フランスでは公共施設への入場の際にヘルスパスの提示が義務付けられる法案が通過した。これを受けて、法案に反対する市民によるデモ行進が7月31日にフランス各地で行われた。毎週土曜日に行われているデモは、先週末で3回目となり、20万人強が参加した。
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『レゼコー』によると、フランス内務省は、フランス各地で合計20万4090人がデモに参加したと発表した。パリでは1万4250人が行進した。2回目のデモには16万1千人、1回目には11万人と、デモ行進は回を追うごとに参加人数が増えている。今回のデモが暴動化することを避けるために首都圏では約3000人の警察官が配備されていた。
フランス南東部でも多くの人が参加した。フランス南部の都市モンペリエでは、1週間前の5500人から参加者が大幅に増え、8500人が集まった。...
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『レゼコー』によると、フランス内務省は、フランス各地で合計20万4090人がデモに参加したと発表した。パリでは1万4250人が行進した。2回目のデモには16万1千人、1回目には11万人と、デモ行進は回を追うごとに参加人数が増えている。今回のデモが暴動化することを避けるために首都圏では約3000人の警察官が配備されていた。
フランス南東部でも多くの人が参加した。フランス南部の都市モンペリエでは、1週間前の5500人から参加者が大幅に増え、8500人が集まった。トゥーロンの集会には1万3千人が集まったと発表された。ニースでも、6500人が参加し、先週の6千人から増えた。マルセイユでは、前回は4300人であったのに対し、今回は4800人が集まった。
仏『BFMTV』によると、パリ、マルセイユ、リヨンをはじめとする数十の都市で、さまざまな参加者が、しばしば敵意に満ちた雰囲気の中で行進していたという。「マクロンは出て行け」や「健康テロ」と書かれたプラカードをかかげ、「自由、自由」という叫びと共に、フランス大統領や、情報操作を行っていると見られているメディアを敵視するスローガンが唱えられたという。
今回の集まりでは、反ヘルスパス、反ワクチン、反ロックダウンなど、様々な主張の人々が一緒にデモ行進を行っている。世論調査によると、フランス人の10人中4人が、ヘルスパス反対デモを支持すると答えているという。
米『エポックタイムズ』は、ヘルスパスに反対するデモ参加者たちは、学生、子供連れの家族、年配者、友人同士のグループ、人権活動家、医療従事者、科学者など、プロフィールが非常に多様であると伝えている。ワクチンを接種した人もしていない人も参加しており、デモ参加者は、現在の政府による全体主義政策を問題視し拒否しているという。なお、今回のデモは、一般市民による平和的なデモ行進であり、これまでのような発煙筒の使用や暴動を起こすなど、特定グループによる計画的組織的なデモとは本質的に異なっているという。
『エポックタイムズ』によると、マクロン大統領にヘルスパスや追跡アプリの導入「支援」を当初申し出たのは、習近平国家主席だった。また中国は、2020年にパンデミックが始まった際、フランスへのマスク送付の見返りとして、通信事業者ファーウェイの大規模センターをフランスに開設することを要求していたという。
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