Jリーグ・村井チェアマン、PCR検査への協力を提案(4月22日)
公式戦が中断しているサッカー・Jリーグ。再開時期は良いまだ見通せない状態だが、各クラブでは所属選手たちによる感染防止を呼び掛ける動画や、サポーターに向けたプライベート動画の配信などでファンサービスを行っている。
そんななか21日、Jリーグの村井満チェアマンは理事会後にWeb会見を行い、驚きのビッグプランについて発表を行った。「Jリーグとして何か出来ることはないかと考えた末のアイデア」として、J1からJ3の全56クラブのクラブハウスなどの施設を新型コロナウイルスのPCR検査場として提供するという案だ。...
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公式戦が中断しているサッカー・Jリーグ。再開時期は良いまだ見通せない状態だが、各クラブでは所属選手たちによる感染防止を呼び掛ける動画や、サポーターに向けたプライベート動画の配信などでファンサービスを行っている。
そんななか21日、Jリーグの村井満チェアマンは理事会後にWeb会見を行い、驚きのビッグプランについて発表を行った。「Jリーグとして何か出来ることはないかと考えた末のアイデア」として、J1からJ3の全56クラブのクラブハウスなどの施設を新型コロナウイルスのPCR検査場として提供するという案だ。20日には首相官邸を訪問し、菅義偉内閣官房長官に提案を行ったとのこと。村井チェアマンは「(官房長官は)大変喜んでおられた」と面会時の様子を明かした。
56のJクラブは全国39の都道府県に存在する。チームガ使用しているクラブハウスには、大型の駐車場なども備わっており、「医療スタッフがクラブハウスを使い、駐車場に検査用の仮設テントやプレハブを設置する」(村井チェアマン)という考えだ。実際に欧州のサッカークラブではスタジアムの一部を医療センターとして提供しているケースもある。実現すれば検査場所の確保につながり、医療現場にとっても大きなサポートになるかもしれない。
但しクラブハウスは自治体などが所有している施設を借りているケースも多く、クラブ側の一存では決定できないという問題がある。村井チェアマンは「1つでも2つでも手を上げてくれるクラブがあれば」としているが、果たしてどのような反応が出るだろうか。
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フィギュア&スピードスケートで日本勢が快挙(4月21日)
20日、国際スケート連盟(ISU)はフィギュアスケートの最新世界ランキングを発表した。男子は羽生結弦、女子は紀平梨花が1位にランクされ、再び日本勢が男女とも頂点に立った。
1位に返り咲いた羽生は2月の四大陸選手権で優勝。同じく紀平も2連覇を達成して前回の11位から急上昇した。他の日本勢では男子で宇野昌磨が9位にランクイン。女子は坂本花織が5位と、宮原知子が7位となり、日本から3人がTOP10入りを果たしている。...
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20日、国際スケート連盟(ISU)はフィギュアスケートの最新世界ランキングを発表した。男子は羽生結弦、女子は紀平梨花が1位にランクされ、再び日本勢が男女とも頂点に立った。
1位に返り咲いた羽生は2月の四大陸選手権で優勝。同じく紀平も2連覇を達成して前回の11位から急上昇した。他の日本勢では男子で宇野昌磨が9位にランクイン。女子は坂本花織が5位と、宮原知子が7位となり、日本から3人がTOP10入りを果たしている。ISUは16日に新型コロナウイルス感染拡大のため延期されていた「世界フィギュアスケート選手権」など3つの国際大会の中止を決定。最も多い世界選手権が開催されなかったことで、4大陸選手権に不出場のネイサン・チェンは獲得ポイントが増えず1位から4位に下がった。
スケート界からはもう一つ嬉しい知らせが飛び込んできた。2月の世界選手権スプリント部門で日本人19季ぶりの金メダル獲得とW杯総合優勝(500m)の2冠を達成した新濱立也が19/20シーズンの最優秀選手・スケーターオブザイヤーに輝いた。これは日本選手としては11年ぶりの快挙達成である。新濱は「今出来るトレーニングを必死にやり、北京五輪という目標に向かっていきたい」と決意を語った。
東京五輪・パラは1年延期となったが、北京の冬季五輪・パラも開幕まで650日あまりとなっている。果たしてそれまでに世界的な感染拡大が終息し、新型コロナの震源地となったその地で平和の祭典が開催できるようになっているのであろうか。東京五輪のアスリートたち同様、冬季競技のアスリートたちも不安な日々が続く。
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無観客開催続く競馬界・騎手たちの偉業達成も(4月20日)
全都道府県に緊急非常事態宣言が発令され、外出やイベントも自粛が続いているなか、スポーツ競技でいまも開催されている数少ない例が競馬である。G1レースも無観客のなかで行われており、12日の桜花賞(阪神競馬場)に続き、中山競馬場では19日、クラッシック3冠開幕戦となる皐月賞のレースが開催された。
一番人気はディープインパクトの子供、コントレイルが期待に応え快走。第3個コーナーから先頭集団に食い込むと、そのまま抜け出し、デビューから無傷の4連勝で皐月賞を制した。...
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全都道府県に緊急非常事態宣言が発令され、外出やイベントも自粛が続いているなか、スポーツ競技でいまも開催されている数少ない例が競馬である。G1レースも無観客のなかで行われており、12日の桜花賞(阪神競馬場)に続き、中山競馬場では19日、クラッシック3冠開幕戦となる皐月賞のレースが開催された。
一番人気はディープインパクトの子供、コントレイルが期待に応え快走。第3個コーナーから先頭集団に食い込むと、そのまま抜け出し、デビューから無傷の4連勝で皐月賞を制した。騎乗した福永祐一騎手はこれが皐月賞初勝利で、史上11人目のクラシックレース完全制覇の偉業達成となった。レース後「2コーナーでかなり後ろだったのでこれは大変だなと思いましたが、ああなってしまった以上は馬の力を信じて乗りました」と記念すべきレースを振り返った。
また、人気女性ジョッキーの藤田菜七子も記録に王手。18日の福島1Rで2着以下と8馬身差の独走で今年の9勝目。通算99勝目を挙げて大台にあと1勝と迫っている。
なお、日本騎手クラブでは今月、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けている方々へ支援を行うことを発表している。これは各騎手がJRAのレースに騎乗するごとに1000円を基金として積み立てるというものだ。武豊会長は「現在、無観客ではあるものの、競馬開催を続けられていることに騎手一同大変感謝している」と感謝の言葉を述べた。競馬界がレースを開催できるのは、売上の一割を国庫納付金として納めているという側面も大きいと言われる。しかし、それを抜きにしても、いま殆どのスポーツ競技が観戦することが出来ないなか、中継で競技を見ることが出来ることは競馬ファンのみならず、外出できない人々の一服の心の清涼剤となっていると言えるかもしれない。たとえ競馬場に大観衆の姿はなくとも、テレビの前の多くの人に感動を与えてくれることだろう。
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アスリートからの呼びかけ・リレー動画の輪(4月19日)
スポーツ界からアスリートたちによる動画メッセージの配信が相次いでいる。海の向こうMLBではエンジェルス・大谷翔平も参加して新型コロナウイルスの感染収束のための行動を呼び掛ける動画を公式サイトで公開。大谷のほかカーショウら現役メジャーリーガー13人がメッセージを送った。さらに野球殿堂入りのカル・リプケンも自宅に留まるよう呼びかけた。
同様の動きは日本のプロ野球でも。日本中に元気をつなぐ「熱男リレー」と題して、ソフトバンクホークスのチーム内から始まった指名方式のリレー動画は、他球団の選手だけでなく競技の垣根を超えてラグビー日本代表やサッカー選手にも広がりを見せている。...
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スポーツ界からアスリートたちによる動画メッセージの配信が相次いでいる。海の向こうMLBではエンジェルス・大谷翔平も参加して新型コロナウイルスの感染収束のための行動を呼び掛ける動画を公式サイトで公開。大谷のほかカーショウら現役メジャーリーガー13人がメッセージを送った。さらに野球殿堂入りのカル・リプケンも自宅に留まるよう呼びかけた。
同様の動きは日本のプロ野球でも。日本中に元気をつなぐ「熱男リレー」と題して、ソフトバンクホークスのチーム内から始まった指名方式のリレー動画は、他球団の選手だけでなく競技の垣根を超えてラグビー日本代表やサッカー選手にも広がりを見せている。
リレーで言えば何と言っても陸上界の専売特許。リオ五輪4×100mリレー銀・飯塚翔太、山縣亮太、ケンブリッジ飛鳥は自宅での過ごし方を紹介する動画を次々に投稿。トレーニングや料理、お勧めの映画の紹介と様々な動画のバトンを繋いだ。このほかにも新体操フェアリージャパン、カヌー・羽根田卓也やパラアスリートらも動画を配信しており、長期間の外出自粛が続くなか数多く再生されて支持を集めている。
また、JOCのアスリート委員会は感染防止の取り組みの呼びかけを募り、これに応じた多くのアスリートがSNSでメッセージを発している。フィギュアスケート五輪連覇・羽生結弦は「3.11の時の夜空のように真っ暗だからこそ見える光がると信じている。無理をせず周りの方を信じて頼って下さい」と語りかけた。全く先の見えない不安のなか、スポーツの力が私たちを勇気づけてくれている。
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プロレス団体が休業補償陳情・協会設立への動きも(4月16日)
政府の新型コロナウイルス緊急事態宣言を受け7都府県ではイベントの自粛や娯楽施設などの休業が要請されている。飲食店や娯楽施設の休業が続くなか、スポーツ団体も試合開催への難しい判断を迫られる状況にある。なかでも一際苦境に立たされている一つがプロレス業界だ。
15日、複数のプロレス団体の関係者が衆議院第1議員会館を訪れ、元・文科相の馳浩衆院議員に窮状を訴えた。馳議員は元新日本プロレスのレスラーとしても知られる。...
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政府の新型コロナウイルス緊急事態宣言を受け7都府県ではイベントの自粛や娯楽施設などの休業が要請されている。飲食店や娯楽施設の休業が続くなか、スポーツ団体も試合開催への難しい判断を迫られる状況にある。なかでも一際苦境に立たされている一つがプロレス業界だ。
15日、複数のプロレス団体の関係者が衆議院第1議員会館を訪れ、元・文科相の馳浩衆院議員に窮状を訴えた。馳議員は元新日本プロレスのレスラーとしても知られる。陳情には新日本プロレス・棚橋弘至、全日本プロレス・諏訪魔、プロレスリング・ノアの丸藤正道らのほか女子プロレスも含め7団体の選手、社長らが顔をそろえた。現在各プロレス団体は新型コロナウイルスの影響で興行を自粛している。大メジャーの新日本プロレス以外はほとんどが財務規模は脆弱で、都市部の会場で興行を行いながら何とか選手のファイトマネーを捻出しているのが現状である。自転車操業のインディーなどでは無観客試合での開催は到底不可能だろう。
また、多くのプロレス団体は都市部の小型のホールなどでの定期的な興行がメインとなっている。「三密」状態での開催となるため、現状では大会を開催することは大変難しいと言える。新日本プロレスオーナーのブシロード・木谷高明取締役は選手の休業補償を求める要望書を手渡した。馳議員は「様々な支援策を用意している」としたうえで、「業界にコミッショナーがあると対応しやすい」と話した。日本のプロレスには全団体を統括する組織がない。この日会見を行った木谷氏はプロレスの業界団体設立に意欲を示した。今回の未曽有の大ピンチがプロレス界の新たな改革の一歩になるか注目される。
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