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【Globali】
カリフォルニアの山火事、各方面に被害広がる
『CNN』など英文各メディアは10月8日の発生以降、アメリカ・カリフォルニア州で起こった山火事について連日報じているが、その影響は地元の産業や環境問題にまで及んでいる。
山火事が発生したカリフォルニア州北部のナパ郡やソノマ郡は世界的にも有名なワインの生産地だ。州当局によるとこれまでに9万ヘクタールの土地が消失し、10万人以上が避難している。カリフォルニア北部の町サンタローザでもワイン醸造所が被害を受け、漏れ出した赤ワインが火事による地熱で温められ、煮えたぎりながら丘を下る様子が見られた。10数カ所に及ぶ火事による被害で、ぶどう本体、貯蔵施設や製造施設などが消失してしまった。...
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山火事が発生したカリフォルニア州北部のナパ郡やソノマ郡は世界的にも有名なワインの生産地だ。州当局によるとこれまでに9万ヘクタールの土地が消失し、10万人以上が避難している。カリフォルニア北部の町サンタローザでもワイン醸造所が被害を受け、漏れ出した赤ワインが火事による地熱で温められ、煮えたぎりながら丘を下る様子が見られた。10数カ所に及ぶ火事による被害で、ぶどう本体、貯蔵施設や製造施設などが消失してしまった。ナパ郡にあるパラダイス・リッジ醸造所の経営者は「施設は壊滅、摘み取ったぶどうも全部ダメになってしまった。」と嘆いたが、将来の再建を目指して新たな取り組みも始めるという。
すでに収穫が終わったぶどうの木でも今後被害に遭う可能性はある。ぶどうの木は実をつけるようになるまで3年ほどかかると言われている。「今回の火事は地域住民に長期にわたる影響を及ぼしそうだ」と地元のワイナリー所有者は語った。
この火事による大気汚染も深刻化している。環境保護庁によると火事の中心から80kmほど離れたサンフランシスコでは汚染値が過去に類を見ない値にまでのぼり、地元メディアは中国北京と同レベルまでひどくなっていると伝えた。特に高齢者や子供、喘息を持っている人たちの体は影響されやすいので、汚染によって健康に被害が及ぶレベルにまで達しているいくつかの地域では住民に公共施設や商業施設など屋内に避難するよう呼びかけている。さらに子供たちは学校の休憩時間でも外には出ないよう指導されている学校もある。
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