パリ航空ショー開幕・世界の航空機メーカー出品(6月20日)
パリ航空ショーは、6月25日まで開かれ、世界の航空機メーカーが、約130機を出展している。
米航空機メーカー、ボーイング社は、ナローボディ(狭胴体)機である新型「737MAX10」等を出展している。ボーイング社の新型機の投入は、4年ぶりである。従来のボーイング737よりも、全長を長くし、座席数を増やした。
「737MAX10」は、前機種であるMAX9より、全長が5.5フィート(1.68メートル)長く、737シリーズでは最大の胴体である。...
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パリ航空ショーは、6月25日まで開かれ、世界の航空機メーカーが、約130機を出展している。
米航空機メーカー、ボーイング社は、ナローボディ(狭胴体)機である新型「737MAX10」等を出展している。ボーイング社の新型機の投入は、4年ぶりである。従来のボーイング737よりも、全長を長くし、座席数を増やした。
「737MAX10」は、前機種であるMAX9より、全長が5.5フィート(1.68メートル)長く、737シリーズでは最大の胴体である。また、「737MAX10」の座席数は230席で、エアバスの同クラスの「A321NEO」とほぼ同じとなり、軽量化を図ることにより、エアバスの同型機より燃料消費量を5%ほど少なくした。現状、欧州航空機メーカー、エアバス社は、3年前に「A321NEO」を市場に投入して以来、同クラスの航空機市場のシェア争いで、ボーイング社を大きくリードしており、ボーイング社は「737MAX10」の投入により巻き返しを狙っている。
ボーイング社によると、GE子会社のリース会社GECASやシンガポールのリース会社BOC AVIATIONなどから、240機以上の「737MAX10」の受注を受けているとのことである。
一方、エアバス社は、世界最大の旅客機である総2階建て機「A380」の燃費効率モデル機「A380PLUS」を展示している。「A380PLUS」は、従来のA380から、効率性と経済性を高めたモデルで、ウイングレット(主翼の端に取り付けられている小さな翼)をより大きくし、上下2方向に取り付け、上方に3.5m、下方に1.2mの計4.7mとした。
また、「A380PLUS」は、主翼や空気抵抗等を見直し、燃費消費を最大4%節約した設計となっている。さらに、座席数を最大で80席増やし、575席とする仕様を目指している。また、日本からは、三菱航空機が、初めてMRJの実機を出展している。
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LG、新製品21:9ゲーム用曲面型大画面モニターを発表(6月16日)
韓国の大手総合家電・情報通信メーカーのLGエレクトロニクスは、ゲーミング用PCモニターの新製品「34UC89G」を発表した。
「34UC89G」は、IPSパネルを採用した、144Hzに対応した21:9曲面型ウルトラワイドモニターで、2560×1080画素の高解像度が売りで、ゲームをプレイする人にとって、理想のモニターを実現させている。価格は、999.99USドル(日本円で11万円)である。
この新製品は、ウルトラワイド画面による広い視野と曲面型画面による臨場感と、リフレッシュレート144Hzの高速な表示により、滑らかな映像表示を実現した。...
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韓国の大手総合家電・情報通信メーカーのLGエレクトロニクスは、ゲーミング用PCモニターの新製品「34UC89G」を発表した。
「34UC89G」は、IPSパネルを採用した、144Hzに対応した21:9曲面型ウルトラワイドモニターで、2560×1080画素の高解像度が売りで、ゲームをプレイする人にとって、理想のモニターを実現させている。価格は、999.99USドル(日本円で11万円)である。
この新製品は、ウルトラワイド画面による広い視野と曲面型画面による臨場感と、リフレッシュレート144Hzの高速な表示により、滑らかな映像表示を実現した。
新機能として、1ミリセカンド・モーション・リダクション機能が付加されており、オンにするとバックライトを点滅させて、黒画面を挿入し、画面の更新(リフレッシュ)時の立ち上がり時と立ち下がり時にバックライトをオフにすることで、モーションブラー(残像)を軽減できる。
また、AMD Free Syncテクノロジーを採用することにより、AMD社のFree Sync機能をサポートしたAPUまたはGPU搭載グラフィックスカードと液晶モニター間でコンテンツのフレームレートとモニターのリフレッシュレートを同期させて、映像のちらつき(ティアリング)やカクつき(スタッタリング)を制御した。
さらに、AMD Radeon Softwaveがインストールされていれば、低フレームレート補完(LFC)が可能になり、30fps以下のゲーム表示でも、非常に滑らかな表示に対応することができる。
加えて、Dynamic Action Sync(DAS)モード&ブラックスタビライザーの採用により、DASモードが有効になると、通常PCの映像信号を画面に表示させるときに、経由するフレームバッファーを通さず、ダイレクトに画面に出力することでタイムラグを短縮し、よりリアルタイムな表示を実現した。また、ブラックスタビライザーは、映像の暗い部分を明るく表示する。これにより、視認が困難だった暗所に隠れた敵を発見することが可能となる。
以上により、新製品は、フルHDの約33%横長の画面が、従来の画面では表示できない領域の情報を表示可能にし、優位にゲームをプレイすることを可能にした。
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マイクロソフトのAI、独自手法で人間を超える
マイクロソフトは、人工知能(AI)を使ったハイブリッド・リワード・アーキテクチャーシステムといった手法を編み出して、「ミズ・パックマン」というビデオゲームで、人間では不可能とされる最高得点99万9990点を叩き出した。
「ミズ・パックマン」は、1980年代に開発されたゲームで、プレイヤーが、4方向に操作するレバーでパックマンを動かし、4色のモンスターによる追跡をかわしながら、迷路に配置されたドットを回収し、すべてのドットを回収してしまえば、1ステージが終了し、さらに難度が上がるステージに進んでいくといったゲームである。...
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マイクロソフトは、人工知能(AI)を使ったハイブリッド・リワード・アーキテクチャーシステムといった手法を編み出して、「ミズ・パックマン」というビデオゲームで、人間では不可能とされる最高得点99万9990点を叩き出した。
「ミズ・パックマン」は、1980年代に開発されたゲームで、プレイヤーが、4方向に操作するレバーでパックマンを動かし、4色のモンスターによる追跡をかわしながら、迷路に配置されたドットを回収し、すべてのドットを回収してしまえば、1ステージが終了し、さらに難度が上がるステージに進んでいくといったゲームである。
今回、マイクロソフトによって、2017年1月に買収されたカナダのディープラーニング新興企業マルーバの開発チームが、この快挙を成し遂げた。
このチームは、従来の強化学習(何回もやり方を変えながら、AIがより効率的なプレイ方法を学習していく手法)をベースに、新しい一種の分散メソッドと呼ばれる手法を採用した。その手法の概略は、まず、チームは、やり遂げるべき課題の大きな問題を小さな問題に分割し、それを各メンバーに割り振る。そして、メンバーはその小さな問題を解決していき、最終的にそれらを統合するといった手法で、人間の脳で行っている計算に少し似ている方法である。
結果、開発チームは、上記手法をベースに、ハイブリッド・リワード・アーキテキチャー(HRT)と呼ばれる手法を開発した。
具体的には、チームは150以上のAIエージェントを用いて、パックマンの攻略方法を習得したのである。各エージェントが、それぞれ「パックマン」等の細かな動きを学習しながら、それらをトップエージェントに報告し、トップエージェントが、総合的な判断を下すといったものである。
例えば、特定のエージェントが、得点を稼げるパワー・ペレット(パワーアイテム)を見つけ出し、別のエージェントはモンスターを避ける動きを行ない、それらを親エージェントが総合的に判断して得点を稼いでいくといった仕組みである。
その結果、従来の手法では、苦手としていたランダムスタートでの得点が改善され、人間を超える得点を出すことに成功した。
最後に、開発チームの責任者によると、「ミズ・パックマン」を対象とした理由は、知的なアルゴリズムを構築するためであるとのことである。
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ソニー、高級テレビ市場でシェア1位 (6月14日)
ソニーが、1台1500USドル(日本円で16万5700円)以上のプレミアム市場で、韓国のサムスン電子、LG電子を破り、首位に返り咲いた。
市場調査HISによると、2017年1-3期の高級テレビ市場において、メーカー別占有率を調査した結果、ソニーが39.0%で、前期(17.5%)の倍以上を記録して、首位に立った。
現在、ソニーは高級テレビの開発に特化しており、有機ELテレビは、「KJ-65A1」(実売価格86万円前後)と、「KJ-55A1」(実売価格54万円前後)の1シリーズ2モデルのラインアップとなっている。...
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ソニーが、1台1500USドル(日本円で16万5700円)以上のプレミアム市場で、韓国のサムスン電子、LG電子を破り、首位に返り咲いた。
市場調査HISによると、2017年1-3期の高級テレビ市場において、メーカー別占有率を調査した結果、ソニーが39.0%で、前期(17.5%)の倍以上を記録して、首位に立った。
現在、ソニーは高級テレビの開発に特化しており、有機ELテレビは、「KJ-65A1」(実売価格86万円前後)と、「KJ-55A1」(実売価格54万円前後)の1シリーズ2モデルのラインアップとなっている。
ソニーは、液晶テレビより有機ELテレビが上位であるとは考えてなく、どちらも最上位テレビとして開発を進めている。それぞれの長所としては、液晶テレビの最上位機種Z9Dの画質は、有機ELの画質と比べて画面の最大輝度の面において優れている。これ対して、有機ELテレビは、高いコントラスト性能だけでなく、自然光の広い視野角が魅力である。
ソニーの有機ELテレビの特徴は、薄型テレビにつきもののスタンドがなく、後ろにある衝立でテレビを支える構造になっており、画面が傾斜した形状を取っている。
その衝立に、チューナー部や入出力端子部があるので、パネル部自体が非常に薄い形状となっており、テレビの薄さを強調している。
また、ソニーは、有機EL画面全体を振動させて音を出す「アコースティックサーフェス」という独創的なスピーカを採用し、画期的な音声出力システムを創り上げた。これは、ソニー独自のガラス素材を振動させて音を出す技術を活用しており、有機ELのような薄いパネルでないと実現できない方法によるものである。
これらソニー独自の技術により、テレビの音と映像の一体感を実現しているのである。このように、ソニー躍進の背景には、独自の技術を駆使し、大型液晶ディスプレイ(LCD)と有機ELディスプレイ(OLED)に特化した戦略があるものと考えられる。
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サムスン・ギャラクシーノート8(6月12日)
サムスンは、2016年のギャラクシーノート7の爆発事故を受け、今回発表予定のギャラクシーノート8を非常に重要な商品と位置づけている。
サムスンは、ギャラクシーノート8を単なる非常に魅力あるスマートホンとしてだけではなく、信頼・耐久性のある商品の発表であることを実証する必要がある。
ギャラクシーノート8は、サムスンの基幹モデルで、ディスプレイサイズは、ギャラクシーS8の6.2インチより大きい6.3インチとなると噂されており、ラップラウンドディスプレイ採用によりかなり安定しているとのことである。...
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サムスンは、2016年のギャラクシーノート7の爆発事故を受け、今回発表予定のギャラクシーノート8を非常に重要な商品と位置づけている。
サムスンは、ギャラクシーノート8を単なる非常に魅力あるスマートホンとしてだけではなく、信頼・耐久性のある商品の発表であることを実証する必要がある。
ギャラクシーノート8は、サムスンの基幹モデルで、ディスプレイサイズは、ギャラクシーS8の6.2インチより大きい6.3インチとなると噂されており、ラップラウンドディスプレイ採用によりかなり安定しているとのことである。
また、アスペクト比は、ギャラクシーノート8で採用されている18.5:9の縦長サイズの見込みである。このアスペクト比は、アップルのiphone8にも、同サイズが採用される見込みである。ちなみに、iphone7は、16:9であった。
さらに、ギャラクシーノート8は、解像度はギャラクシーノートSと同等か、もしくは4Kの解像度に少し近づくようにアップグレードされる可能性がある。
カメラに関しては、、ギャラクシーノート8は、2個のレンズを備え付け、配置は、デバイスの裏側に縦に2連での装着となる見込みである。これにより、暗がりでの写真撮影の弱点を大幅に改善できるとされている。また、この配置が、これからのサムスンの最も一般的なスタイルとなるものと思われる。
また、記憶容量に関しては、ギャラクシーノート7は64ギガのみであったが、ギャラクシーノート8は、64ギガと128ギガの2つのタイプを予定している。
さらに、メモリーに関しては、従来の4ギガのスマートホンが主流であったにもかかわらず、ギャラクシーノート8では、6ギガのRAMメモリーを搭載するものと見られている。
加えて、コードレス充電に関しては、特に重要な部分で、アップルと競争関係にある。ギャラクシーノート8は、短時間で高速度の充電機能を有するコードレス充電方式を採用する見込みである。
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