ロシア国防省は、極超音速ミサイルシステム「キンジャル」の発射実験に成功したと発表した。「キンジャル」には短剣という意味が含まれているという。同ミサイルはロシア空軍のミグ31戦闘機から予定区域に発射され、ミサイルの技術運用性能とシステムのタイミングに関するデータを確認した。
今回のミサイルは、今月1日に同国大統領ウラジーミル・プーチン氏によって明らかになった次世代核兵器の一つであり、米国の防衛も突破できると話していた。...
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ロシア国防省は、極超音速ミサイルシステム「キンジャル」の発射実験に成功したと発表した。「キンジャル」には短剣という意味が含まれているという。同ミサイルはロシア空軍のミグ31戦闘機から予定区域に発射され、ミサイルの技術運用性能とシステムのタイミングに関するデータを確認した。
今回のミサイルは、今月1日に同国大統領ウラジーミル・プーチン氏によって明らかになった次世代核兵器の一つであり、米国の防衛も突破できると話していた。同氏はキンジャルのことを「無敵ミサイル」と呼んでおり、1200マイルの範囲を音速の10倍で移動できるという。ロシア国防省は、ミサイルは地上と海上どちらの目標物も破壊できるとしており、ロシア軍の兵士たちは時間や天候にかかわらずミサイルを搭載した戦闘機を飛行できるように訓練していると強調した。ミグ31の飛行能力やミサイルの技術を兼ね備えれば、世界中のどのようなミサイルもキンジャルにはかなわないと自信を見せている。
しかし米国のジェームス・マティス国防長官は、ロシアがそのような高度な兵器の開発したことに疑念を抱いていることを強調し、米国の政策には影響がないとした。同氏は「ロシアの軍事力に変化は見られず、プーチン氏が話しているシステムはどれも何年も先のことである。軍事的バランスに変化は見られない。」と述べた。
ロシアでは今月18日に大統領選挙が予定されており、プーチン氏の再選が確実とみられているが、今回の発表も選挙活動の1つにすぎないと米当局は見ている。
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