ドイツのベルリンで22日、ロシアへ機密情報を共有した疑いで、連邦情報局の職員が逮捕されたという。ドイツでは、ウクライナ侵攻をめぐり、西欧と対立関係にあるロシアのスパイ活動に警戒を強めている。
12月22日付独
『DW』:「ドイツ情報機関でロシアのスパイ容疑」:
ドイツ連邦情報局(BND)の職員がロシアへ機密情報を送った容疑で逮捕されたという。
ロシアへ機密情報を流してきたことがBND内部の調査により明らかとなり、連邦検察庁は22日この職員を国家反逆罪容疑で逮捕したという。検察によると、容疑者はドイツ国籍のCarsten L.といい、もうひとりの人物と合わせて、身辺の調査を進めているという。...
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12月22日付独
『DW』:「ドイツ情報機関でロシアのスパイ容疑」:
ドイツ連邦情報局(BND)の職員がロシアへ機密情報を送った容疑で逮捕されたという。
ロシアへ機密情報を流してきたことがBND内部の調査により明らかとなり、連邦検察庁は22日この職員を国家反逆罪容疑で逮捕したという。検察によると、容疑者はドイツ国籍のCarsten L.といい、もうひとりの人物と合わせて、身辺の調査を進めているという。
BNDの職員の逮捕は、2014年にMarkus Rというスパイが米情報機関へ情報を漏洩した(2016年8年懲役8年が確定)事件以来となる。
12月23日付『ロイター通信』:「ドイツで諜報機関職員がロシアへの情報スパイ容疑で逮捕」:
ドイツ当局は22日、対外情報サービス機関(BND)の職員を、今年ロシアへ国家機密情報を共有した国家反逆罪の疑いで逮捕したと発表した。
逮捕されたのはドイツ国籍で、Carsten L.とされる人物。22日ベルリンで連邦検察庁が発表した。別の人物とあわせて、アパートと職場へ強制捜査に入ったという。
当局は、ウクライナ侵攻をめぐり、西欧と対立関係にあるロシアのスパイ活動に警戒を強めている。政府は4月、ロシア人「スパイ」40人を国外追放処分としている。
オーストラリアでもこの2日前に、39歳でギリシャ国籍とみられる人物がロシアへのスパイ容疑で逮捕されている。
前回ドイツ情報職員が反逆罪で逮捕されたのは2014年で、米国のCIAへの情報漏えいによるものだった。この事件により、ドイツと米国の関係には緊張が走った。
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