることになる。
昨年のW杯では絶対王者・ブラジル相手に善戦し、4位躍進に貢献した柳田。海外修業で成長した主将がその真価を発揮するのが楽しみだ。
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