サノフィは「トランスレイト・バイオ社を買収し、メッセンジャーRNA技術によるワクチン開発と治療薬開発を加速する計画である。」と公式発表している。
同社の買収契約は第3四半期に締結される予定で買収価格は32億ドル(=約3520億円)に及ぶと見られている。
トランスレイト・バイオ社は同じく米国のモデルナやドイツのバイオンテックと同様、メッセンジャーRNA技術によるワクチン開発を行っている。...
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サノフィは「トランスレイト・バイオ社を買収し、メッセンジャーRNA技術によるワクチン開発と治療薬開発を加速する計画である。」と公式発表している。
同社の買収契約は第3四半期に締結される予定で買収価格は32億ドル(=約3520億円)に及ぶと見られている。
トランスレイト・バイオ社は同じく米国のモデルナやドイツのバイオンテックと同様、メッセンジャーRNA技術によるワクチン開発を行っている。この技術は最初、結果の見えてない賭けだといわれていたが、コビッド19感染流行の下で薬効が確認されたことで、衝撃的な発展を遂げてきた。
とりわけ、ドイツのバイオンテックと米国のファイザーが共同開発したワクチンとモデルナのワクチンは最初にコビッド19防止ワクチンとして米国食品医薬品局(FDA)の認可を受け、現在の所、最も薬効が高いワクチンとして高い評価を得ている。
なお、サノフィはトランスレイト・バイオ社とすでにメッセンジャーRNA技術を使用したコビッド19ワクチンの共同開発を進めている。しかし、まだ臨床試験段階には至っていないという。
ところで、コビッド19感染に対するワクチンとしてメッセンジャーRNA技術の有効性が立証されたが、この技術はコビッド19以外の感染症ワクチンにも適用
できるものと期待されている。 ちなみに、先月バイオンテック社はメッセンジャーRNA技術をマラリア予防のワクチンとする開発研究を開始したことを発表している。
今後のメッセンジャーRNA技術による各種ワクチン開発に期待したい。
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