国賓としてのルーラ大統領の中国訪問は前から計画されていたが、肺炎発症により無期延期となった。しかし、農務大臣のカルロス・ファバロと農産物通商代表団は計画通り、3月22日水曜日から中国を訪問し、新しい契約に関する討議を開始した。
ブラジルの農産物通商代表団が中国側に積極的に攻勢を掛けた形となった。
なお、中国は昨年、ブラジルの農産物輸出量の1/3を買っており、ブラジルからの輸出される農産物10種類のうち、6種類がブラジルで消費されているという。...
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国賓としてのルーラ大統領の中国訪問は前から計画されていたが、肺炎発症により無期延期となった。しかし、農務大臣のカルロス・ファバロと農産物通商代表団は計画通り、3月22日水曜日から中国を訪問し、新しい契約に関する討議を開始した。
ブラジルの農産物通商代表団が中国側に積極的に攻勢を掛けた形となった。
なお、中国は昨年、ブラジルの農産物輸出量の1/3を買っており、ブラジルからの輸出される農産物10種類のうち、6種類がブラジルで消費されているという。6種類の内訳には、牛肉が含まれていて、中国では牛肉需要が増加しているが、これには牛肉の国内生産が所為費に追いついていない事情がある。
2022年のブラジルから中国への農産物輸出量は、牛肉が100万トン以上、鶏肉が50万トン以上、および大豆が5300万トン以上となっている。
ブラジルから中国への付加価値の高い製品、例えば植物油や動物性たんぱく質などの輸出も議論されている。ブラジルとしては、これらの加工食品のための工場や倉庫を中国国内に建設して加工食品の中国内での供給を促進したいと考えている。
ブラジルと中国の両国は、まず食品衛生や植物衛生に関する取り決めに関する同意を行う必要があるという。なお、ブラジル北部のパラ州で検出された狂牛病による中国からのブラジル産牛肉輸入禁止措置はすでに取り下げられている。
他の議題として、中国、ブラジル、両国間でのグリーン技術や再生可能エネルギーの開発基金の創設が含まれている。ブラジル環境保護大臣のマリナ・シルバによると、この基金は、森林化、継続可能経済の開発や温室効果ガスの発生が少ないグリーン水素の生産に活用するという。
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