核燃料と直接に接触しているので処理水は当然のことながら放射能を帯びていることになる。福島第一原発のために設計された、原子炉中心部の多核種除去設備ALPSで沪過された後、処理水はタンクに貯められてきたが、来年2023年には最大許容量に達すると予想されている。 処理水中はほとんどの核物質がALPSで除かれているが、トリチウムのみが残留しているという。
福島第一原子力発電所の除染と廃炉作業を担っている東京電力のエンジニアリング会社の監視官によると、「汚染水は、希釈された後に1kmのトンネルを通過してから外洋に放流される。...
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核燃料と直接に接触しているので処理水は当然のことながら放射能を帯びていることになる。福島第一原発のために設計された、原子炉中心部の多核種除去設備ALPSで沪過された後、処理水はタンクに貯められてきたが、来年2023年には最大許容量に達すると予想されている。 処理水中はほとんどの核物質がALPSで除かれているが、トリチウムのみが残留しているという。
福島第一原子力発電所の除染と廃炉作業を担っている東京電力のエンジニアリング会社の監視官によると、「汚染水は、希釈された後に1kmのトンネルを通過してから外洋に放流される。」という。
フランスの国立放射線保護、核安全研究所(IRSN)の専門家、ガリエル氏は、「福島第一原発から放出されるトリチウムは、世界中の核施設から放流されるトリチウムと同様の濃度レベルにあり、特に問題はない。」と語った。
福島の人たちにとって福島産の海産物の評判がどうなるかが最高の関心事で、いわき市で日本料理店を最近開店した料理人の渡辺氏もその一人である。 渡辺氏は毎朝、小名浜港に魚の仕入れを行い、自分の店で客に調理してふるまう一方、仲間と共に福島第一原発事故以後の福島産魚介物の地域から全国に向けての普及に努めている。
渡辺氏は、11年前の原発事故から今までを振り返り、「最初は、魚が放射線汚染を受けて変形しているなどの風評が立ったが、テストをしていくうちに問題ないことが証明され、福島産の魚が全国的にも少しずつ認められてきた。来年の4月、たとえ汚染水が海洋に放流されてもこれまでどおりに福島産の魚を使っていきたい。」と語った。
なお、日本産の魚介類は世界保健機関WHOより厳しい安全規定の下で取引されている。
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