金委員長の2日間にわたる北京訪問は、シンガポールで開催された米朝首脳会談で両首脳の関係が良好に終わったことを受けて、行われた。
一部の政界評論家は、金委員長との会談は、中国が北朝鮮を欧米諸国に取られると懸念していることの表れだとみている。習国家主席にはまだない「ホットライン」が、トランプ大統領と金委員長の間で設置されるニュースが明らかになったためだ。
国営中国中央テレビ(CCTV)は、金委員長とリ・ソルジュ夫人氏が「人民大会堂」で習国家主席に歓迎されたことを報じた。...
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金委員長の2日間にわたる北京訪問は、シンガポールで開催された米朝首脳会談で両首脳の関係が良好に終わったことを受けて、行われた。
一部の政界評論家は、金委員長との会談は、中国が北朝鮮を欧米諸国に取られると懸念していることの表れだとみている。習国家主席にはまだない「ホットライン」が、トランプ大統領と金委員長の間で設置されるニュースが明らかになったためだ。
国営中国中央テレビ(CCTV)は、金委員長とリ・ソルジュ夫人氏が「人民大会堂」で習国家主席に歓迎されたことを報じた。習国家主席は、金委員長が朝鮮半島非核化に向けてすでに行った努力を称賛したと伝えられている。
中国はこれまで北朝鮮の訪中を事後発表する傾向にあったが、19日の朝は金委員長到着直後に訪中を発表した。これまでの二回(3月と5月)、委員長が無事北朝鮮に帰国してから訪中が発表していたのとは全く異なる対応だ。
列車で移動した二回とは異なり、今回は空路での入国となった。北京空港は警察の警備が厳しく、ジャーナリストの写真撮影が禁じられた。
金委員長は、米朝首脳会談後、中国の指導者と会い、経済的インセンティブと引き換えに自国の核計画停止について話し合うことが予想されていた。外交的に隔離されていた北朝鮮にとって、3月に会談した中国は主要な味方国であり、貿易と経済援助の主要な源泉である。
中国外務省は、訪中について、国家間の関係を深めることを望んでいると述べるにとどまり、詳細情報の提供を拒否した。
19日、米国防省は、中国と北朝鮮が長年望んできた、韓国との8月の合同軍事演習停止を発表した。この動きは、アジアにおけるアメリカやその同盟国の外交力や軍事力を弱め、中国とロシアのそれを強化するだろうとみられている。
韓国外務省は、今回の訪中について、北朝鮮の非核化おいて中国が果たすことができる「建設的役割」を強調し、韓国と中国は引き続き朝鮮半島の完全非核化という共通の目標に向かって協力すると述べた。
米国は長い間、交渉に持ち込むために中国の影響力を当てにしてきたが、米中関係は貿易戦争で現在試練に立たされている。
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