【中国情勢】
中国・全人代・“習首席に近い”李強・新首相に (3月12日)
中国の全人代(全国人民代表大会)は2期10年務めた李克強首相の後任に、共産党序列2位の李強を賛成多数で選出した。
李強は江蘇省や上海市のトップなどを歴任したあと、去年10月の共産党大会を経て最高指導部の政治局常務委員に抜てきされた。
習近平国家主席が浙江省のトップを務めていた当時、省の幹部らの取りまとめを行う秘書長を務めるなど、習主席に近いとされている。
中国の首相は副首相を経験してから選出されるのが慣例だったが、李強は副首相を務めておらず、ゼロコロナ政策の影響などで停滞した経済をどう立て直すのか手腕が問われることになる。...
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中国の全人代(全国人民代表大会)は2期10年務めた李克強首相の後任に、共産党序列2位の李強を賛成多数で選出した。
李強は江蘇省や上海市のトップなどを歴任したあと、去年10月の共産党大会を経て最高指導部の政治局常務委員に抜てきされた。
習近平国家主席が浙江省のトップを務めていた当時、省の幹部らの取りまとめを行う秘書長を務めるなど、習主席に近いとされている。
中国の首相は副首相を経験してから選出されるのが慣例だったが、李強は副首相を務めておらず、ゼロコロナ政策の影響などで停滞した経済をどう立て直すのか手腕が問われることになる。
一方、全人代はきょう副首相や閣僚などを選出する予定で、筆頭副首相には党序列6位の丁薛祥政治局常務委員が、経済運営を担う劉鶴副首相の後任には国家発展改革委員会トップの何立峰主任が就任するという見方が出ている。
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イラン・サウジアラビア・外交関係正常化で合意・中国が仲介(3月11日)
イランとサウジアラビアの両政府は10日、中国を加えた3か国の共同声明を発表し、外交関係を正常化させ、互いの大使館を2か月以内に再開することで合意したと明らかにした。
両国は2016年に、サウジアラビアでイスラム教シーア派の指導者が処刑されたことをきっかけに、イランにあるサウジアラビア大使館が襲撃され、外交関係を断絶していた。
合意を仲介したのは中国で、両国の代表団は、今月6日から北京で協議を行っていたという。...
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イランとサウジアラビアの両政府は10日、中国を加えた3か国の共同声明を発表し、外交関係を正常化させ、互いの大使館を2か月以内に再開することで合意したと明らかにした。
両国は2016年に、サウジアラビアでイスラム教シーア派の指導者が処刑されたことをきっかけに、イランにあるサウジアラビア大使館が襲撃され、外交関係を断絶していた。
合意を仲介したのは中国で、両国の代表団は、今月6日から北京で協議を行っていたという。きのうは外交を統括する王毅政治局委員も式典に立ち会い、“大きな成果が得られた。中国は頼れる仲介者として責任を忠実に果たした”と誇示した。
中国政府としては、みずからの仲介により7年にわたった断交を終わらせることで、米国の影響力が強かった中東地域における存在感を高めるねらいがあると見られる。
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中国・全人代・習首席・再選の見通し3期目へ(3月10日)
中国の北京で開かれている全人代はきょう全体会議を開き、共産党であらかじめ決められた人事案に沿って、習近平国家主席を再選する見通し。
5年前に憲法が改正され、2期10年と定めていた任期が撤廃されたことから、3期目入ることが可能になった。共産党トップ総書記として異例の3期目入りし中央軍事委員会の主席にも就任している。
習主席が国家主席に選出されれば、党、国家、軍の3つのトップの座を引き続き占めることになり、さらに、政府の要職に関係の近い人物を据えることで、権力の掌握を一層強める形になる。...
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中国の北京で開かれている全人代はきょう全体会議を開き、共産党であらかじめ決められた人事案に沿って、習近平国家主席を再選する見通し。
5年前に憲法が改正され、2期10年と定めていた任期が撤廃されたことから、3期目入ることが可能になった。共産党トップ総書記として異例の3期目入りし中央軍事委員会の主席にも就任している。
習主席が国家主席に選出されれば、党、国家、軍の3つのトップの座を引き続き占めることになり、さらに、政府の要職に関係の近い人物を据えることで、権力の掌握を一層強める形になる。
王岐山国家副主席の後任には、去年の党大会まで政治局常務委員を務めた、韓正副首相が選出されるとみられている。
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中国・国家データ局設立へ(3月9日)
中国政府は新たに国家データ局を設立すると発表した。
ビッグデータを活用するなどして、経済成長につなげるとともに、個人の情報などが大量に集まり、社会への影響力が増している、IT企業などへの監督を強めるねらいがあると見られる。
中国全人代・経済成長率・目標5%前後(3月5日)
中国で重要政策を決める全人代(全国人民代表大会)は、中国・習近平国家主席ら共産党の最高指導部のメンバーをはじめ地方の代表ら約3000人が出席して日本時間の午前10時から始まった。
今回で退任する中国・李克強首相が政府活動報告を行った。李首相は去年を振り返り「習主席を中心に困難に立ち向かい新型コロナを抑え込み経済を安定させわが国の発展は容易には得られない新たな成果を収めた」と述べ習主席の実績を強調。...
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中国で重要政策を決める全人代(全国人民代表大会)は、中国・習近平国家主席ら共産党の最高指導部のメンバーをはじめ地方の代表ら約3000人が出席して日本時間の午前10時から始まった。
今回で退任する中国・李克強首相が政府活動報告を行った。李首相は去年を振り返り「習主席を中心に困難に立ち向かい新型コロナを抑え込み経済を安定させわが国の発展は容易には得られない新たな成果を収めた」と述べ習主席の実績を強調。
焦点となることしの経済成長率の目標について5%前後とすることを表明。去年の目標である5.5%前後から引き下げた形。政府活動報告では「足元の発展はさまざまな困難と試練に直面している。国内経済の安定成長の基盤は一層強化される必要がある」など課題も指摘。
去年はゼロコロナ政策の影響などで経済が停滞し目標を大きく下回ったこともあり、今回比較的達成しやすい目標を設定したものと見られる。中国政府はことしの予算案で国防費が去年と比べて7.2%多い、1兆5537億人民元、日本円で30兆円余になることを明らかにした。米国や台湾をけん制するねらいもあると見られ、改めて軍備増強を続ける姿勢を鮮明にした形。
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