「ファーストペンギン」第6話 日本テレビ 11月9日(水) 22時
永沢一希(鈴木伸之)から突然「子供ができたから会社を辞める」と告げられた和佳(奈緒)は遠距離恋愛中の永沢の彼女・白峰アイナ(足立梨花)に逢いに行き事情を探ろうとする。
しかしアイナは和佳の説得を笑顔で交わすばかりだった。
頭を悩ませる和佳のもとにテレビ局のディレクターから「お魚ボックス」の取材をしたいと
電話がかかってくる。
テレビで将来性があると取り上げられればアイナの気持ちも変わるのではないかと思い立った
和佳は片岡洋(堤真一)たちに事情を説明。...
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永沢一希(鈴木伸之)から突然「子供ができたから会社を辞める」と告げられた和佳(奈緒)は遠距離恋愛中の永沢の彼女・白峰アイナ(足立梨花)に逢いに行き事情を探ろうとする。
しかしアイナは和佳の説得を笑顔で交わすばかりだった。
頭を悩ませる和佳のもとにテレビ局のディレクターから「お魚ボックス」の取材をしたいと
電話がかかってくる。
テレビで将来性があると取り上げられればアイナの気持ちも変わるのではないかと思い立った
和佳は片岡洋(堤真一)たちに事情を説明。
永沢に残ってもらうためなら…と皆で盛り上がっていた。
さんし船団丸の皆がテレビに出るという噂が流れると漁協だけでなく
妬みを募らせた浜尻(高杉亘)ら他の船団の漁師たちの不満が爆発、
「さんしは出ていけ!」と喧嘩を吹っ掛けられて大乱闘に発展した。
嫌がらせも日ごとに増しさんし船団丸は“村八分”状態にまで追い込まれてしまう…
永沢の彼女を納得させるためにも会社の価値を広く知らせたいと考えた
和佳はテレビの取材を受けることにします。
テレビが来ることに対する漁師たちのドタバタはちょっとコミカル感が多めで
大げさな感じもありましたが実際、期待が高まる感じは分かります。
浜の反対勢力も世間の注目を浴びれば攻撃してこないかと思えば
そのまったく逆で、村八分がひどくなってしまいます。
いじわるのやり方が子供っぽいですが文字通りの村八分。
お魚ボックスの売り上げもいい加減な集計で中抜きされていたようです。
ファーストペンギンとして誰もやったことのないことをやるのも大事だし
みんなの空気を読んで「出る杭は打たれる」にならないように気を付けるのも大事。
両方は成立しないですよね
やっぱり何かで突出しようとしたら敵ができてしまうのは避けられないのでしょうか。
突出したことで意地悪されてもさんし船団丸のみんなはやり返さず実力で見返しました。
ちょっと前進しようとすると必ず何か壁に突き当たりますが前進しているのは確か。
手探りで進んでいく彼らの姿ははさわやかでした。
テレビ局が取材に来てもこちらの思惑通りの編集にならなかったという描写がありましたが
リアルだな、と感じました。
でもいきなり告発して浜を敵に回すより、穏便にことを進める方がいいよな、と改めて感じましたがどうでしょうね。
さんし船団丸がみんなに認められて大きくなるまで、社長として一歩すつ進むしかありません。
ラスト、浜の皆と少し心を通わせられたようでホッとしました。
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「PICU」第4話 フジテレビ 10月24日(月)21時
PICUにRSウイルスに感染した生後7日の赤ちゃんが運び込まれる。
この赤ちゃんは乳児院から来ており、母親は20歳の大学生だった。
両親からの反対を受けて生まれてすぐに乳児院に預けたという。
そのためまだ出生届も出しておらず名前も決まっていなかった。
植野(安田顕)は武四郎(吉沢亮)と綿貫(木村文乃)にこの赤ちゃんを担当するよう指示する。
自分一人で充分だとする綿貫だったが植野に後輩の指導も仕事のうちだと言われしぶしぶ武四郎と組むことにする。...
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PICUにRSウイルスに感染した生後7日の赤ちゃんが運び込まれる。
この赤ちゃんは乳児院から来ており、母親は20歳の大学生だった。
両親からの反対を受けて生まれてすぐに乳児院に預けたという。
そのためまだ出生届も出しておらず名前も決まっていなかった。
植野(安田顕)は武四郎(吉沢亮)と綿貫(木村文乃)にこの赤ちゃんを担当するよう指示する。
自分一人で充分だとする綿貫だったが植野に後輩の指導も仕事のうちだと言われしぶしぶ武四郎と組むことにする。
赤ちゃんを母親と逢わせたい武四郎は母親と連絡を取るがなかなか来てくれない。
赤ちゃんの治療をめぐって綿貫と口論になる武四郎。
綿貫は自分の子どもを医療過誤で亡くしたとして病院を相手取り裁判の最中だった。
綿貫の母親としての気持ちを知った武四郎は、口論した時、綿貫に無神経な発言をしてしまったと気付き謝るのだった。
乳児院から来た名前もない赤ちゃんの担当になったしこちゃん先生は執拗に母親に連絡を取り、会いに来てもらうように頼みます。
それを冷ややかに見ている綿貫先生ですが彼女には大きな心の負担があったのです。
まだまだ若く、理想ばかりを振りかざしてしまうしこちゃん先生に、見ていてちょっと回りを見なよ!と感じてしまうこともありましたがPICUの仲間は視聴者の私よりずっと寛容で、受け入れる所は受け入れ、ダメな所はしっかり注意。
人を育てるって難しいんだなぁ、と感じました。
しこちゃん先生は優等生とは程遠いヒヨッコ医師で、ガムシャラだけが先走ってしまう面も。
そんな彼も徐々に気づきを得て来ます。
しこちゃん先生の最大の美徳、優しさはしっかり持ったまま、成長して欲しいと感じました。
綿貫先生の裁判の内容が明らかに。
お子さんを亡くされていたんですね。
医師が医師を訴えるとはよっぽどのことだと思います。しこちゃん先生が綿貫先生に投げた言葉について謝るシーンが印象深く残りました。
さて、来週につながる最後のシーン気になりすぎます
悠太(高杉真宙)どうしたんだろう。
いやな展開にならないで!と祈りながら来週を待ちたいと思います。
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「エルピス~希望、あるいは災い~」 第2話 フジテレビ 10月31日(月)22時
12年前の少女連続殺人事件で逮捕・起訴された死刑囚・松本(片岡正二郎)の冤罪を晴らすために新人ディレクター・拓朗(眞栄田郷敦)とともに立ち上がった落ちぶれたキャスター・恵那(長澤まさみ)。
12年前の事件の再来のような女子中学生殺人事件が発生。これを機に過去の事件を取り上げたいと恵那は申し出るがプロデューサーの村井(岡部たかし)はまったく取り合わない。
恵那はとりあえず1人で取り組むことにする。...
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12年前の少女連続殺人事件で逮捕・起訴された死刑囚・松本(片岡正二郎)の冤罪を晴らすために新人ディレクター・拓朗(眞栄田郷敦)とともに立ち上がった落ちぶれたキャスター・恵那(長澤まさみ)。
12年前の事件の再来のような女子中学生殺人事件が発生。これを機に過去の事件を取り上げたいと恵那は申し出るがプロデューサーの村井(岡部たかし)はまったく取り合わない。
恵那はとりあえず1人で取り組むことにする。
恵那は松本の逮捕当時、松本の家で保護されたヘアメイクのチェリー(三浦透子)が書き溜めた裁判記録などを元に松本の犯行当日の足取りを確認。検察側のある主張に違和感を覚える。
第一話からぶっ飛びの攻めた内容。
マスコミが冤罪の片棒を担いでいるという内容をテレビドラマで、しかも地上波ゴールデンで…
何もかも「えっ!大丈夫なの?」とびっくりしてしまいました。
第2話でもその手を緩めることなく、さらにビシビシ攻めて来ました。
TV業界のパワハラ、セクハラ当たり前の内情をさらすかのような表現もあり、本筋以上に気になりました。業界の当の本人が描いているだけにその嫌らしい面のリアリティがすごい。
再現ドラマみたいです。
そんな中、キャスターの恵那、Dの拓朗、恵那の元恋人で政治部官邸キャップの斉藤(鈴木亮平)それぞれの抱える個人的な閉塞感もあいまって中身のみっちり詰まった内容でした。
拡大版にしなくても1時間見た後の余韻がすごい。
なかなか消化し切れませんでした。
自分がやって来た仕事、この場合「報道」が無意識のうちに世間にウソを撒き散らし影響を与えて来たのではないか、恵那はその思いから自身の精神の均衡が保てなくなって来ています。
冤罪による死刑囚を作り出してしまったとしたら人の命を取る可能性もある…
だんだん追い詰められていく中で、解決の糸口を探ろうとする恵那と拓朗に希望はあるのでしょうか。
何重にも張り巡らされたエピソードに、見る方も頭を巡らせながら真剣に見入ってしまうので疲れますが、上質な作品をみた後の疲れはここちち良いものでした。
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「PICU」第2話 フジテレビ 10月17日(月)21時
丘珠病院のPICUは深刻な人手不足に陥っていた。
志子田武四郎(吉沢亮)は何かの役に立てるならと休日を返上して出勤するが
同僚医師の綿貫りさ(木村文乃)や看護師長の羽生仁子(高梨臨)から
「1人にカウントできない」などと冷たくあしらわれてしまう。
PICUの科長・植野元(安田顕)は「北海道PICU推進に向けた意見交換会」で参加した
医師たちに協力を求めるが札幌共立大救急科長・渡辺純(野間口徹)から
PICUに必要な経験と実力を兼ね備えるスタッフなら手放すわけはないと苦言を呈する。...
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丘珠病院のPICUは深刻な人手不足に陥っていた。
志子田武四郎(吉沢亮)は何かの役に立てるならと休日を返上して出勤するが
同僚医師の綿貫りさ(木村文乃)や看護師長の羽生仁子(高梨臨)から
「1人にカウントできない」などと冷たくあしらわれてしまう。
PICUの科長・植野元(安田顕)は「北海道PICU推進に向けた意見交換会」で参加した
医師たちに協力を求めるが札幌共立大救急科長・渡辺純(野間口徹)から
PICUに必要な経験と実力を兼ね備えるスタッフなら手放すわけはないと苦言を呈する。
また北海道知事・鮫島立希(菊地凛子)のことに触れ、彼女がやっていることは票集めにすぎない
と言い放った。
そんな中、丘珠病院やけどを負った姉弟が搬送される。
9歳の姉は軽傷のようだったが、弟は重度の火傷を負っていた。
植野は救命医の東上宗介(中尾明慶)、麻酔科医の今成良平(甲本雅裕)らの協力を得て
治療を開始する。
姉は気道熱傷を負ったようで声が出にくい状態になっている。
合唱をやっているため、声が元のように出なくなると知ればショックを受けるため
今は本人に内緒にしようと母親(紺野まひる)らと打ち合わせた武四郎だったが…
全ての子どもが平等に医療を受けられるよう、ドクタージェットを配備し
PICUの認知度を高め、スタッフの充実を図ろうという植野先生の努力も
なかなか実りません。渡辺先生の話もまぁ・・・尤もだと言わざるを得ず。
知事の票集めという批判も、まだ誰もやったことのないことを進めていく中で
そういう印象を持たれても仕方ないのかな、とも感じました。
一方で志子田先生は自分の未熟さに苦しみ、苦悩の日々を過ごしています。
こちらはPICUだから、ということでもなく医師を志せばだれでも突き当たる壁なのかもしれません。
綿貫先生はことあるごとに志子田先生に「向いてない」「人数に数えられない」「半人前だ」
ときつく当たりますが、どうやらご自身で大きな問題をかかえて八つ当たりしているみたいにも見えます。
八つ当たりはいけないですよね・・・。志子田先生が気の毒になってしまう。
一方、植野先生は褒めたり、心を砕いて話してくれる時もあればいけない時はびしっと突き放して
叱れる人。こんな上司や先輩がいたらありがたいことですよね。
志子田先生、今叱られていることはつらいけれどなんとか立ち上がって欲しいです。
植野先生の「失敗してもまた立ち上がって学ぶことで成長していく」というセリフが胸に響きました。
一生懸命やっているから失敗してしまう、そんな志子田先生を応援したくなります。
一方で矢野先生は・・・なんだか大変そう。
網走の病院で辛い日々を送っているみたいです。
今回のラスト、心配ですね。
今回も1時間の中にギュッとたくさんのものが詰まって、1時間以上の見ごたえでした。
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「Silent」第2話 10月13日(木)22時
青羽紬(川口春奈)は8年ぶりに佐倉想(目黒蓮)と偶然の再開を果たすも手話で一方的に話されてしまう。
想は高校卒業の頃、耳に違和感を感じ、その異変に気付いた母・律子(篠原涼子)が
病院に連れて行くと、遺伝性の可能性があると診断された。
自分のせいかも知れないと責任を感じ、なかなか受け入れられない律子に対し
想は申し訳なく思い、そのまま上京することを決め、紬にも病気のことを隠したまま
別れを告げた過去があった。
戸川湊斗(鈴鹿央士)は紬と想が再会したことに不安はぬぐえないものの
想いとは裏腹に春尾正樹輝の手話教室を紹介する。
想と話せるようになりたい紬は手話教室に通い始め、想に「もう一度
会って話したい」と告げるが…
想の耳が聞こえなくなっていること、なぜ突然別れを告げたのか知った紬。
紬は今付き合っている湊斗のことが好きで大事に思っているけれど、想と話したくて連絡を取る
接近していく2人の間・・・
2人が再会したことを少し不安な気持ちで見ているけれど、想と話したい紬の気持ちを思いやって
手話教室を紹介する湊斗の気持ちが切ない。
紬のことが好きだから、病気の自分が負担をかけてしまうのが辛くてわざと離れた想は
もう紬と話すつもりはなかったけれど、実際会ってみると想いが再燃するのが止められない。
セリフのやり取りがない中、表情で溢れる思いを表現する目黒蓮さん、と川口春奈さんの演技に涙しました。
みんな相手を思いやって、好きな人に幸せになって欲しいと願っていのに
なんだか切ない。
急な展開もなく、ゆっくりと進んでいくのですが、しみじみと胸に染み入って
観終わった後、余韻が押し寄せてきます。
昔のように会話はできないけれど、再会して心はまた通じ合った想と紬。
それを見守りつつ、不安と嫉妬を感じているであろう湊斗。
病気を抱えた人の苦悩と恋愛のときめき、苦しさを優しい筆致でえがく脚本が素晴らしいです。
出てくる人が全員優しくて、だからこそ苦しくて、目が離せないドラマ。
twitterでも話題でハマる人続出だと思います。
これからどこまで深く内容を掘り下げてくるか楽しみです。
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