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【Globali】
カリフォルニアのワインから福島原発の放射性物質を検出(2018/07/24)
調査を行ったのは、仏ボルドー大学の原子物理学研究チームで、カリフォルニアで作られたロゼワインと、カベルネ・ソーヴィニヨン種のブドウを使ったワインの2種について比較を行った。研究の中で、放射線物質であるセシウム137の数値を2009年産から2012年産を比較したところ、2011年以降セシウム137の値が高くなっていることがわかった。特にカベルネ・ソーヴィニヨン種のワインは2倍近くになっているという。...
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調査を行ったのは、仏ボルドー大学の原子物理学研究チームで、カリフォルニアで作られたロゼワインと、カベルネ・ソーヴィニヨン種のブドウを使ったワインの2種について比較を行った。研究の中で、放射線物質であるセシウム137の数値を2009年産から2012年産を比較したところ、2011年以降セシウム137の値が高くなっていることがわかった。特にカベルネ・ソーヴィニヨン種のワインは2倍近くになっているという。
2011年の東日本大震災で福島第一原発の原子炉がメルトダウンした後、放射線物質を含んだ雲が太平洋を越えてカリフォルニアまで至ったと考えられており、ワインの産地であるナパバレーでは影響が懸念されていた。ただ、今回検出された数値は健康被害が懸念されるほどの値にはなっていないという。世界保健機関(WHO)による調査でも、各国に飛散した放射線物質は、人が日常生活で浴びる量よりも少ないと報告している。CNNでは、今回の値が1950年代に米国で行われた核実験の際の値よりもはるかに低いと伝えた。
今回の研究では、薬理学者であるフィリッペ・フーバート氏によって2001年に発見された方法でセシウム137の検出を行った。この方法は本来ヴィンテージワインの内容物の確認のため確立された方法だという。
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