【米中覇権争い】
中国気球・米国国務省高官・通信傍受のアンテナ搭載(2月10日)
米国本土を横断した中国の気球について、米軍が飛行中に偵察機で撮影した画像の解析や、今月4日、軍が撃墜したあと、回収した残骸の分析を進めている。
米国国務省の高官は9日、この気球について画像の解析から、通信などを傍受することができると見られる複数のアンテナや、さまざまな情報を収集するセンサーを作動させるための太陽光パネルも備えていたことを明らかにした。そして、気象などを研究する民間の飛行船だとする中国側の主張を改めて否定した。...
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米国本土を横断した中国の気球について、米軍が飛行中に偵察機で撮影した画像の解析や、今月4日、軍が撃墜したあと、回収した残骸の分析を進めている。
米国国務省の高官は9日、この気球について画像の解析から、通信などを傍受することができると見られる複数のアンテナや、さまざまな情報を収集するセンサーを作動させるための太陽光パネルも備えていたことを明らかにした。そして、気象などを研究する民間の飛行船だとする中国側の主張を改めて否定した。
また、この気球を製造したのは、中国軍と直接関係があり、軍に認証された企業だと確信していると述べ、中国軍が気球と関わっているのではないかとの認識を示した。
さらに、中国がこうした偵察用気球を40か国以上の上空で飛行させていたと指摘したうえで、米国の領空内への侵入を支援した中国軍とつながりがある団体に対して、なんらかの対応を取る考えを示した。
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米国“中国が世界各地で偵察活動”(2月9日)
米国国防総省は、中国の気球を軍が撃墜したことに関連して、トランプ前政権以降、これまでに少なくとも4回、米国の領空で気球が確認されていたと説明してる。
米国国防総省の報道官は、中国が米国や世界各地の上空で気球を使って大規模な偵察活動を行っているという認識を示した。米国政府は中国の気球について各国と情報共有を進めている。
米中・対立激化も貿易額過去最高に(2月8日)
米国商務省が発表した貿易統計によると去年1年間米国と中国のサービスを除いた貿易額は6905億ドル(およそ91兆円)だった。前の年を5%余上回り、過去最高だった4年前の6587億ドルを超え過去最高を更新した。
米国から中国への輸出は穀物などが好調で、全体では前の年に比べて1%余増え、1538億ドル。中国から米国への輸入はおもちゃやプラスチック製品などが増加し前の年を6%余上回り5367億ドルだった。...
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米国商務省が発表した貿易統計によると去年1年間米国と中国のサービスを除いた貿易額は6905億ドル(およそ91兆円)だった。前の年を5%余上回り、過去最高だった4年前の6587億ドルを超え過去最高を更新した。
米国から中国への輸出は穀物などが好調で、全体では前の年に比べて1%余増え、1538億ドル。中国から米国への輸入はおもちゃやプラスチック製品などが増加し前の年を6%余上回り5367億ドルだった。米国の貿易赤字額は1兆1818億ドル(およそ156兆円)で前の年を10%近く上回り過去最大を更新した。
米国のバイデン政権は半導体関連製品の中国向け輸出規制を強化するなど米中はハイテク分野を中心に激しく対立しているが、両国の経済が密接に結びついている実態が改めて浮き彫りになった。
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米国国防総省・“サウスカロライナ州沖合で中国の気球撃墜” (2月5日)
米国国防省のオースティン国防長官は日本時間の5日午前5時すぎに声明を発表し、南部サウスカロライナ州の沖合の領海の上空で、米国軍の戦闘機が、アメリカ本土の上空を飛行してきた中国の気球を撃墜したと明らかにした。
これについて、バイデン大統領は「撃墜に成功したパイロットたちをたたえたい」と述べた。米国国防総省の高官によると、現地時間の午後2時39分、F22ステルス戦闘機が気球に向けて空対空ミサイル1発を発射し、海に墜落させたとのこと。...
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米国国防省のオースティン国防長官は日本時間の5日午前5時すぎに声明を発表し、南部サウスカロライナ州の沖合の領海の上空で、米国軍の戦闘機が、アメリカ本土の上空を飛行してきた中国の気球を撃墜したと明らかにした。
これについて、バイデン大統領は「撃墜に成功したパイロットたちをたたえたい」と述べた。米国国防総省の高官によると、現地時間の午後2時39分、F22ステルス戦闘機が気球に向けて空対空ミサイル1発を発射し、海に墜落させたとのこと。残骸は海上約11kmにわたって散らばっているということで、高官は「気球を撃墜したことで、われわれは回収の任務に移行した」と述べ、すべての残骸を回収する考えを強調した。
これについてバイデン大統領は、今月1日の時点で、できるだけ速やかに撃墜するよう指示していたとのこと。これに対し中国外務省は談話を発表し、「中国は米国に対し無人飛行船が民間のもので米国に入ったのは不可抗力で、全く予想外の状況だと何度も伝え、冷静かつ理性的に処理するよう明確に求めていた」として、強い不満と抗議の意を表明した。
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米国・ブリンケン国務長官・中国気球が上空飛行・中国側を非難も・外交的関与の継続・強調(2月4日)
中国の気球が米国本土の上空を飛行しているのを受けて、中国外務省は昨夜、気象などを研究する民間の飛行船だとしたうえで「不可抗力によって米国に迷い込んだことを遺憾に思う」と発表した。
これについて、米国国防総省のライダー報道官は3日、「偵察用のものだ」という認識を改めて示した。国防総省によると、気球は現在、米国の上空を東に移動しているとのこと。中国への訪問を急遽延期したブリンケン国務長官は、記者会見で中国側を強く非難した。...
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中国の気球が米国本土の上空を飛行しているのを受けて、中国外務省は昨夜、気象などを研究する民間の飛行船だとしたうえで「不可抗力によって米国に迷い込んだことを遺憾に思う」と発表した。
これについて、米国国防総省のライダー報道官は3日、「偵察用のものだ」という認識を改めて示した。国防総省によると、気球は現在、米国の上空を東に移動しているとのこと。中国への訪問を急遽延期したブリンケン国務長官は、記者会見で中国側を強く非難した。
一方で「開かれた意思疎通が引き続き重要だ。状況が整えば中国に行くつもりだ」と述べ、外交的な関与を続けていく考えを強調した。
中国共産党で外交を統括する王毅はブリンケン長官と電話会談し、「根拠の無い憶測や大げさな宣伝は受け付けない。不測の事態に直面して双方は冷静さを保ち、適切に、コミュニケーションを取ることで判断の誤りを避けて意見の相違をコントロールすべきだ」と述べたという。
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