フェイスブック、レイバンシリーズとして初のスマートサングラスを発売
米フェイスブックは9日、待望のスマートグラス分野への進出を発表し、メガネ会社大手のエシロールルックスオティカと共同開したスマートグラス「レイバン・ストーリーズ」を発売する。サングラスとして使用しながら写真や動画撮影を楽しむことができる。
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『レゼコー』紙によると、フェイスブックが発売する初のスマートグラスは、レイバンの外観とロゴが入っており、一見普通のサングラスに見える。しかし、フレームには目立たないカメラ、テンプルにはスピーカーが搭載されており、音楽を聴いたり通話ができたりするだけでなく、写真や動画をその場で撮影してSNSに投稿することができる。
フェイスブックは、ソーシャルネットワークだけでなく、インスタグラムとワッツアップという人気アプリを買収し、オンライン広告の最大手となっているが、何年も前から、拡張現実や仮想現実の技術にも投資してきた。...
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『レゼコー』紙によると、フェイスブックが発売する初のスマートグラスは、レイバンの外観とロゴが入っており、一見普通のサングラスに見える。しかし、フレームには目立たないカメラ、テンプルにはスピーカーが搭載されており、音楽を聴いたり通話ができたりするだけでなく、写真や動画をその場で撮影してSNSに投稿することができる。
フェイスブックは、ソーシャルネットワークだけでなく、インスタグラムとワッツアップという人気アプリを買収し、オンライン広告の最大手となっているが、何年も前から、拡張現実や仮想現実の技術にも投資してきた。フェイスブックは、すでにVRヘッドセット「オキュラス(Oculus)」を販売している。これらのハイテクアクセサリーの認知度はまだ限定的であるが、この6ヶ月間の売上高は36%増の5億ドル(約550億円)に達している。
「レイバン・ストーリーズ」は、この拡張現実商品の一環だと言える。約300ドル(約3万3千円)で売り出されるこのモデルは、米『テッククランチ』によると、一般消費者向けに販売されているものの中では最も薄型のもので、5メガピクセルのカメラが2つ搭載されている。ユーザーは数百枚の写真や数十本の動画を撮影して保存することができる。フェイスブックの新しい「View」アプリを使えばそのデータを携帯電話に転送することが可能だ。2つのカメラは、ユーザーがアプリにアップロードした写真やビデオに3D効果を加えることもできるという。こうした機能を持つメガネは、50グラム以下と軽量で、バッテリーも1日持つとされている。3種類のモデルが用意されており、度入りレンズにも対応しているという。
『ウォールストリート・ジャーナル』の記者がこのスマートグラスを試してみた感想を伝えている。家族や友人、美しい風景などを簡単に録画したり写真を撮ったりして楽しむことができる一方で、実際の使われ方は開発者が意図した範囲に必ずしも収まらない危険性があると指摘している。
例えば、録画の際は、搭載されている白色LEDが光ることで、周囲の人に動画の撮影中であることを知らせるとされているが、記者が試しに家族や知り合いをスマートグラスで録画してみたところ、録画されていることに誰も気が付かなったという。普通のサングラスと見た目が変わらないため、記者が腕を上げてメガネの録画ボタンを押しても、録画中であることを表すLEDライトが光っていても、気が付かれなかったという。
フェイスブックの広報担当者によると、同社はこのメガネの開発にあたり、全米消費者連盟をはじめとするプライバシー保護団体や専門家と協議したという。全米消費者連盟の副会長であるブレイヨー氏は、通常のレイバンではないことを明確にするために、ブランド名やデザインを変更することや、場合によりカメラ機能が停止することを提案したという。しかし「残念ながら、提案した機能はこのスマートグラスには反映されていない」と述べている。ただし、録音時間の制限やアプリのプライバシー対策などには対応しくれたという。
記者は、とても楽しい機能がついているサングラスでありながらも、普及していくことで、知らないうちに他人から録画されたり写真を取られたりする危険性も同時に高まることは否めないとコメントしている。
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フランス、次世代「スマート自転車」市場が急成長
フランスは、2年前の公共交通機関での大規模ストや、昨年からのコロナ禍による感染防止対策の影響、あるいは環境保護への意識が高かまっていることから、自転車通勤を行う人が急増している。自転車市場が好調な中、更なる快適さを提供するための次世代自転車の開発のための技術競争が始まっている。
仏金融紙
『レゼコー』によると、ベルギーの新興企業「Cowboy」が最近発表した、2つのモデルがマスコミを賑わせている。ブレーキがフレームに完全に組み込まれている革新的なデザインで人気を集めているだけでなく、今までにない機能性も注目を集めている。
トルクが50%向上され、バッテリーによる走行距離は最大70kmとなっている。米IT系ニュースサイト『テッククランチ』によると、自転車はギアチェンジの必要がなく、クランクを回すだけでエンジンが始動するようになっている。...
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仏金融紙
『レゼコー』によると、ベルギーの新興企業「Cowboy」が最近発表した、2つのモデルがマスコミを賑わせている。ブレーキがフレームに完全に組み込まれている革新的なデザインで人気を集めているだけでなく、今までにない機能性も注目を集めている。
トルクが50%向上され、バッテリーによる走行距離は最大70kmとなっている。米IT系ニュースサイト『テッククランチ』によると、自転車はギアチェンジの必要がなく、クランクを回すだけでエンジンが始動するようになっている。また、ステムにはワイヤレス充電装置が設置されており、スマートフォンを自転車に設置することで、自転車に内蔵されているバッテリーからワイヤレスで充電することができる。
また、同社のアプリを通して、運動量や位置情報に加え、お天気情報や空気のきれいなルートを提案してもらえる。乗り手は、「Cowboy」社の自転車愛好家たちとチャットをしたり、ランニングアプリ「Strava」のようにゲーム感覚で競い合うこともできる。
カウボーイ社のエイドリアン・ルース社長は、「私たちの使命は、都市で生活をする人々が、他の交通手段よりも速く、安全に、楽しく移動できるようにすることです。街中の散策、健康維持など、五感とのつながりを取り戻し、自転車に乗る、というシンプルなスリルを再発見することができます」と述べている。
マルセイユを拠点とする新興企業「iWeech」は、可能な限り使いやすいハイテク自転車を開発している。iWeechの自転車は、ギアチェンジのためのボタンは1つもなく、クランクセットに搭載されたセンサーによって自動的にギアチェンジが行われる。また、バッテリーの充電量に応じて、電動アシスト機能を発揮する。
仏ラジオ放送局『ヨーロッパ1』によると、「自転車のテスラ」と称される「Angell」が開発したスマート自転車も人気を集めている。開発者のシモンシニ氏は、スマート自転車には「可能な限り安全性を高めるために、多くの電子機器やソフトウェアが投入されている。」と説明している。例えば、転倒してしまった場合、自転車がそれを検知し、乗り手が30秒以内に自転車のタッチパネルをタッチしないと、事前に登録した緊急連絡先に自動的に電話をかけてくれる。また、盗難に備えてアラームが作動するように設定したり、盗まれてしまった自転車を遠隔操作でロックしたり、GPSで追跡することも可能となっている。「Angell」は、2020年9月以降、2,500人から3,000人の人々が購入しており、今後はフランスだけでなくドイツ、イギリス、スペイン、イタリアにも販売を拡大していくことが予定されている。
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