キューバで今まで経験したことのない原油タンク火災に遭遇して、キューバのミグエル・ディアスカネル大統領は原油分野での消火活動経験のある国に援助と助言を要請した。これに対して米国側からは、キューバ側への消火活動に対する的確なアドバイスが行われている。
援助要請に答えて多方面の援助が開始された。キューバは8月7日の日曜日に昨夜の落雷によって原油タンク基地が大規模な火災に見舞われた。
現在の所、少なくとも1名が死亡し、121人が負傷し、17人が行方不明になっている。...
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キューバで今まで経験したことのない原油タンク火災に遭遇して、キューバのミグエル・ディアスカネル大統領は原油分野での消火活動経験のある国に援助と助言を要請した。これに対して米国側からは、キューバ側への消火活動に対する的確なアドバイスが行われている。
援助要請に答えて多方面の援助が開始された。キューバは8月7日の日曜日に昨夜の落雷によって原油タンク基地が大規模な火災に見舞われた。
現在の所、少なくとも1名が死亡し、121人が負傷し、17人が行方不明になっている。行方不明者は全て消防士で、タンク近くで消火活動に当たっていた時に爆発が起こって行方が分からなった。マタンサス市の保健主任によると、負傷者のうち5人は危篤状態、31人は重傷であるという。負傷者の中にはエネルギー大臣のアロンテ氏が含まれているという。
被害に遭った地域は、首都ハバナから東100㎞にあるマタンサス市(人口14万人)郊外で、住人1900人が避難を行った。マタンサス市からは、もくもくと立ち上る黒煙が空を覆う状況が観察された。
なお、原油タンク(26000m3容量)火災は土曜日の早朝には2番目の重油タンク(52000m3容量)に延焼した。火災の原因は、落雷時、避雷針に過剰電流が流れたためと推定されている。
各国からの物質的な援助に関する返事は時を待たずに、メキシコ、ベネズエラ、ロシア、ニカラグアアルゼンチンおよびチリの各国から届いた。
とりわけ、米国からはキューバ側に消火活動に関する技術的なアドバイスが送られたという。米国は、独裁政権下のキューバに対して経済制裁をおこなっているが、災害時は特例扱いで積極的な援助を行うことができるという。
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