ロシアと中国の経済関係強化(2023/05/25)
中国を訪問中のロシアのミシュスチン首相が24日、中国との協定に署名した。ウクライナでの戦争が長引いていることで西側に批判される中、両国の関係はかつてなく深まっているとしている。
5月24日付
『ロイター通信』:「西が批判する中、ロシアと中国が経済協定締結」:
中国を訪問中のロシアのミシュスチン首相が24日、中国との協定に署名した。ウクライナでの戦争が長引いていることで西側に批判される中、両国の関係はかつてなく深まっているとしている。
ウクライナ侵攻以来訪中する高官として最高位となるミシュスチン首相は、中国の習金平国家主席、李強首相と会談。ウクライナ侵攻が2年目となり、西側のロシアへの制裁が厳しさを増す中、石油や天然ガスを必要とする中国以上に、ロシアが中国の支援を頼りとしている。...
全部読む
5月24日付
『ロイター通信』:「西が批判する中、ロシアと中国が経済協定締結」:
中国を訪問中のロシアのミシュスチン首相が24日、中国との協定に署名した。ウクライナでの戦争が長引いていることで西側に批判される中、両国の関係はかつてなく深まっているとしている。
ウクライナ侵攻以来訪中する高官として最高位となるミシュスチン首相は、中国の習金平国家主席、李強首相と会談。ウクライナ侵攻が2年目となり、西側のロシアへの制裁が厳しさを増す中、石油や天然ガスを必要とする中国以上に、ロシアが中国の支援を頼りとしている。
西側の圧力が弱まる気配はなく、G7は週末、両国をウクライナを含む様々な点で排除する方針を固めた。ロシアへの制裁強化に合意し、中国へはロシアに対し、侵攻からの撤退を促すよう求めている。
ミシュスチン首相は、「今日、両国の関係はこれまでになく強固となった。互いの利益を尊重し、国際間での混乱と、西側の不当な制裁に関する課題に共同で対処していく。中国で言われるように、結束は山をも動かすのだ」としている。
覚書には、貿易サービス上の投資協力、中国への農産品輸出協定、スポーツ分野での協力が含まれているという。
インテルファクス通信によると、ロシアから中国へのエネルギー輸出は今年4割増になるとみられ、両国はロシアへの技術設備供給を協議しているという。
先週、中国のユーラシア事務特使が、欧州歴訪でウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領と面会している。
24日付『PBS』(AP通信):「西側の圧力によりロシアと中国の関係強化:ロシア首相」
ロシアのミハイル・ミシュスチン首相は中国首脳との会談で、西側の圧力で、ロシアは中国との関係が高まっていると述べている。
ウクライナ侵攻で国際的に孤立を深めるロシアが、政治的、経済的支援を求め、中国に接近する中、同首相は中国を訪問。ロシアが石油や天然ガスの産地である点や、共産主義国としての共通点を強調。「両国は歴史を大切にしている。互いの文化、交流、対話の発展を支援していく」と述べている。
中国の李強首相は会談冒頭、ロシアに敬意を示し、15ヶ月に及ぶ戦争には言及せず経済協力関係を強調。西側の制裁により、「二国間の関係はこれまでになく高まっている」と述べた。
中国は中立の立場でロシアとウクライナを紛争を終わらせたいとするが、西側がロシアを挑発したことで、ロシアとの政治経済関係を継続している。
閉じる
中国製ワクチン接種のタイ医療従事者にコロナ感染拡大(2021/07/12)
タイ保健省は中国のシノバック製ワクチンを2回接種した医療従事者600人以上が新型コロナウイルスに感染したと発表している。タイのワクチン接種は殆どがシノバック製で、看護師1人の死亡例もあり、今後、別のワクチンでの3回目の接種も検討されている。
7月11日付
『ロイター通信』は「シノバック製ワクチン接種のタイ医療従事者数百人がコロナ感染」との見出しで以下のように報道している。
タイの保健省は11日、中国のシノバック製ワクチンを2回接種した医療従事者600人以上が新型コロナに感染したと発表。当局は免疫力を高めるため3回目の接種を検討しているという。
4月から7月で医療従事者67万人のうち618人が感染。看護師1名が死亡しており、1名が重症だという。...
全部読む
7月11日付
『ロイター通信』は「シノバック製ワクチン接種のタイ医療従事者数百人がコロナ感染」との見出しで以下のように報道している。
タイの保健省は11日、中国のシノバック製ワクチンを2回接種した医療従事者600人以上が新型コロナに感染したと発表。当局は免疫力を高めるため3回目の接種を検討しているという。
4月から7月で医療従事者67万人のうち618人が感染。看護師1名が死亡しており、1名が重症だという。専門家パネルは医療従事者の免疫を上げるため、今後到着する別のワクチンでの3回目の接種を推奨。同国の昨年以来の感染者数は約33万人、死者1700人となっている。
2月以降タイの医療従事者など最前線にいる人の殆どはシノバック製ワクチンを接種しており、アストラゼネカ製が到着したのは6月。今月末に米国からファイザー製ワクチン150万回分が提供される予定で、10月以降は発注済の2000万回分が到着予定。
隣国インドネシアでもシノバック製ワクチンが使用されており、医療従事者にはモデルナ製ワクチンで3回目の接種を行う予定だと9日発表している。
同日付タイ『Thai PBS』は「シノバック製ワクチンはアルファ株やデルタ株にほぼ有効性なし」との見出しで以下のように報道している。
チュラロンコン大学医学部のタイ赤十字感染症ヘルスサイエンスセンターのスタッフを被験者とした抗体テストによると、シノバック製ワクチンを2回接種した被験者の抗体レベルは初期段階の90%から急減し、30~40%まで減少していたことが分かったという。
ワクチンを2回接種した被験者のうち70%で、アルファ株(UK型)やデルタ株(インド型)変異種にはほぼ有効性がないという。
医療従事者の間では、ワクチン2回接種後、最初は感染例はなく、感染者が出始めても症状は軽いものに留まっていた。しかしその後、感染者が増加し、肺疾患に至るケースも出たが死亡には至らなかった。ところが、病院に勤務する30歳の看護師が体調を崩し、5日後に死亡した。
今後は医療の最前線にいる人に向けた3回目の接種の必要性が急務とされる。新型コロナウイルス状況管理センター(CCSA)は、医療従事者や60歳以上の高齢者、そして基礎疾患のある人向けに、米国からのファイザーとBioNTech製ワクチン150万回分を配分予定だとしている。
閉じる
その他の最新記事