しかし、感染病学者の間からは第3波の到来を警戒する意見が挙がっている。それもそのはずで、5月中旬から感染者の数が顕著に増加している。

保健衛生当局によると、6月4日金曜日１日当たりのコビッド19感染者が6238人を数え、先月の1日当たりの感染者数1946と比べると3倍以上で顕著な増加となっている。...

しかし、感染病学者の間からは第3波の到来を警戒する意見が挙がっている。それもそのはずで、5月中旬から感染者の数が顕著に増加している。

保健衛生当局によると、6月4日金曜日１日当たりのコビッド19感染者が6238人を数え、先月の1日当たりの感染者数1946と比べると3倍以上で顕著な増加となっている。　一方、入院患者の数についてはそれほど明確ではないが、5月15日から31日の間に90人から123人に増えている。

感染者増加の原因として挙げられるのが、感染力の強いコビッド19変異種デルタ(インド型変異種)の英国内でのまん延である。　変異種デルタは5月初めにマンチェスター近郊で最初に検出され、瞬く間に英国内に広がり、１か月の間に新規の感染数の75％を占めるに至っている。

一方、現在の英国の感染状況はそれほど深刻に捉えていない医療専門家の意見では、１日の新規感染者数6000人は比較的低く、仏の8000人とあまり変わらないと主張している。

しかしオックスフォード大学の感染症学者スネトラ・グプタ氏をはじめ、多くの医療専門家は、感染の増加が初期段階だとしても、これは次の第3波の前触れだとして慎重な感染対策を呼び掛けている。

ジョンソン首相としては6月14日までにコビッド19感染予防の制限を撤廃するか継続するかの決断を迫られている。