※2022年2月、更新を終了しています
米国・対中国の貿易赤字過去最大規模(3月7日)
米国の中国に対する去年1年間の貿易赤字は、前年比11%余りの増加と、過去最大の規模に膨らんだ。
中国との貿易問題をめぐる交渉でトランプ大統領は、中国が米国産の農産物に課している全ての関税を撤廃するよう求めていて、圧力を緩めない見通しである。
米国・商務省が発表した去年1年間の貿易統計によると、モノの取引に限った貿易赤字は8787億ドルと前年比10.4%増加して、過去最大の規模になった。...
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米国の中国に対する去年1年間の貿易赤字は、前年比11%余りの増加と、過去最大の規模に膨らんだ。
中国との貿易問題をめぐる交渉でトランプ大統領は、中国が米国産の農産物に課している全ての関税を撤廃するよう求めていて、圧力を緩めない見通しである。
米国・商務省が発表した去年1年間の貿易統計によると、モノの取引に限った貿易赤字は8787億ドルと前年比10.4%増加して、過去最大の規模になった。
背景には、大規模な減税を受けて消費が好調で輸入が増えたことなどがある。国別では、中国に対する貿易赤字が最も多く4191億ドルと、前年比11.6%増加した。米国の貿易赤字全体の半分を占め、過去最大の規模に膨らんだ。
中国との貿易をめぐっては。トランプ政権が去年3月以来、中国からの輸入品に対して段階的に高い関税を上乗せしたものの、輸入は引き続き増えている。
一方で輸出は、中国の報復関税の影響で減少している。トランプ大統領は中国に対し、米国産の農産物に課している関税を撤廃するよう求めていて、圧力を緩めない見通しである。
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全人代始まる・中国・進む少子化に危機感(3月6日)
全人代が始まった。中国では30年以上続けていた一人っ子政策を3年前に廃止、しかし子供の数の減少に歯止めがかからず少子化への対応が重要な課題になっている。
全人代では冒頭、李克強首相は急速に進む少子化を念頭に子育て方針を強化する方針を強調した。全人代に出席した地方の代表からも少子化に危機感を訴える声が聞かれた。
例えば北京に住む夫婦、今や、一人っ子政策のもと生まれた子どもたちが子育て世代になっている。...
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全人代が始まった。中国では30年以上続けていた一人っ子政策を3年前に廃止、しかし子供の数の減少に歯止めがかからず少子化への対応が重要な課題になっている。
全人代では冒頭、李克強首相は急速に進む少子化を念頭に子育て方針を強化する方針を強調した。全人代に出席した地方の代表からも少子化に危機感を訴える声が聞かれた。
例えば北京に住む夫婦、今や、一人っ子政策のもと生まれた子どもたちが子育て世代になっている。一人息子は6歳、英語教室など年間の教育費は約100万円かかる。子育ての負担が増えれば仕事や趣味などに影響が出ると考え2人目は予定していない。
さらに少子化に歯止めがかからないのは中国政府の政策も原因となっている。現在も3人目を産んだ夫婦には罰金を課している。
専門家たちの討論会でも政府に見直しを要求。出産の制限を続けた結果、逆に深刻な少子化に直面、国民の生活、意識が急速に変わる中、政策の転換は待ったなしの状況である。
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今日から全人代開幕・景気減速の中・焦点は経済(3月5日)
全人代は中国共産党の指導部のメンバーらおよそ3000人が参加してきょうから今月15日まで北京の人民大会堂で開かれる。
初日のきょうは李克強首相が政府活動報告を行い、今年の経済成長率の目標などを示す見通しである。
中国では米国との貿易摩擦を背景に景気の減速が鮮明となっている。経済成長率の実績の推移を紹介。去年は6.6%。28年ぶりの低水準にとどまっている。これまで2年間、6.5%前後としてきた目標を引き下げるかどうかが焦点となる。...
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全人代は中国共産党の指導部のメンバーらおよそ3000人が参加してきょうから今月15日まで北京の人民大会堂で開かれる。
初日のきょうは李克強首相が政府活動報告を行い、今年の経済成長率の目標などを示す見通しである。
中国では米国との貿易摩擦を背景に景気の減速が鮮明となっている。経済成長率の実績の推移を紹介。去年は6.6%。28年ぶりの低水準にとどまっている。これまで2年間、6.5%前後としてきた目標を引き下げるかどうかが焦点となる。
今後、経済の落ち込みが深刻になれば圧倒的な権力を持つ習近平国家主席の責任を問う声が高まる恐れもあり、雇用対策や大規模な減税といった下支え策が打ち出されると見られる。
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ボルトン米国大統領補佐官“会談は失敗でなく成功”(3月4日)
米国・ボルトン大統領補佐官は3日、CBSのインタビューで「米朝首脳会談は成功だった」と強調した。
また北朝鮮との今後の協議について期限は設けていない、トランプ大統領は実務レベルで交渉を続け、適切な時期が来れば金正恩委員長と再び話す用意も十分にある」と述べ、米国は北朝鮮と期限を設けず交渉を続ける用意があるという考えを示した。
一方、トランプ大統領はツイッターで韓国との合同軍事演習中止の理由について「多額の費用を節約するため、この時点で北朝鮮との緊張を和らげることはいいことだ」として両国との間の緊張を高めたくないとの姿勢を示した。...
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米国・ボルトン大統領補佐官は3日、CBSのインタビューで「米朝首脳会談は成功だった」と強調した。
また北朝鮮との今後の協議について期限は設けていない、トランプ大統領は実務レベルで交渉を続け、適切な時期が来れば金正恩委員長と再び話す用意も十分にある」と述べ、米国は北朝鮮と期限を設けず交渉を続ける用意があるという考えを示した。
一方、トランプ大統領はツイッターで韓国との合同軍事演習中止の理由について「多額の費用を節約するため、この時点で北朝鮮との緊張を和らげることはいいことだ」として両国との間の緊張を高めたくないとの姿勢を示した。
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米韓合同軍事演習・北朝鮮と対話続ける姿勢・米国国防総省“大規模な演習実施せず”(3月3日)
米国国防総省は、シャナハン国防長官代行と韓国・チョンギョンドゥ国防相が電話会談を行い、毎年春に行われてきた米韓合同の軍事演習を実施しないことを決めたと発表した。
国防総省によると海兵隊による上陸訓練などからなる「フォールイーグル」とコンピューターを使って指揮系統などの連携を確認する「キーリゾルブ」のいずれも中止し、規模を抑えた部隊レベルの合同訓練などを代わりに実施する。
先月末にベトナムで行われた2回目の米朝首脳会談が事実上の物別れに終わる中、米国としては北朝鮮が強く反発してきた春の合同演習を中止することで北朝鮮の非核化に向けた話し合いを続けていく姿勢を示した形だ。...
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米国国防総省は、シャナハン国防長官代行と韓国・チョンギョンドゥ国防相が電話会談を行い、毎年春に行われてきた米韓合同の軍事演習を実施しないことを決めたと発表した。
国防総省によると海兵隊による上陸訓練などからなる「フォールイーグル」とコンピューターを使って指揮系統などの連携を確認する「キーリゾルブ」のいずれも中止し、規模を抑えた部隊レベルの合同訓練などを代わりに実施する。
先月末にベトナムで行われた2回目の米朝首脳会談が事実上の物別れに終わる中、米国としては北朝鮮が強く反発してきた春の合同演習を中止することで北朝鮮の非核化に向けた話し合いを続けていく姿勢を示した形だ。
ただ、米国国内からは去年8月と12月の大規模演習に続いて春の演習も中止されることで、部隊の即応能力の低下につながるとの懸念も出ている。
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