水曜日に発表されたConvention of States Action/Trafalgar Groupの調査によると、米国人の大半が、日常生活品を購入する際にサプライチェーンの混乱による影響を「個人的に」受けたことがあると回答した。
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『ブライトバート・ニュース』によると、「一般的な生活用品を購入しようとしたときに、遅延や不足に遭遇したことがありますか」という質問に対し、全体では、53.7%が「ある」と答え、3分の1強の35.8%が「ない」と回答した。10.5%は「不明」と答えた。
なお、民主党員の48.3%は、品不足で購入できないあるいは納品の遅れなどを個人的には経験していないと回答したのに対し、42.4%は経験していると回答した。...
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『ブライトバート・ニュース』によると、「一般的な生活用品を購入しようとしたときに、遅延や不足に遭遇したことがありますか」という質問に対し、全体では、53.7%が「ある」と答え、3分の1強の35.8%が「ない」と回答した。10.5%は「不明」と答えた。
なお、民主党員の48.3%は、品不足で購入できないあるいは納品の遅れなどを個人的には経験していないと回答したのに対し、42.4%は経験していると回答した。共和党員の67.7%、無党派層の50.6%も、経験していると回答している。この調査は、2021年10月15日から18日にかけて、1079人の有権者を対象に実施され、誤差は±2.99パーセントとなっている。
米『USAトゥデイ』紙は、「またもやお店で必要なものが見つからない?それはあなただけではない。新型コロナのパンデミックから2年が経過し、世界的なサプライチェーンの混乱により、さらに多くの品物が不足している。」と報じている。そして、現在アメリカのお店では、炭酸飲料、鶏肉、コーヒー、紙おむつ、冷凍食品、ケチャップ、トイレットペーパーなど様々な商品が不足しいると伝えている。トイレットペーパーの不足は、特に目新しいものではないが、原料である木材パルプが不足しているため、通常の60%程度しか生産できていないという。
ジョンズ・ホプキンス大学で貿易を教えているTinglong Dai教授は、『USAトゥデイ』に対し、こうした品不足は、カリフォルニア州の「ロサンゼルスとロングビーチ港でのコンテナ船の記録的な混雑が東海岸まで拡大していること、中国全土で発生している停電、トラックドライバーやサービス業の労働者不足、新型コロナとコロナ規制」により発生していると説明している。
なお、米『OANN』によると、南カリフォルニアのロサンゼルス港とロングビーチ港は、国際コンテナ航路のアメリカ側ターミナルであるが、世界銀行とIHSマークイット社が発表したランキングによると、世界で最も効率の悪い港のひとつとなっているという。
世界の351のコンテナ港を調査した結果、ロサンゼルス港はタンザニアのダルエスサラーム港、アラスカのダッチハーバー港に次いで328位であった。隣接するロングビーチ港は333位で、トルコのネムルト湾、ケニアのモンバサ港に次いで低かったと、5月に発表されたコンテナポートパフォーマンスインデックスで報告されている。なお、インデックスでは、日本の横浜港とサウジアラビアのダンマーム港がトップに選ばれた。
隣接するロサンゼルス港とロングビーチ港の外で荷揚げを待っているコンテナ船は、今月18日に100隻という過去最高の記録を達成した。アメリカ人による輸入品の購入は、アメリカのサプライチェーンのインフラでは対応できないレベルにまで急増している。
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