ロシアがミサイル3発、米国けん制か(2016/10/13)
ロシア国防省の発表では、ロシア軍は12日、即応性を高める軍事訓練の一環で、弾頭ミサイルを1日に3発を各所から発射し何れも照準に達し成功したという。 2発は極北と太平洋の原子力潜水艦から、1発は大陸間弾頭ミサイル(ICBM)をプレセツク宇宙基地から発射した。シリア内戦をめぐって対立する米国をけん制する狙いがあるとみられる。
10月12日付米
『FOX』(AP通信引用)は「ロシア軍が同日内で弾道ミサイル3発試射」との見出しで次のように報道している。
・シリアを巡り米国と対立する中、ロシア軍が1日に3発試射する軍事演習を行った。
国防省によると、原子力潜水艦が、ロシア極東のオホーツク海から北西に向け発射。
その後、反対方向に極北バレンツ海から核弾頭を発射。
その後、大陸間弾道ミサイルが極北プレセツクから極東カムチャツカに向け発射された。...
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10月12日付米
『FOX』(AP通信引用)は「ロシア軍が同日内で弾道ミサイル3発試射」との見出しで次のように報道している。
・シリアを巡り米国と対立する中、ロシア軍が1日に3発試射する軍事演習を行った。
国防省によると、原子力潜水艦が、ロシア極東のオホーツク海から北西に向け発射。
その後、反対方向に極北バレンツ海から核弾頭を発射。
その後、大陸間弾道ミサイルが極北プレセツクから極東カムチャツカに向け発射された。
・ロシアがシリア軍を援護するシリア停戦崩壊をめぐり、ここ数年米国とロシアの関係が底辺まで冷え込む中のミサイル発射。
同日付ロシア
『RT』は「ロシア戦略部隊の潜水艦、長距離弾頭ミサイル3発試射」との見出しで以下のように報道している。
・ロシア国防省の発表では、戦闘即応訓練の一環として弾頭ミサイルを各所から発射し何れも推定照準を達成し成功。 2発は極北と太平洋の原潜から1発は大陸間弾頭をプレセツク宇宙基地から発射。
・原潜ミサイルは想定通りの時間に目標に達した。発射は、「潜水艦部隊の高い即応性と、海軍の戦略核戦力の高度な機動性」を示すもの。
・1発目発、プロジェクト667BDRカルマル型原潜を発射。2発目、バレンツ海で、デルタIV型「ノボモスコフスク」原潜が、R29RM「シネバ」弾頭ミサイルを発射。
・「シネバ」は、ロシア海軍の戦略核兵器の代表となった「BULAVA」と同等クラスと見なされてきた。個体推進剤を使用した「BULAVA」は液体推進剤の「シネバ」より簡素な構造、機動性に富み騒音が少ない上発射用機材を乗せられる。
・3発目、「RS-12M」大陸間弾頭ミサイル「ICBM」がプレセツク宇宙基地からカムチャツカの目標に達し試射成功。「RS-12M」は「トポルM」ともよばれ、最大1万キロの射程。核弾頭550キロトンまで積載。
・今年初め、戦略ミサイル部隊が16発の大陸間弾道ミサイルの発射予定を発表。ミサイルの技術的即応性をテストするため、来年は試射をさらに増やす予定とする。
同日付ロシア
『スプートニク』は「ロシア原潜、シネバ弾頭ミサイル試射に成功」との見出しで次のように報道している。
・水曜、国防省によると、ロシアのデルタIV型「ノボモスコフスク」原子力潜水艦がバレンツ海からカムチャッツカ半島のクラ(カーマ)テストレンジへ,「R29RMシネバ」弾頭ミサイルの試射に成功。潜水艦部隊の高い即応性を証明した。
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北朝鮮がG20と建国記念日に合わせ挑発か(2016/09/05)
韓国軍の声明によると、今月5日正午頃、北朝鮮が西部黄州付近から中距離弾道ミサイル「ノドン」(飛行距離1300~1500キロ、射程内に日本がある)とみられるミサイル3発を発射、防衛省によると約1000キロ飛行し、3発とも日本海の防空識別圏(ADIZ)内(北海道奥尻島の西200~250キロの海域)に落下したと推定されている。日本政府は北のミサイル技術向上に懸念を強めている。今回のミサイル発射はアジアに注目が集まる中の挑発であり、様々なタイミングが重なっていると指摘されている。安倍首相も出席する20カ国・地域(G20)首脳会議が中国の杭州で開かれているタイミングであり、また今月9日には北朝鮮の68周年目の建国記念日を控えている。前日に韓国では北朝鮮の人権状況改善を目指す北朝鮮人権法が施行されたばかりであり、また、北朝鮮が北侵略へのリハーサルだと批判する米韓軍合同の夏の軍事訓練が数日前に終了したばかりであった。
9月5日付韓国
『ヨンハップ』は「北朝鮮が威嚇のためノドンミサイル3発発射」との見出しで次のように報道している。
・韓国軍合同参謀本部(JCS)の声明によれば、北朝鮮が黄州辺りから中距離弾道ミサイル「ノドン」を3発発射。 ノドンの飛距離は1300~1500キロ、日本も射程に入る。
・3発とも1000キロ飛行し、日本の防空識別圏(ADIZ)に侵入したという。北朝鮮による発射警告は無かったという。...
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9月5日付韓国
『ヨンハップ』は「北朝鮮が威嚇のためノドンミサイル3発発射」との見出しで次のように報道している。
・韓国軍合同参謀本部(JCS)の声明によれば、北朝鮮が黄州辺りから中距離弾道ミサイル「ノドン」を3発発射。 ノドンの飛距離は1300~1500キロ、日本も射程に入る。
・3発とも1000キロ飛行し、日本の防空識別圏(ADIZ)に侵入したという。北朝鮮による発射警告は無かったという。軍は直近の警告に関する詳細を調査中。韓国軍は「今夜いかなる挑発にも備えている」としている。
・G20の中国でのサミット開幕と、北の政権発足記念日を数日前に控えて行われた。北の度重なる弾道ミサイル発射は国連決議に明らかに抵触するもの。韓国で、北の人権状況改善を目指す北朝鮮人権法が施行された翌日のミサイル発射。同法は北の人権侵害の状況に関するデータを集め脱北者の安全確保を目指すもの。
同日付露
『RT』は「韓国が米の防衛ミサイルが必須の自衛だと認めた数時間後北朝鮮がロケット3発発射」との見出しで次のように報道している。
・韓国「ヨンハップ」によると、中国で開催中のG20サミットで北の脅威を協議した数時間後、北朝鮮が今年10発目の弾道ミサイルを発射。飛距離は不明。
・韓国の朴槿恵大統領は、中国の習近平主席に対し、「北の地域内の脅威により両国の関係の発展は大いに乱された」と述べた。習主席は「中国は米の韓国へのTHAAD配備に反対する」と述べた。「新華社通信」によれば、習主席は「問題の対処を誤れば地域の戦略的安定を損ない対立を加速する」と述べたという。朴大統領はそれに対しTHAAD配備決定は北の脅威へ対抗するため「自衛上避けられない」とした。
・中国はロシア同様、米THAADのレーダーが自国の軍を探知出来、国家の安全を脅かすのではとの脅威を持っている。北も配備に反対を表明し近隣国や米グアム基地への核攻撃を示唆し1月には4度目の核実験を行っている。
同日付
『AP通信』は次のように報道している。
・韓国軍によると、月曜、北朝鮮が黄道から東方へ向け3発の弾道ミサイルを発射。韓国を抜け韓国東岸の東海に着水した。飛距離は未公表。北は定期的にミサイルとロケット実験を行っているが、特に北東アジアに世界の注目が集まるタイミングが多い。今回は経済大国が中国杭州でのG20サミットに集結している。
・中国は北にとって唯一の同盟大国であるが、中国との関係はここ数年の核ミサイル実験による他国からの厳しい目によりほつれ始めた。
・発射前の月曜、韓国の朴大統領は北が韓国と中国の関係を壊していると批判したばかり。また4日後には北の政府68周年記念を迎えるタイミングだった。また、北がいつも侵略へのリハーサルだと批判する米韓軍合同の夏の軍事訓練が数日前に終了したばかり。
同日付中国
『新華社』は「北朝鮮が東海へ弾道ミサイル3発発射」との見出しで次のように報道している。
・韓国軍によると、国家記念日を前にして北朝鮮がミサイルを発射。北の68周年を迎える金曜を前にした挑発行為との懸念が挙がっている。
・来年末までの米韓のミサイル配備合意に関しても緊張が高まっている。米韓は韓国南東部に配備予定のTHAADの一砲で北の核ミサイル脅威を自衛出来るとしており、中国、ロシアはこの配備に猛反発している。
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