ローマ・カトリック教会を牽引する教皇が、新型コロナウィルスによるロックダウンで、環境汚染が減少したとことで地球環境保護への関心が高まるとしている。現在世界でロックダウンや工業閉鎖による環境汚染への影響が研究されている。
6月21日付
『ロイター通信』は「コロナウィルスで更に環境問題への関心が高まる:ローマ教皇」との見出しで以下のように報道している。
ロックダウン中には世界中で環境汚染は減少したが、規制解除後の環境への影響が懸念されるとフランシスコ教皇が述べている。
日曜サンピエトロ広場で行われた演説で、フランシスコ教皇は、パンデミックが多くの人々に環境との関係について見直す機会を与えた。広場は一か月前一般開放され、イタリアの渡航制限は今月3日解除された。...
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6月21日付
『ロイター通信』は「コロナウィルスで更に環境問題への関心が高まる:ローマ教皇」との見出しで以下のように報道している。
ロックダウン中には世界中で環境汚染は減少したが、規制解除後の環境への影響が懸念されるとフランシスコ教皇が述べている。
日曜サンピエトロ広場で行われた演説で、フランシスコ教皇は、パンデミックが多くの人々に環境との関係について見直す機会を与えた。広場は一か月前一般開放され、イタリアの渡航制限は今月3日解除された。
教皇は「ロックダウンにより汚染は減り、多くの場所で交通や騒音が消えた。今、経済活動が再開し、私たちは人類共通の家である地球環境への責任を更に持たなければならない。」と述べた。
空気や水の汚染レベルは多くの地域で悪化している。ベニスでは、いつも汚れている運河の水は船の往来が減ったことで非常にきれいになり、何年も見えなかった魚もやっと見えるようになった。港の近くにイルカが泳ぎ、ニューヨークのセントラルパークではアライグマが顔を見せ、ウェールズの道路でシロイワヤギが現れた。ミラノなどの都市では、汚染減少で、当局は歩行者用やサイクリング道の整備計画が上がっている。
ローマカトリック教会は、フランシスコ教皇の回勅で、カソリック教徒は化石燃料産業への資本投入をやめ、環境への影響に関して鉱業のようなセクターの企業を監視すべきとしている。
同日付米国『The Boston Globe』は「フランシスコ教皇がコロナ禍で環境がきれいになったことを支持」との見出しで以下のように報道している。
フランシスコ教皇は、サンピエトロ広場に集まった数百人に向かい、コロナロックダウン後に環境を守る草の根活動により、多くの地域で交通や騒音が無くなり、美しさを取り戻したと述べ、パンデミックの結果はじまったテベレ川の土手清掃など、地球環境を大切にする活動を奨励した。
環境保護を提唱する教皇は、2015年にバチカンが公表した勅書ガイドラインで、富裕国や企業が利益追求のため、地球環境を壊すことを批判している。
現在各国で科学者らがロックダウンや工業閉鎖による、野生生物、大気、海洋汚染等への影響を研究している。
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