衛星画像によると、寧辺核施設で操業が続いているだけでなく、ここ数カ月でいくつかの新しい建物が建設されている。情報分析サイト「38ノース(38 North)」が27日、明らかにした。
シンガポールで行われた米朝首脳会談で、金委員長は非核化目標に向かって「努力する」としたが、非核化の定義や具体的な期限は定めなかった。
トランプ大統領は非核化のプロセスは早く始まると主張し、先週「すでに行われており、完全な非核化になる」と述べた。...
全部読む
衛星画像によると、寧辺核施設で操業が続いているだけでなく、ここ数カ月でいくつかの新しい建物が建設されている。情報分析サイト「38ノース(38 North)」が27日、明らかにした。
シンガポールで行われた米朝首脳会談で、金委員長は非核化目標に向かって「努力する」としたが、非核化の定義や具体的な期限は定めなかった。
トランプ大統領は非核化のプロセスは早く始まると主張し、先週「すでに行われており、完全な非核化になる」と述べた。
しかし38ノースによると、新しい衛星画像を見る限り、北朝鮮の主要核施設は開発を遅らせる気配がない。「6月21日の商業衛星写真は、寧辺原子力研究センターのインフラ整備が急速に進んでいることを示している」とコメントした。
北朝鮮のウラン濃縮施設での「継続的な操業」と、工事事務所や原子炉を収容する建物への私道など、現場に新たに設置された施設があることを指摘した。
しかし、現場での継続的な活動は、「北朝鮮の非核化の約束と何らかの関係があると見なされるべきではない」と付け加えた。国から特定の命令が出されるまで核施設が「これまで通り事業を進め」ているだけという場合もあり得るためだ。
北朝鮮は先月、首脳会談を前に友好ムードを示すねらいで、6度にわたる核実験を実施した豊渓里核実験場を爆破したが、専門家らによると老朽化のためどの道使い物にならない使節だったという。また北朝鮮国営メディアが米国に対する批判をトーンダウンしているものの、北朝鮮は米朝首脳会談以降、非核化に関する議論への明言を控えている。
かかる状況のなか、トランプ大統領は先週、北朝鮮の核兵器は「異常な脅威」であることを理由に、北朝鮮に対する制裁を延長した(6月23日付Globali「トランプ大統領、北朝鮮が脅威であると宣言」ご参照)。
マイク・ポンペオ米国務長官は、非核化をめぐる詳細を具体化するために、さらなる協議を望んでいるが、開催の目途はたっていない。ジェームス・マティス国防長官は28日、韓国を訪れ、本件について韓国当局と会談を行う予定である。
閉じる