『フランス国際ラジオ局(RFI)によると、2021年は全世界の再生エネルギーによる発電量が新記録を達成した。国際エネルギー機関(IEA)の最新報告書によると、新たな再生可能エネルギー設備によって290ギガワットの電力が増加した。 しかし、地球の炭素中立を達成するにはまだ不十分だと指摘している。
IEAの予測では、2026年までに4800ギガワットの発電能力の再生可能エネルギー設備が必要としている。これは2020年時点の再生可能エネルギー設備の60%増しの値に相当する。中国はもとよりインドや世界の全ての国に関わる課題である。
一方、海上での風力発電、陸上での太陽光発電など、再生可能エネルギー設備は部材の価格上昇や運送費のコスト上昇にも関わらず過去数年間にわたって発展し続けていることも事実である。...
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IEAの予測では、2026年までに4800ギガワットの発電能力の再生可能エネルギー設備が必要としている。これは2020年時点の再生可能エネルギー設備の60%増しの値に相当する。中国はもとよりインドや世界の全ての国に関わる課題である。
一方、海上での風力発電、陸上での太陽光発電など、再生可能エネルギー設備は部材の価格上昇や運送費のコスト上昇にも関わらず過去数年間にわたって発展し続けていることも事実である。
IEAによると、再生可能エネルギー設備の建設コスト上昇は発展増加の主な障害となっているが、化石燃料によるエネルギーコスト上昇による影響を受けて再生可能エネルギーのコスト競争力が徐々に上がっていると指摘している。
IEAの報告書では、各国政府が地方自治体への再生エネルギー設備の開発促進やそれに伴う周辺電力網の整備に対する援助を積極的に推し進めることが重要であると述べている。 さらに、このことは国と国の間でも同様に言えることで、先進国が開発途上国での再生可能エネルギー設備と周辺インフラ整備に資金面と技術面で援助していくことが肝要であると指摘している。
とにかく気候温暖化での温度上昇を今世紀末までに産業革命以前に比べて1.5℃以下に抑えることが人類共通の目標となっている。
なお、IEAの報告書では目標達成を果たすには再生可能エネルギー設備への現状の投資額を2倍に増やし、バイオ燃料の需要量を4倍増やすことが必要であると結論付けている。
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