【東京五輪日記】
スタンドづくりにかかる新国立競技場建設(第37回) 11月3日、千駄ヶ谷駅から、東京体育館を経て、新国立競技場の建設現場が一望できる辺りにいた。
大型クレーンが林立する中、その建物はやっと輪郭が少し見えてきたように感じた。 また僅かな期間で、急に建設が進んだように感じた。 実際は、毎日コツコツ作り上げていっているのだと思うが、ある時急にその進捗が速くなってきているような錯覚に陥ってしまう。 それにしても構造物が上へ上へと積み重なってゆくと迫力が出てくるものだと感じた。 2020年の東京オリンピックの開会式は、この競技場で行われるといったイメージがやっと現実的になってきた。 後1000日を切ったと1週間前に話題になった東京オリンピックの開催までに、いやその半年前の11月に完成予定のこの競技場は、今全速力で建設されている。 その巨大な建設物が、後1000日もしないで、我々の目の前に現れるのかと思うと、「建設という行為」の不思議さを感じてしまう。 長い階段を下りて、その建設現場に近づいたが、白く塗られた高い壁に阻まれてその中は見ることができなかった。 止むを得なく、千駄ヶ谷駅の方角に戻りながら歩くと、新宿方向の特徴ある建物が街路樹の間から垣間見られ、神宮外苑から続く、情緒あるその町の雰囲気が心地よく感じられた。 戻る |