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【Globali】
トルコの通貨急落、米国との関係悪化が影響(2018/08/12)
『CNBC』『CNN』『ロイター』などの英文メディアは、米国による追加関税が大きく影響し、トルコのリラが急落しており、大統領らが火消しに躍起になっていることについて報じている。
トルコでは経済の弱体化による投資家の不信に加え、対米関係の悪化が原因で、リラが急落している。特にドナルド・トランプ米大統領がアルミニウム20%、鉄鋼50%を引き上げる追加関税を発表し、リラの下落がさらに加速した。トランプ氏は自身のツイッターを通じて「非常に強い我々のドルに対し、リラが急落している」「現在トルコとの関係はあまりよくない」と述べた。
米国とトルコの関係は、テロやスパイの罪によりトルコで拘束された米牧師アンドリュー・ブランソン氏の身柄を巡って悪化した。...
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トルコでは経済の弱体化による投資家の不信に加え、対米関係の悪化が原因で、リラが急落している。特にドナルド・トランプ米大統領がアルミニウム20%、鉄鋼50%を引き上げる追加関税を発表し、リラの下落がさらに加速した。トランプ氏は自身のツイッターを通じて「非常に強い我々のドルに対し、リラが急落している」「現在トルコとの関係はあまりよくない」と述べた。
米国とトルコの関係は、テロやスパイの罪によりトルコで拘束された米牧師アンドリュー・ブランソン氏の身柄を巡って悪化した。米政府は解放を求めたが、トルコはそれに応じず、トランプ氏は「大きな制裁」を科すと非難していた。
今回の通貨暴落に関し、トルコのエルドアン大統領は演説を行い、国民に不安になる必要はないと説明し、「ドルやユーロを枕元に置いている人がいたら、銀行でリラに変えよう。これは国家の戦いであり、トルコが直面している経済戦争を仕掛けた国々への報いである」と主張した。また、同国のアルバイラク財務大臣も新たな経済計画を発表し、そこには中央銀行の独立性や財政規律の強化を盛り込んだ。しかしその内容はリラ下落への対策の具体性を欠いており、急落を食い止めることはできていない。
リラは一時20%以上も値を下げ、政界市場へも影響が出ている。欧米の株式市場でトルコへのエクスポージャーの大きいものをはじめ、銀行株などが急落している。
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