自動運転タクシーは、日本でも一部地区に限られるが実証実験が始められている。そして、先行する米国ではこの程、GMの子会社がカリフォルニア州で今年始めた自動運転タクシーサービス(ロボットタクシーサービス)を、年内中にアリゾナ州及びテキサス州でも開始すると発表している。
9月12日付
『AP通信』は、「GM子会社のクルーズ社、ロボットタクシーサービスをアリゾナ州・テキサス州にも拡大すると発表」と題して、クルーズオートメーション(CA、注後記)がこの程、今年サンフランシスコ(カリフォルニア州)で始めたロボットタクシーサービスを、年内にフェニックス(アリゾナ州)及びオースチン(テキサス州)にも拡大することを決定したと報じている。
GMの自動運転車の開発・運用を手掛ける子会社CAは9月12日、今年初めにカリフォルニア州で始めた無人ロボットタクシーサービスを、アリゾナ州及びテキサス州にも拡大すると発表した。...
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9月12日付
『AP通信』は、「GM子会社のクルーズ社、ロボットタクシーサービスをアリゾナ州・テキサス州にも拡大すると発表」と題して、クルーズオートメーション(CA、注後記)がこの程、今年サンフランシスコ(カリフォルニア州)で始めたロボットタクシーサービスを、年内にフェニックス(アリゾナ州)及びオースチン(テキサス州)にも拡大することを決定したと報じている。
GMの自動運転車の開発・運用を手掛ける子会社CAは9月12日、今年初めにカリフォルニア州で始めた無人ロボットタクシーサービスを、アリゾナ州及びテキサス州にも拡大すると発表した。
今年6月に立ち上げられた、サンフランシスコ自動運転配車サービス事業に関わる投資家向け説明会の席上で披露されたもので、90日以内(年内中)に実現させるとしている。
CAのロボットタクシーサービスは現在、夜間の限られた時間内において、セーフティドライバー(非常時の危機回避運転者)も同乗しない、正に無人の自動運転タクシーサービス事業である。
ただ、同社がアリゾナ州・テキサス州まで事業を広げることになると、米国で先行しているグーグル傘下のウェイモ(2009年社内開発部門として誕生し2016年分社化)が2018年末から既に事業展開していることから、直接の競合先となる。
なお、CAのカイル・ボット最高経営責任者(CEO)は、サンフランシスコでの実証実験を通じて多くの固定客を獲得していると説明していたが、有償サービス開始の許可を同州当局から取得した翌日に交通事故を起こしてしまっている。
当局が今月初めに公開したところによると、同社保有の80台のロボットタクシーの1台が交差点で衝突事故を起こしたものだが、軽傷で済んでいるという。
同社が全米高速道路交通安全局(1970年設置の運輸省部局)に報告したところによると、当該車が交差点で無防備の左折をしようとして対向車と接触してしまったとする。
同社は、保有80台全てのソフトウェアを点検・改善したという。
同日付『ザ・バージ』オンラインニュース(2011年設立の技術系ニュースサイト)は、「クルーズ、年末までにフェニックス及びオースチンでロボットタクシーサービスを開始すると発表」として、GM子会社のロボットタクシーサービス事業拡大方針について報じている。
GMの子会社であるCAのボットCEOは9月12日、年末までにアリゾナ州及びテキサス州でもロボットタクシーサービス事業を開始すると発表した。
同社は今年初め、サンフランシスコで実証実験を開始し、既に当局から有償サービスの許可を取得している。
同社は既にフェニックスで、ウォルマート(1969年設立の世界最大のスーパーマーケットチェーン)と提携して自動運転による配達サービスを手掛けていたるが、オースチンでは初めての挑戦となる。
同CEOは、“オースチンでは地図もインフラの準備もなく、ゼロからの出発となるが、皆が数年かかると予想するところ、90日以内にサービス展開を図る”と宣言した。
なお、同社は当初、サンフランシスコで2019年に事業開始を目論んでいたものの、ソフトウェアの開発が十分でなかったために、実際問題、2022年初めまで事業展開は遅延していた。
(注)CA:2013年設立の、ロボットタクシーサービスを手掛ける会社。GM 84%、ソフトバンク20%、ホンダ6%の合弁事業で本社はサンフランシスコ。
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