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【Globali】
ISメディアが1日以上の沈黙、「前例のないこと」と専門家
『AFP』や世界の報道メディアは、イスラム過激派組織のイスラム国(IS)が毎日更新しているオンラインプロパガンダチャンネルが丸一日以上沈黙したと注目している。
ISはメッセージアプリのテレグラムを通じて、軍事行動の成果や襲撃事件を起こす際の犯行声明などを投稿してきていたが、グリニッジ標準時間の22日午前9時から23日午前10時1分まで投稿が一切なかった。英国に拠点を置く過激化・政治暴力研究国際センターの上級研究員チャーリー・ウィンター氏は「前例がないことだ」と発言した。チャーリー氏は「ここ数週間ISメディアの投稿の減少が顕著になっているが、これまで24時間以上沈黙したことはなかった」と述べている。...
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ISはメッセージアプリのテレグラムを通じて、軍事行動の成果や襲撃事件を起こす際の犯行声明などを投稿してきていたが、グリニッジ標準時間の22日午前9時から23日午前10時1分まで投稿が一切なかった。英国に拠点を置く過激化・政治暴力研究国際センターの上級研究員チャーリー・ウィンター氏は「前例がないことだ」と発言した。チャーリー氏は「ここ数週間ISメディアの投稿の減少が顕著になっているが、これまで24時間以上沈黙したことはなかった」と述べている。
ISのテレグラムのチャンネルでは、戦果状況の多言語放送から「カリフェート」と呼ばれる自国内の市民生活についてまで毎日10本以上の投稿を行ってきた。しかし22日に通常している放送が全く流されず、30分ほどの短いものを投稿したあと、木曜日まで沈黙を守り続けた。ただし、その間に4分間ほど、シリアの東側やイラクではアラビア語のみのラジオ放送が聞かれたという。
IS側は放送を中断した理由を明らかにしていないが、ウィンター氏によるとイラクやシリアでの対IS掃討作戦に参加しているアメリカ主導の有志連合が、メディアに関わっているIS戦闘員を主に標的としたため、このことが投稿全体の減少にもつながった可能性があるとしている。「ISはここ数ヶ月連続で打撃を受けており、それが今回のことに影響しているのではないか」と述べ、「物理的に拠点を変えたり、メディアに関わる戦闘員メンバーを変えたりするなどできるかもしれないが、彼らは地域に根ざした組織から隠密的に反政府活動を行う組織へ移行してくことができるよう新たなメディア戦略を計画しているのかもしれない。」との見解を示した。
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