【Globali】
ワールドカップ:フランス代表チーム勝利で、フランス経済への影響は?(2018/07/13)
サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会。フランス代表チームが、2006年ドイツ大会から3大会ぶりの決勝進出を決め、1998年大会以来の優勝を狙っているフランスチーム。そこで今、フランスメディアで注目されているのが、日曜日にフランスチームがサッカーワールドカップ(W杯)に勝利した場合、必然的に国内景気の回復が期待できるのだろうか?という疑問。
今回のロシア大会中、レストランやスーパー、デリバリーサービスなど、特定の業種で大きく売り上げが上がっている。あるパリのレストランでは、7月10日(火)の準決勝戦の日、売上高が30%増加した。また、家でテレビ観戦をする人々のおかげで、あるスーパーでは昨年の同じ時期に比べてピザの売上が138%、ビールは+55%、ポテトチップスは+39%売上が伸びた。また、6月には国内で42万5千台のテレビが売れ、昨年同時期に比べて40%の伸びが見られた。...
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今回のロシア大会中、レストランやスーパー、デリバリーサービスなど、特定の業種で大きく売り上げが上がっている。あるパリのレストランでは、7月10日(火)の準決勝戦の日、売上高が30%増加した。また、家でテレビ観戦をする人々のおかげで、あるスーパーでは昨年の同じ時期に比べてピザの売上が138%、ビールは+55%、ポテトチップスは+39%売上が伸びた。また、6月には国内で42万5千台のテレビが売れ、昨年同時期に比べて40%の伸びが見られた。フランス国旗を販売している会社も25%の売り上げ増を記録した。
RTLのインタビューに答えたユーラーヘルメス信用保険会社の経済学者によると、この四半期に0.2ポイントの消費量増が予測されている。年初から少し鈍ってきている経済成長が、今回の消費によって「促進」される可能性があることを意味する。そして、現在予想されている今年の1.8%に対して、年末には1.9%の成長として反映される可能性があるという。 0.1ポイントのこのわずかな差異で、フランスにとっては20億ユーロの収入増をあらわす。このことからも、ワールドカップで勝ち進んでいくことが経済に影響を及ぼしていることは否定できないと経済学者は回答している。
しかし、その影響は短期間であり、夏には休暇が始まることから消費も落ち込んでいく。
経済学者によると、これを「代替効果」と呼ぶ。家族とレストランで食べる代わりに、家でピザを食べ、ビールを飲みながら、家族で試合観戦をする。映画館やコンサートに行く代わりに、レストランで試合観戦をする、など、恩恵を受ける業種と収益減となる業種が出てくるだけの事であり、全体の売上は最終的には大きくは変わらないのである。
しかし、それでも日曜日にもしフランスが勝利すれば、世界中でフランスがより魅力的に見え、素晴らしい宣伝効果になることは間違いがない。
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