副大統領候補テレビ討論会へ(10月8日)
大統領選挙まで1カ月を切る中、両陣営の攻防が激しくなっている。
15日に予定されているテレビ討論会についてトランプ大統領はツイッターに楽しみにしていると投稿した。
討論会に参加する意向を示し選挙活動の再開に意欲を示した。これに対しバイデン元副大統領は政権への感染対策の批判を強めている。
一方今日は民主両党の副大統領候補によるテレビ討論会は日本時間午前10時から行われる。
トランプ大統領・最新情報・体調は?そして・・・(10月7日)
新型コロナウイルスに感染して入院し、入院から丸3日となった5日、体調が回復したとして退院したトランプ大統領だが、ホワイトハウス到着後はバルコニーでマスクを外しポーズをとって体調の改善をアピールした。
入院から3日での退院について、一部メディアでは大統領は再びウイルスを軽視していると批判もでている。
さらに専門家は今後も油断すべきではないとした。
一方、ホワイトハウス6日、最新となる主治医の報告を公表し「6日午前の診察では症状はなく血液中の酸素濃度は95%~97%で体調は安定している。...
全部読む
新型コロナウイルスに感染して入院し、入院から丸3日となった5日、体調が回復したとして退院したトランプ大統領だが、ホワイトハウス到着後はバルコニーでマスクを外しポーズをとって体調の改善をアピールした。
入院から3日での退院について、一部メディアでは大統領は再びウイルスを軽視していると批判もでている。
さらに専門家は今後も油断すべきではないとした。
一方、ホワイトハウス6日、最新となる主治医の報告を公表し「6日午前の診察では症状はなく血液中の酸素濃度は95%~97%で体調は安定している。大統領の体調は全体的に見て引き続き極めて良好だ」としている。
今後ホワイトハウスで隔離措置を取りながら執務を続けるとみられている。
ホワイトハウスでは先週から今週にかけて10人以上が検査で陽性と確認された。
米国国防総省は沿岸警備隊幹部に陽性反応が出たことを受けて、軍の制服組トップ、統合参謀本部議長や各軍の幹部が自主隔離に入ったと明らかにした。
トランプ大統領はツイッターで“15日のテレビ討論会を楽しみにしている”と参加する考えを明らかにした。
閉じる
トランプ大統領・新型コロナに感染とその影響(10月5日)
大統領選まであと1か月というタイミングで、トランプ大統領の新型コロナへの感染が明らかになった。今後数日間、トランプ大統領は軍の医療施設に入院するという。激戦州での集会を開催し巻き返しを図ろうとしていた矢先だけに、トランプ陣営にとっては大きな痛手ともいわれている。大統領の入院という権力の空白時期を敵対勢力が利用する懸念がないのかについてポンペオ国務長官は「世界に悪党や悪者はいるが、米国には十分に準備ができている」と述べた。...
全部読む
大統領選まであと1か月というタイミングで、トランプ大統領の新型コロナへの感染が明らかになった。今後数日間、トランプ大統領は軍の医療施設に入院するという。激戦州での集会を開催し巻き返しを図ろうとしていた矢先だけに、トランプ陣営にとっては大きな痛手ともいわれている。大統領の入院という権力の空白時期を敵対勢力が利用する懸念がないのかについてポンペオ国務長官は「世界に悪党や悪者はいるが、米国には十分に準備ができている」と述べた。
現在までのところ激戦州では、バイデンがトランプをいずれもリードしている。その差はペンシルバニアで5.7ポイント、ウイスコンシンで5.5ポイント、ミシガンでは5.2ポイント、アリゾナでは3ポイント、フロリダで1.1ポイント、ノースカロライナでは僅かに0.5ポイントとなっている。
現時点では15日に予定されている第二回目のテレビ討論会への参加も微妙な情勢と言われている。経済を重視するトランプ大統領に対し、コロナ対応を重視する姿勢を示しているバイデン候補、2人の姿勢とは、はっきりと分かれている。仮に最高度の治療を受けたトランプ大統領が早期に退院し、第二回テレビ討論会で「コロナはたいしたことがない」と主張し、経済対策の必要性を訴えていくという戦術をとれれば情勢はトランプ有利に傾くかもしれない。
ピューリサーチセンターの世論調査によるとトランプ大統領の支持者のうち郵便投票を行う有権者は約17%で、バイデン候補の支持者では約58%という数字が出ている。この流れからすると、11月3日の開票速報値の段階ではトランプ優勢となり、その後、郵便投票の結果が判明してくるに従ってバイデンが有利となってくる展開が予想される。トランプ大統領はこうした場合も想定し、その為の布石として、最高裁判事人事で亡くなったギンズバーグ判事の後任に保守派・バレット判事を任命した。バレットが最高裁に入れば全9人の判事の内、6人が保守派となりトランプに有利な流れを作ることができる。ただし、トランプが法廷闘争で勝つためには最低でもフロリダ、ノースカロライナ、アリゾナなどの接戦州は抑えておく必要がある。
メディアは「史上最悪の討論会」などと評価したが、米国大統領選挙で混乱を生じれば不測の事態を生じさせるリスクを高めてしまう可能性がある。
閉じる
波乱の最終盤・米国大統領選挙まで1か月(10月5日)
今度の米国大統領選挙は、新型コロナの感染リスクを避けるため郵便投票が急増することが確実である。
近年は郵便投票などの導入に伴って、「ブルーシフト」と呼ばれる現象がしばしば起きることが注目されている。
共和党支持層が選挙当日に投票所で投票する人が多いのに対し、民主党支持層は郵便投票を好む人が多く、開票作業が大詰めに入ると民主党候補が得票を大きく伸ばす方向に変わる現象である。
このため、仮に両者の接戦になった場合には双方が勝利を主張したり、票の集計をめぐって連邦最高裁まで法廷闘争にもつれ込む事態が現実味を帯びつつある。...
全部読む
今度の米国大統領選挙は、新型コロナの感染リスクを避けるため郵便投票が急増することが確実である。
近年は郵便投票などの導入に伴って、「ブルーシフト」と呼ばれる現象がしばしば起きることが注目されている。
共和党支持層が選挙当日に投票所で投票する人が多いのに対し、民主党支持層は郵便投票を好む人が多く、開票作業が大詰めに入ると民主党候補が得票を大きく伸ばす方向に変わる現象である。
このため、仮に両者の接戦になった場合には双方が勝利を主張したり、票の集計をめぐって連邦最高裁まで法廷闘争にもつれ込む事態が現実味を帯びつつある。
今度の大統領選挙は、選挙結果が速やかに確定しないかもしれない。
次の大統領が決まらない米国の政治と経済の混乱は、影響が世界に波及するおそれも否定できない。
米国国内の新型コロナの感染者は700万人、死者は20万人を超えている。
最悪の時期は脱したという見方がある一方で、一部の州では今再び感染が拡大しているところもある。
トランプ大統領とバイデン候補の最終盤の攻防は、幾多の波乱要素を抱えてかつてない不透明感に覆われている。
閉じる
ハプニングが予想される今回の米国大統領選挙(10月3日)
猛牛のようにアグレッシブでエネルギーに満ちあふれ、経済を重視しているトランプ大統領と、落ち着いた理想主義のバイデン候補のどちらに軍配があがるのだろうか。表向きはバイデンが有利とみられるが、実際にはトランプを支持している隠れトランプ派も多いとされる。トランプの方が米国人好みのように見受けられる。失業率が8.4%に改善されるなどトランプ大統領に有利な兆しも見え始めている。
選挙では様々なハプニングが予想されている。...
全部読む
猛牛のようにアグレッシブでエネルギーに満ちあふれ、経済を重視しているトランプ大統領と、落ち着いた理想主義のバイデン候補のどちらに軍配があがるのだろうか。表向きはバイデンが有利とみられるが、実際にはトランプを支持している隠れトランプ派も多いとされる。トランプの方が米国人好みのように見受けられる。失業率が8.4%に改善されるなどトランプ大統領に有利な兆しも見え始めている。
選挙では様々なハプニングが予想されている。例えば郵便投票に対する異議が申し立てられ、今回の大統領選挙が法廷闘争に持ち込まれるのではないかと言われている。直近の例では、2000年の米大統領選のゴア対ブッシュの戦いであるが、この時は、民主党のゴアが撤退の道を選択したため、事態が収拾された。
実は日本ではあまり報じられていないシナリオがある。選挙結果に対する異議申し立ての最終日と決められているのが12月8日(火)であるが、この時点においても選挙開票がなかなか進まずに決着がついていない場合には、大統領は下院、副大統領は上院で決めるプロセスへと移行するというシナリオが存在する。
その場合、各州に1票ずつが与えられ、各州の共和党、民主党の下院議員が大統領候補者を選ぶという手法に則って行われる。下院で大統領を決めたことは過去3回あったという。こうした方法でも結果が出ない場合は、少なくとも新政権に権力を移行させることになっている1月20日までの間は、下院議長が臨時大統領に就任する決まりとなっており、下院議長であるナンシーペロシ氏が臨時大統領になる可能性があるという。
日本人にはなかなかなじみがなく、難解な米国大統領選挙の仕組みだが、想定外の展開も頭に入れておいた方が良いかも知れない。
閉じる
「米国バイデン政権」内の検索