7月4日付英
『BBC』:「麻薬密輸:スペイン警察が水中ドローン摘発」:
スペイン警察が、モロッコからの麻薬密輸目的に作られた水中ドローン3機を摘発した。
4ヶ月に及ぶ捜査で、カディス、マラガ、バルセロナで合計8人が逮捕された。警察によると、無人操作可能な水中ドローンの摘発は初めてのことだという。この無人潜水艇は、最大200キログラムの貨物を運ぶ能力があるとみられ、ジブラルタル海峡を渡って、大量の薬物をリモート操作で運ぶ目的があったとみられている。...
全部読む
7月4日付英
『BBC』:「麻薬密輸:スペイン警察が水中ドローン摘発」:
スペイン警察が、モロッコからの麻薬密輸目的に作られた水中ドローン3機を摘発した。
4ヶ月に及ぶ捜査で、カディス、マラガ、バルセロナで合計8人が逮捕された。警察によると、無人操作可能な水中ドローンの摘発は初めてのことだという。この無人潜水艇は、最大200キログラムの貨物を運ぶ能力があるとみられ、ジブラルタル海峡を渡って、大量の薬物をリモート操作で運ぶ目的があったとみられている。
ドローンの一つは完璧に製造され、他の2つは製造途中。GPSナビゲーションが付き、タブレットのようなインターネット装置を使い世界中どこからでも操作が可能。フランスのギャング向けのコカイン密輸が目的とみられる。当局は、ハシシ(樹脂製の大麻製品)14キロ、マリファナ8キロ、大型空中飛行ドローン6機も押収している。
犯人は、父と息子の親子や、ヘリコプターパイロットの資格を有した技術的知識を持つ者などが含まれるギャング組織の中でも、空中、地上、水中装置を作る専門のギャング。デンマーク、イタリア、フランス、スペインの犯罪組織向けに運ばれたとみられる。EFE通信によると、これまで13種類の装置が見つかっており、二重底に隠して800キロの貨物を運べるドローンもあるとされる。
麻薬密輸用の水中ドローンの摘発としては、今年初旬、4トンのコカインが積まれた半潜水艇が中央アメリカへ向かう中で、コロンビア海軍に拿捕された例もある。
スペインは、ヨーロッパ向け麻薬の玄関口の役割を持っており、主な麻薬生産地であるモロッコに近く、世界的コカインの産地である南米植民地とのつながりも深い。スペインとモロッコはジブラルタル海峡により隔てたれており、特にヨーロッパとアフリカの間15キロに渡る同海峡は、麻薬密輸人にとり好ましいルートとなる。昨年4月には、100人のギャングが麻薬運搬にスピードボートを使用した疑いで逮捕されている。
同日付西『The Locales』:「スペイン、水中ドローンを使った麻薬密輸摘発」:
スペイン警察が3日、麻薬密輸目的の「ドローン潜水艇」6機を摘発、バルセロナ市と南部の州で8人が逮捕されている。
警察によると、このような「無人潜水機(UUV)」と呼ばれる装置の摘発は初めて。ギャングが犯罪組織向けに「大量輸送可能」な水中装置を作ったものとみられている。
各ドローンには、最大12個のモーターがあり、長さは約30キロ。スペインとモロッコの距離は約15キロのため、容易に水中で運ぶことができる。6機のうち3機は、フランスの麻薬組織への「相当量のコカイン運搬用」とみられている。
閉じる