ここ数週間急増する北朝鮮籍とみられる漂着船は、国際的制裁により孤立し経済的窮地にある北朝鮮の状況を表しており、海産物の海外での販売が禁止された漁師たちが遠洋に出て外国船と取引をし、北朝鮮の海産物を産地表示を変えて、買ってもらおうとしているためだとアナリストは指摘している。
12月14日付
『ヤフーニュース』は「懸念が広がる中、北朝鮮の“幽霊船”が北日本に漂着」との見出しで以下のように報道している。
今週も日本の海岸に北朝鮮の無人船が漂着。少なくとも1人の遺体が見つかった。北朝鮮の核開発で警戒が続く中、過去数週間“幽霊船”と呼ばれる北朝鮮の船の漂着が相次いでいる。警察は、船首に朝鮮語が書かれた船で故金日成の写真入りバッジをつけた男の遺体発見を報告。
日本ではこの相次ぐ漂着船は北朝鮮の窮地を表していると捉えられている。...
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12月14日付
『ヤフーニュース』は「懸念が広がる中、北朝鮮の“幽霊船”が北日本に漂着」との見出しで以下のように報道している。
今週も日本の海岸に北朝鮮の無人船が漂着。少なくとも1人の遺体が見つかった。北朝鮮の核開発で警戒が続く中、過去数週間“幽霊船”と呼ばれる北朝鮮の船の漂着が相次いでいる。警察は、船首に朝鮮語が書かれた船で故金日成の写真入りバッジをつけた男の遺体発見を報告。
日本ではこの相次ぐ漂着船は北朝鮮の窮地を表していると捉えられている。ミサイル打ち上げにより、厳しい経済制裁が課せられたことで、北朝鮮産の海産物の海外での販売が禁止され、漁師たちは国際海域まで遠洋に出ていると見られる。
日本の海上保安庁は、洋上は気候の変化が大きく、漁師にとり非常に危険なためこの問題は今後も続くとみている。
幽霊船や遺体漂着は、これまでも長い間日本では問題とされてきたのだが、報告によると、最近の漂着数が急増しており、数週間で10数船体から40以上の遺体が発見され、今年の漂着数は最多を記録。尚、昨年の漂着数は66隻(海上保安庁)。
同日付米国『CNN』は「北朝鮮籍とみられる幽霊船が北日本に漂着」との見出しで以下のように報道している。
またもや北朝鮮籍船が日本に漂着し、今年の漂着船合計は83隻となった。秋田県警によると、火曜午後に木造船が潟上市に漂着、この日2隻目だという。翌日、警察と海上保安当局は、船内で腐敗が進んだ遺体を発見。
水曜には、秋田市付近で、ポケットに朝鮮語で書かれた紙切れが入った遺体が見つかったという。12日は新潟柏崎市で船首に朝鮮語で数字が書かれた10.7 メートル長の漂着船が発見された。火曜には、青森県深浦でも遺体が見つかり、警察や海上保安当局は他の地域の漂着船との関連を調べている。
これまでいくつかの船には生存した乗組員もいて、全員が北朝鮮人だった。
ピーターソン国際経済研究所のアナリストは、漂着船乗組員の窮状は、「北朝鮮経済の悪化状態を反映するもの」だと指摘している。北朝鮮の漁師たちは、国際海域に出て外国船と取引をし、水産物の産地を日本産や韓国産へと書き換えられるのを目的としていると指摘している。
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