AI生成と見られる米国防総省近くの爆発画像がSNSで拡散
米国防総省(ペンタゴン)の近くで爆発がおきたとするフェイク画像がツイッターで拡散され、一時混乱がおきていたという。
5月22日付米
『CNN』:「ツイッターの認証アカウントで国防総省付近の爆発フェイク動画が拡散、混乱が生じる」:
米国防総省の近くで起きた爆発とされるフェイク画像が22日、多数のツイッターアカウントで拡散された。
これにより混乱が生じ、一時株価にも影響したという。バージニア州消防署とペンタゴン防護局が、このような爆発は起きていないと発表している。
画像はAIで生成されたとみられ、青いチェックマーク認証をうけた多くのアカウントで認められ、これには報道機関「ブルームバーグ」の偽アカウントも含まれていた。...
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5月22日付米
『CNN』:「ツイッターの認証アカウントで国防総省付近の爆発フェイク動画が拡散、混乱が生じる」:
米国防総省の近くで起きた爆発とされるフェイク画像が22日、多数のツイッターアカウントで拡散された。
これにより混乱が生じ、一時株価にも影響したという。バージニア州消防署とペンタゴン防護局が、このような爆発は起きていないと発表している。
画像はAIで生成されたとみられ、青いチェックマーク認証をうけた多くのアカウントで認められ、これには報道機関「ブルームバーグ」の偽アカウントも含まれていた。
その投稿は、黒煙が大きな建物の近くで上がっている画像とともに、「ワシントンD.C.の国防総省敷地付近で大きな爆発が起きた」と伝えていたという。このアカウントはツイッター社により停止された。誰が関与していたのかは不明だという。
爆発のフェイクニュースはインドの主要テレビでも放映された。「リパブリックTV」がロシアメディア「RT」の投稿だとして報じた。RTはその後投稿を削除し、リパブリックは速報を撤回したという。
ツイッターでの画像拡散直後、米国の株式市場では明らかな下落がみられた。ダウ平均株価は平均80ポイント急落、S&P500でも一時下落した。
デジタル科学捜査の専門家によると、画像にはAI生成の典型的な特徴的がみられた。建物やフェンスの構造的な間違いが複数あり、現存する写真に手を食わえた痕跡があったという。
同日付『AP通信』:「ペンタゴンでの爆発フェイク画像で一時市場に緊張走る」
22日朝、国防総省の建物とみられる付近で黒煙が上がっている画像がSNSで拡散された。
この投稿で、株式市場に一時変動がみられたが、すぐに米国外のニュースにより平常に戻った。実際には爆発は起きておらず、写真はフェイク画像であることが明らかとなった。
専門家によると、悪意ある画像は明らかにAIで生成されたとみられる。昨今のAI人気から、今や増々高度で簡単にアクセス出来るプログラムにより、日常が混乱に陥る可能性を示している。
フェイク情報の専門家は、フェイク画像は、AIプログラムを使用して作られるようになっており、よりリアルな画像になりつつあるが、時に欠陥があるものがインターネット上に大量にみられるという。建物、フェンス、周辺の矛盾点は、AI生成画像のよく見られる間違いだ。
しかし、フェイク画像が常にわかりやすいとは限らない。AI技術の向上に備え、「社会全体が、悪の情報を排除するクラウドファンディングやコミュニティを強化する必要がある。検知ツールやSNS投稿に頼るだけでは不十分となるだろう」とする。
業界メディア「Kobeissi Letter」のアダム・コベシ編集長は、「市場が増々注目ニュースに反応するにつれ、フェイク情報がたとえ少しでも拡散されるとダメージとなりかねない。高頻度取引やアルゴリズム取引により市場の多くが自動化され、注目ニュースの度にリスクが起きるだろう」としている。
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米メディア、国内優先でG-20外相会議欠席の林外相が米・豪・印とのクワッド会議に出席と速報
林芳正外相(62歳、2021年就任)は、国会の「審議優先」という慣例の下、目下インドで開催中の主要20ヵ国(G-20)外相会議を欠席した。しかし、国内外の批判の声に加えて、3月1日開催の参院予算委員会における同外相登場時間が僅か1分弱であったこともあってか、3月3日インド主催のクワッド会議(注後記)に急遽出席することが決まったと、米メディアも速報している。
3月2日付
『ブルームバーグ』オンラインニュースは、「日本の外相、インド主催のクワッド会議出席」と題して、国内優先でG-20外相会議を欠席した林外相が、インドとの関係を慮って同国が主催するクワッド外相会議に急遽出席することになったと速報している。
林芳正外相は、目下開催中の国会審議を優先して、3月1日にインドで始まったG-20外相会議を欠席したものの、インドが主催するクワッド外相会議には出席することになった。...
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3月2日付
『ブルームバーグ』オンラインニュースは、「日本の外相、インド主催のクワッド会議出席」と題して、国内優先でG-20外相会議を欠席した林外相が、インドとの関係を慮って同国が主催するクワッド外相会議に急遽出席することになったと速報している。
林芳正外相は、目下開催中の国会審議を優先して、3月1日にインドで始まったG-20外相会議を欠席したものの、インドが主催するクワッド外相会議には出席することになった。
『共同通信』報道によると、同外相は3月2日午前、国会議事運営委員会理事会の承認が得られたことから、3月3日に開催される同会議に急遽出席することになったという。
参院予算委員会での審議が3月1日から始まったが、初日の審議には全閣僚が出席するとの慣習があることから、同外相は止むを得ず国内に留まっていた。
ただ、『共同通信』は、同外相はG-20外相会議を欠席した初めての日本の外相だとした上で、肝心の同予算委員会での同外相の発言時間は僅か53秒であった、とも報じている。
同外相は2月28日の記者会見で、国内事項を優先してG-20外相会議を欠席することは主催者インドを軽視することにならないかとの質問に対して、日本は今後も海外での外交イベントに“真摯に参加”していく、とのみコメントしていた。
日本としては、アジア地域における中国の台頭に加えて、ロシアによる一方的なウクライナ軍事侵攻の事態を受けて、安全保障を含めた多分野でのインドのナレンドラ・モディ政権との関係強化を図ろうとして来ていた。
すなわち、インドとの関係強化は、中国の安全保障上の脅威に鑑み、唯一の同盟国の米国以外の国とのパートナーシップ構築という岸田文雄政権の優先政策である。
従って、G-20外相会議は欠席したものの、国内優先との慣例を変えてでも、インド主催のクワッド外相会議に出席することになったものとみられる。
なお、牽制対象とされている中国は、クワッド会議など新冷戦勃発を煽る“徒党の集まり”だと非難している。
(注)クワッド会議:2007年に発足した、日米豪印四ヵ国戦略対話。当時の安倍晋三首相によって提唱され、その後のディック・チェイニー米副大統領の支援を得て、ジョン・ハワード豪州首相とマンモハン・シン印首相が参加し開催。その後、豪州の政策変更等によって中断されたが、ジョー・バイデン大統領の呼び掛けで2021年に米国において初の対面での首脳会議が開催された後、2022年には日本で2回目の首脳会議開催。以降、対中牽制という共通認識の下、外相・国防相会議含めて不定期に開催。
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