エア・チャイナの北朝鮮路線は2008年以降、月・水・金曜日に運航していた。昨年冬の間の運航を一時停止していたが今年3月になり復活したり、4月に再び中止したがまた再開するなど、中止と再開を繰り返している。エア・チャイナの広報担当者はロイター通信の取材に対し「事業が好調でない」との理由を述べ、再開の時期については明言を避けた。ただ、平壌の同社職員は十分な需要が見込まれれば再び運航するとしている。
中国は今月ドナルド・トランプ米大統領の来訪を受けており、その際北朝鮮の核開発阻止に向け、一層の圧力をかけることを習近平国家主席と話していた。...
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エア・チャイナの北朝鮮路線は2008年以降、月・水・金曜日に運航していた。昨年冬の間の運航を一時停止していたが今年3月になり復活したり、4月に再び中止したがまた再開するなど、中止と再開を繰り返している。エア・チャイナの広報担当者はロイター通信の取材に対し「事業が好調でない」との理由を述べ、再開の時期については明言を避けた。ただ、平壌の同社職員は十分な需要が見込まれれば再び運航するとしている。
中国は今月ドナルド・トランプ米大統領の来訪を受けており、その際北朝鮮の核開発阻止に向け、一層の圧力をかけることを習近平国家主席と話していた。北朝鮮の核やミサイル実装などの脅威が国際社会の懸念になっていることから、中国は先週、宋濤(ソンタオ)特使を北朝鮮に派遣したが、核開発停止に関する具体的な声明を得ることはできなかった。中国は国連の決定を受け、輸出に関する制裁をしているが、国民を傷つけるような武力行使に関しては慎重な考えを示している。
今回の路線の中止により、北朝鮮と外部との結びつきをさらに制限することになるが、中国政府はあくまで経営上の判断で、政治的な意図はないとしている。中国外務省の報道官は「中国国際航空は、自社の経営状況と市場の動向をかんがみた上で独自の経営判断をしたにすぎない」と述べている。
今回の運航中止に伴い、北朝鮮と中国とを結ぶ路線は北朝鮮の高麗航空(エア・コウリョウ)のみになった。高麗航空は北京、上海、瀋陽、丹東、ロシアのウラジオストクをつなぐ路線を運航している。
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