元日本ハム・阪神の片岡篤史、コロナ感染を告白(4月15日)
新型コロナウイルスの感染は著名人にも及んでいるが、複数のスポーツ関係者の入院も明らかになってきている。14日、プロ野球の阪神元ヘッドコーチで、野球解説者の片岡篤史氏(50)が自身のYouTubeチャンネルで、新型コロナウイルスに感染したことを公表。入院している病院のベッドからメッセージを送った。
1分30秒の動画にはチューブを付けた姿で声も絶え絶えに語る片岡氏が映し出されている。昨年10月から対談などの模様を配信し、ユーチューバ―デビューを果たしていた片岡氏。...
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新型コロナウイルスの感染は著名人にも及んでいるが、複数のスポーツ関係者の入院も明らかになってきている。14日、プロ野球の阪神元ヘッドコーチで、野球解説者の片岡篤史氏(50)が自身のYouTubeチャンネルで、新型コロナウイルスに感染したことを公表。入院している病院のベッドからメッセージを送った。
1分30秒の動画にはチューブを付けた姿で声も絶え絶えに語る片岡氏が映し出されている。昨年10月から対談などの模様を配信し、ユーチューバ―デビューを果たしていた片岡氏。直前の12日にアップロードされた動画でも元気な姿で軽妙なトークを行っていただけに関係者やファンの間に衝撃が走った。すでに収録されたストックがあるため、このあとも定期的に何本か更新されていくとのことだが、病床での衰弱した姿との落差がこの感染症の恐ろしさを如実に示していると言えよう。絞り出すような声で「今まで以上に予防して感染しないようにしてください」と訴えるその姿は感染防止への大きな啓蒙効果があるだろう。動画の最後にはテロップで「必ず復帰します。待っていてください」というメッセージを添えている。
プロ野球解説者では近鉄・日本ハムなどで監督を務めた梨田昌孝氏(66)の容体も気がかりだ。3月末に重度の肺炎症状で入院し、その後新型コロナへの感染が確認された。2週間後の現在もICUに入ったままで人工呼吸器をつけたままで治療を行っている模様だ。出身地の島根県をはじめ全国からから回復を願うエールが寄せられている。感染者数の急増で病床も不足し始めているが、両氏が一日も早く元気な姿を見せてくれることを祈りたい。
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全柔連で集団感染発生か…宙に浮く選考方針(4月14日)
「感染拡大防止の対策は早期に講じてきましたが、このような結果になりましたことは運用の面が不十分であったと反省しております」全日本柔道連盟の山下泰裕会長は13日、新たに職員4人の新型コロナウイルス陽性が確認されたことを受けて謝罪した。これまで全柔連では中里専務理事の感染について発表しているが、これで事務局に勤務する役員と職員39人のうち感染者は計16人になった。
クラスター感染(集団感染)について厚生労働省では「1カ所で5人以上のつながりのある感染者が出たケース」と定義しており、全柔連もこれに当てはまる可能性がある。...
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「感染拡大防止の対策は早期に講じてきましたが、このような結果になりましたことは運用の面が不十分であったと反省しております」全日本柔道連盟の山下泰裕会長は13日、新たに職員4人の新型コロナウイルス陽性が確認されたことを受けて謝罪した。これまで全柔連では中里専務理事の感染について発表しているが、これで事務局に勤務する役員と職員39人のうち感染者は計16人になった。
クラスター感染(集団感染)について厚生労働省では「1カ所で5人以上のつながりのある感染者が出たケース」と定義しており、全柔連もこれに当てはまる可能性がある。山下会長は日本オリンピック委員会・JOC会長でもあり、国内の競技団体でも最大規模の感染者を出してしまったことは痛恨の極みだろう。事態を受け、全柔連では15日に予定していたネット中継による常務理事会を延期。ここではすでに東京五輪代表に内定した男女13階級の扱い、そして唯一決定していなかった男子66kg級の選考方式などが話し合われる予定だったが5月7日以降に延期となった。講道館内にある事務局も来月6日まで閉鎖することが決定した。今後はWeb会議を導入し感染リスクを抑制するとしているが、中枢機関での大規模感染なだけに早急な態勢の立て直しは容易ではないだろう。
ちなみに同じ五輪種目の格闘技、レスリングは代表選考について決定していた全8選手の出場権を来年も維持するとしている。全柔連ではまだ明確な方針を確定させていながったが、近年まれにみる熾烈な代表争いを繰り広げてきた66kgの丸山城志郎と阿部一二三両選手にとっては気が気ではないだろう。3月末には「ワンマッチ」での選考なども囁かれていたが、更にしばらくの間コンディションやモチベーションの維持が難しい状況が続くことになる。
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台湾プロ野球が世界に先駆け開幕・楽天球団も(4月13日)
新型コロナウイルスの感染拡大により世界各国でプロスポーツリーグが中断している。メジャーリーグや日本、韓国のプロ野球も開幕延期となっているが、台湾のプロ野球「中華職業棒球大聯盟」が世界に先駆けてリーグを開始させた。
加盟4球団よる11日の開幕戦は無観客で開催。昨年、楽天が台湾球界の老舗球団「ラミゴモンキーズ」を買収して誕生した「楽天モンキーズ」にとっては初の公式戦であったが、残念ながら記念すべき中信兄弟とのオープニングゲームは悪天候のため中止に。...
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新型コロナウイルスの感染拡大により世界各国でプロスポーツリーグが中断している。メジャーリーグや日本、韓国のプロ野球も開幕延期となっているが、台湾のプロ野球「中華職業棒球大聯盟」が世界に先駆けてリーグを開始させた。
加盟4球団よる11日の開幕戦は無観客で開催。昨年、楽天が台湾球界の老舗球団「ラミゴモンキーズ」を買収して誕生した「楽天モンキーズ」にとっては初の公式戦であったが、残念ながら記念すべき中信兄弟とのオープニングゲームは悪天候のため中止に。翌12日にも雨に祟られチームの初陣は持ち越しとなった。
しかし12日のもう一つのカード統一ライオンズの試合は無事に実施。スタンドにはファンに見立てたパネルやマネキン人形を設置したほか、ロボットによる応援歌の演奏でチームを盛り立てた。さらに台湾野球名物のベンチの上で繰り広げられる恒例のチアパフォーマンスが通常通り行われた。試合では選手たちはハイタッチをしないなどの感染防止の対策も取られた。今シーズン中華職業棒球大聯盟では全120試合を実施することにしているという。台湾・蔡英文総統はテレビ感染する様子を自身の公式twitterで「台湾野球を応援してください」と呼びかけた。
一方アメリカではMLBが感染者数の少ないフロリダ州、アリゾナ州などに全球団を集めてレギュラーシーズンを行う検討を始めたと報じられたが、実施可能かは不透明なまま。韓国プロ野球は無観客試合での5月上旬開幕を目指している。日本では4月3日の12球団代表者会議が行われ、24日の開幕は見送りとなったものの、新たな開幕日は未だ決まっていない状態だ。果たして日米韓で球音が聞かれるようになるのはいつのことだろうか。
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スポーツ界で広がる新型肺炎感染・大相撲では?(4月12日)
10日に初めて新型コロナウイルスへの感染者が出たことを発表した日本相撲協会。幕下以下の力士だということは明かされたが、名前や所属部屋については不明のまま。当該の現役力士は発熱、倦怠感などの症状を訴え、8日から入院。容体は安定しているという。
力士が所属する相撲部屋では11日に消毒が行われ、日本相撲協会はこの部屋の関係者に対し、今月22日まで外出を禁止したうえで、外部の人たちと接触しないようにする措置を取ったという。...
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10日に初めて新型コロナウイルスへの感染者が出たことを発表した日本相撲協会。幕下以下の力士だということは明かされたが、名前や所属部屋については不明のまま。当該の現役力士は発熱、倦怠感などの症状を訴え、8日から入院。容体は安定しているという。
力士が所属する相撲部屋では11日に消毒が行われ、日本相撲協会はこの部屋の関係者に対し、今月22日まで外出を禁止したうえで、外部の人たちと接触しないようにする措置を取ったという。芝田山広報部長は「対策をしっかり行い、ほかに感染者を出さないよう努めたい」と話した。先述のように名前等の公表については個人情報ということで明らかにはしていない。
感染者が出た場合、氏名をどこまで公表するのか。スポーツ界でも対応は分かれている。NPBやJリーグは、選手に関しては所属球団や実名を公表。球団職員などは一般人ということで非公開というスタンスを取っている。
プロバスケットボール・Bリーグではエヴェッサ大阪で12人もの大量感染者が出た。クラブでは実名ではなく選手のイニシャルを公開する形を取っている。バスケのクラブの選手数は外国人選手を入れても1チーム14人程度なのでファンや関係者はおよそ見当がつくだろう。
一方で日本相撲協会では700人近い現役力士を抱えている。また、幕下以下の力士は同じ相撲部屋で共同生活を行い、個別の部屋もなく集団生活を行っている。大所帯の部屋ともなると30人もの力士が毎日寝食を共にしている状態だ。そもそも相撲は稽古などで身体接触が多い競技である。万が一感染者が出た場合はクラスター感染が発生する危険性は非常に高いと思われる。協会では万全の上にもさらに万全を期した対策が求められるだろう。
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元祖二刀流・ファンに愛された関根潤三氏逝く(4月10日)
プロ野球に大きな功績を遺した野球人がまた一人旅立った。大洋、ヤクルトで監督を務めた関根潤三氏が、老衰のため9日都内の病院で亡くなった。享年93歳。ニッポン放送やフジテレビの野球解説者として長年ファンに親しまれた関根氏を悼む声が各方面から寄せられている。
関根氏は1927年(昭和2年)生まれ。2月に亡くなった野村克也氏の8歳年上、金田正一氏よりも6歳年長である。同期には毎日オリオンズの大エース・荒巻淳、近鉄時代のナインで後年西武・ダイエーで辣腕を振るった根本陸夫がいる。...
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プロ野球に大きな功績を遺した野球人がまた一人旅立った。大洋、ヤクルトで監督を務めた関根潤三氏が、老衰のため9日都内の病院で亡くなった。享年93歳。ニッポン放送やフジテレビの野球解説者として長年ファンに親しまれた関根氏を悼む声が各方面から寄せられている。
関根氏は1927年(昭和2年)生まれ。2月に亡くなった野村克也氏の8歳年上、金田正一氏よりも6歳年長である。同期には毎日オリオンズの大エース・荒巻淳、近鉄時代のナインで後年西武・ダイエーで辣腕を振るった根本陸夫がいる。実は本人が明かしたところによると実は前年の昭和元年12月25日に誕生したのだが、大正天皇の崩御で出生届の提出が遅れたのだという。戦中は法政大学でエースを務め、戦後復活したプロ野球で誕生したばかりの近鉄パールスに入団。弱小球団で知られたパールスで投手陣の柱として8年間で65勝を挙げている。
その後打者に転向し通算1137安打を記録。2リーグ制以降通算50勝・1000本安打を達成した唯一の選手でもある。今後もNPBでこの記録に並ぶ選手は現れないかもしれない。
引退後指導者の道を歩み、広島で山本浩二・衣笠祥雄らを育て上げた。その後大洋の監督に就任し、高木豊、屋鋪要、加藤博一の俊足3人を積極的に起用。スーパーカートリオとして売り出した。ヤクルトでは池山隆寛、広沢克己、栗山英樹、伊東昭光、荒木大輔、笘篠賢治ら若手を鍛え上げ、後の黄金期の礎を築いた。監督では優勝経験はなく、6年間でAクラス(3位)が1度だけと華々しい実績はなかったが、育成の面で大きな功績を遺したといえるだろう。2003年には野球殿堂入りを果たしている。
また、お茶の間には解説者としての温和なイメージがあるが、実は時に鉄拳制裁も辞さない大変な熱血漢であったことで知られている。球界への愛情も人一倍強く、時には厳しい叱咤を放っていた。ご冥福をお祈りしたい。
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