黄色のベストが盛んに運動している南仏にあるヴォクリューズ県では、フェイスブック上で「赤いスカーフ」運動が立ち上げられた。立ち上げ後間もない間に約2万人がメンバーとなっている。黄色のベストの運動だけでなく、行政機関が何もできないでいることを非難している。この反対派グループには、黄色のベスト運動により生活や仕事に影響を受けている看護スタッフ、技術者やパン屋など一般の人々、また黄色ベスト運動に賛同できなくなった人々が、参加しており、黄色のベストによる暴力や封鎖の停止を要求している。
「赤いスカーフ」運動に参加した女性は、「この町やパリでの、破壊行為は耐え難いものです。フランス人はもう仕事に出ることができない。子供たちと一緒にいたい人が、2時間も立ち往生しなくてはならない」と語っている。黄色のベストの人々の主張を理解できるものの、やり方をもはや支持できないと言う。
「赤いスカーフ」の唯一の武器は、選出議員に介入するよう説得することであり、暴力をさらに広げることを避けるために、デモは行わない予定だ。フェイスブックのページには、「警視総監や警察が法の支配を適用しないため、我々市民の運動赤いスカーフが意を決して平和的に行っていく」という前置きが書かれている。そして、平和的に、多くのう回路を含む、出入り口や道の封鎖を解除することを目標としている。
しかし、フランスでは「黄色いベスト運動」だけでなく、ここ数週間でオレンジベスト、赤ベスト、緑ベストといった他のベスト運動が立ち上がっており、様々な「色」による様々な要求がフランスあちこちで聞こえている。これらの運動に対し、フランス警察組合の代表が、今月水曜日のテレビインタビューで、ここ3週間ほど治安部隊は休む暇なく疲弊している、と訴えている。また、マクロン大統領が発表した特別手当は満足できるものではなく、支払われるべき残業手当は2500万時間ぶんだと述べ、秩序を元通りにした後に、強力な応答がない場合は、警察の青色ベストが街に出てデモを行うと、マクロン大統領向けにメッセージを発した。
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