【Globali】
サウジ湾岸諸国連合軍は米国に対し、イエメンでの空中給油の終了を要請(2018/11/10)
11月10日、イエメンの反政府勢力、フシと戦闘を行っているサウジ湾岸諸国連合軍は、米国に対し戦闘機への空中給油サービスの終了を要請した。今後は、必要があれば連合軍自らで戦闘機への空中給油を行うこと方針という。
米国国防省は、米国議会で、イエメンでの米軍機による空中給油サービスに反対する声が多いのを受け、即座にこの連合軍側の要請を受け入れた。
サウジの公式ニュースメディア、SPAは、サウジ湾岸諸国連合軍のイエメン空中での給油能力が上がったので米軍との相談の結果、連合軍独自による空中給油を行うことに踏み切ったと発表している。
さらに、SPAによると、サウジ湾岸諸国連合軍は、イエメンのマンスール・ハディ大統領政権を支持していく中でこれを機会に軍隊としてのプロ意識の向上と自己完結性をさらに高めていく方針であるという。...
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米国国防省は、米国議会で、イエメンでの米軍機による空中給油サービスに反対する声が多いのを受け、即座にこの連合軍側の要請を受け入れた。
サウジの公式ニュースメディア、SPAは、サウジ湾岸諸国連合軍のイエメン空中での給油能力が上がったので米軍との相談の結果、連合軍独自による空中給油を行うことに踏み切ったと発表している。
さらに、SPAによると、サウジ湾岸諸国連合軍は、イエメンのマンスール・ハディ大統領政権を支持していく中でこれを機会に軍隊としてのプロ意識の向上と自己完結性をさらに高めていく方針であるという。
米国のジム・マチス国防長官も、サウジ湾岸諸国連合軍を今回の決定を支持すると発表した。
なお、ワシントンポスト紙によると、米軍機によるイエメンでの空中給油の終了は、もともと連合軍の提案の数時間前に、米国から提案されたものであり、サウジ連合軍はこれを受け入れたことに過ぎないという。 ともあれ、これで3年間にわたるイエメン紛争でのサウジ湾岸諸国連合軍に対する米国の具体的な援助行動は終結することになる。
なお、11月9日、イエメンの港町ホデイダを制圧するための戦闘では、反乱軍フシの激しい抵抗を受け、政府軍、反乱軍双方に多数の犠牲者を出したと伝えられる。ともかく国連主導で即刻にイエメンの内乱に対する停戦、和平交渉が開始されることが望まれる。
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