12月18日付
『AP通信』:「北朝鮮が日本を射程内とする弾道ミサイル2発を発射」:
北朝鮮が18日、日本を射程内とする弾道ミサイル2発を発射した。北朝鮮と中国に対する新たな防衛戦略強化に対抗する狙いがあるとみられる。
2日前にも北朝鮮は、移動性が高く、より威力となる大陸間弾道ミサイルの試射を誇示する主張をしていた。韓国と日本政府によると、ミサイルは北西部のトンチャンリ一から高度最大550キロで発射され、朝鮮半島と日本の間の日本海に落下した。...
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12月18日付
『AP通信』:「北朝鮮が日本を射程内とする弾道ミサイル2発を発射」:
北朝鮮が18日、日本を射程内とする弾道ミサイル2発を発射した。北朝鮮と中国に対する新たな防衛戦略強化に対抗する狙いがあるとみられる。
2日前にも北朝鮮は、移動性が高く、より威力となる大陸間弾道ミサイルの試射を誇示する主張をしていた。韓国と日本政府によると、ミサイルは北西部のトンチャンリ一から高度最大550キロで発射され、朝鮮半島と日本の間の日本海に落下した。
韓国軍によると、高角度で発射された中距離ミサイルとみられ、標準的軌道で発射されれば、更に距離が伸びるものとみられる。今回のミサイルは、新型の中距離ミサイルとの味方もある。
北朝鮮は通常では、中・長距離ミサイルを隣国を避けるよう高角度に発射。10月には日本を超える大陸間弾道ミサイルが発射され、日本では避難警報が発動され、電車が停止する事態となった。
韓国国防省は緊急会議で、市民が寒さと食糧難で苦しむ中での北朝鮮の挑発を批判し、米国や日本との三国間安保体制を強調した。猪野敏郎国防副大臣も、日本と周辺地域、国際コニュニティの安全を脅かす北朝鮮を批判した。米インド太平洋司令部は、北朝鮮の大量破壊兵器と弾道ミサイル計画を批判し、日韓の防衛へのコミットメントを強調した。
日本政府は16日、防衛先制攻撃と防衛費増額に関する防衛戦略への転換を決定した。防衛のみに限定されていた戦後の体制への大きな変革となる。戦略では、北朝鮮やロシアよりも中国を「最大の脅威」と位置づけている。
同日付米『ニューヨーク・ポスト』:「北朝鮮、日本が射程内の弾道ミサイル2発発射」:
北朝鮮が18日、日本を攻撃射程内とする弾道ミサイル2発を発射した。韓国は、朝鮮半島で高まる脅威を強く非難している。
ミサイルは高角度に発射され、通常の軌道だとより遠くに飛行したとみられる。韓国軍は緊急会議を招集し、このミサイル発射を強く非難している。日本の猪野防衛副大臣も、日本の安全に脅威を与える北朝鮮を批判した。
米インド太平洋司令部は、米国民や同盟国へ「差し迫った脅威を与えるものではない」とするも、北朝鮮のミサイル開発計画を非難し、韓国と日本の防衛へのコミットメントを強調した。
北朝鮮は数日前、高出力固体燃料エンジンの実験を行っており、金正恩氏もミサイル発射を視察した。専門家の間では、これが実用されると、移動性が高く、迅速なミサイル発射が可能となると懸念されている。
18日のミサイルは「Pukguksong2」とみられ、通常の軌道で発射されれば、日本や米軍施設も射程内となる1240マイル(約1995キロ)飛行するとみられている。
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